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『人種と歴史』

Levi-Strauss,Claude Race et HistoireUnesco
=19700220 荒川 幾男 訳,みすず書房,116p.


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Levi-Strauss,Claude 1952 Race et Histoire ,Paris,Unesco = 19730220 荒川 幾雄 訳『人種と歴史』,みすず書房,116p. ISBN:4622004577 1980 [amazon] ※ w/lc01

■目次

まえがき
1 人種と文化
2 諸文化の差異
3 民族中心主義
4 古文化と原始文化
5 進歩の観念
6 停滞的歴史と累積的歴史
7 西洋文明の位置
8 偶然と文明
9 諸文化の協働
10 進歩の二重の方向

クロード・レヴィ=ストロースの業績 〈ジャン・プイヨン〉
訳者あとがき

■引用
「生まれつきの人種的素養がないのなら、白人が発展させた文化が人も知るような巨大な進歩を遂げたのに、一方有色人種の文化が後進的で、あるものはまだ中途にあり、あるものは何千年、何万年もの遅れにさらされているということをどのように説明するかという経験が示すように、誰しもがごく身近に抱いている問いを不問に付しておいて、一般の人々に、白や黒の皮膚、真直ぐなあるいはちじれた毛髪を持っていることに知能上、道徳上の意味を付与しないでもらったところで、無駄であろうからである。もし実際に公衆の心の中で密接に人種の不平等の問題と結びついている人類文化の不平等―ないしは差異―の問題を取り上げなければ、人種の不平等の問題を否定的に解決したとはとうてい主張できないだろう。」(『人種と歴史』p10)

「したがって、諸所の人類文化を差異によって、断片化するないし断片化された観察に導かれてはならない。差異は、諸集団の孤立の結果というよりも、諸集団を結びつける諸関係の結果なのである。」(『人種と歴史』p15)

「他の諸文化が自らの何かの伝統的遺産を残そうとすればそれだけ、この努力は、一般的にいって、結局は上部構造に帰着する。すなわちもっとも脆く、底深い変化が完成すれば一掃されると考えていい局面に行き着くにすぎない、ということも事実である。しかし、この現象は進行中であり、われわれは未だにその結果を知っていない。」(『人種と歴史』p45)

「われわれが原始的と呼ぶ社会は、他の社会に劣らずパストゥールやパリシーに事欠かないのである。」(『人種と歴史』p52)

「人類諸文化の差異は、われわれの背後に、われわれの周囲に、そしてわれわれの前方にある。われわれが、差異に対してなしうる唯一の要求(各人に対して相互的な義務をつくるような)は、差異の一つ一つがもっとも大きな寛容さで、他のものに貢献するような諸形態のもとで現れることである。」(『人種と歴史』p74−75)

*作成者:近藤 宏
UP: 20080425
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