『知覚の現象学T』
Merleau-Ponty, Maurice 1945 Phénoménologie de la Perception,Gallimard
=19671130 竹内 芳郎・小木 貞孝 訳,みすず書房,375p.
last update:20191105
■Merleau-Ponty, Maurice 1945
Phénoménologie de la Perception,Gallimard
=19671130 竹内 芳郎・小木 貞孝 訳 『知覚の現象学T』,みすず書房,375p. ISBN-10: 4622019337 ISBN-13:978-4622019336 5200+
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■内容
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内容紹介
本書はフランス・レジスタンス運動のなかから生まれた知的記念碑の最大のものの一つであり、パリ解放後1945年に公刊、戦後思想の根底に深い影響力を与え、さらに現在及び未来にたいする力強い放射力は測りがたいものがある。メルロ=ポンティにとって、生きられ、経験された世界にふさわしい記述は、西欧の二大思想潮流である経験主義でも主知主義でも与えることができなかったものである。経験主義は、著者によれば、哲学における原子として、心理学における行動主義として現われた。主知主義は著者においては、哲学上の観念論、心理学における内省主義であった。
現象学は、世界の神秘と理性の神秘とを開示することを任務とする(グスドルフ)。世界や歴史の意味をその生れ出づる状態において捉えようとする意志において、その注意と驚異において、意識化のきびしい要求において、現象学はまさにバルザック、ヴァレリー、セザンヌの作品と同一のジャンルに属するものであり、同じような不断の辛苦なのであった。実存の両義性にもとづく生きられた緊張の世界は、著者の極度に繊細で、柔軟な記述によって、はじめて我々に身近かなものとなったのである。全2冊。
■目次
序文
序論 古典的偏見と現象への還帰
T <感覚>なるもの
U <連合>なるもの、および<追憶の投射>なるもの
V <注意>なるもの、および<判断>なるもの
W 現象野
第1部 身体
T 対象としての身体、および機械論的生理学
U 身体の経験と古典的心理学
V 自己の身体の空間性、および運動性
W 自己の身体の綜合
X 性的存在としての身体
Y 表現としての身体と言葉
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:今井 浩登