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『自由からの逃走』

Fromm, Erich  1941 Escape from Freedom,Franz J. Horch Assoiates Agency
=19511230 日高 六郎 訳,東京創元社,337p.

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last update:20191102

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■Fromm, Erich 1941 Escape from Freedom,Franz J. Horch Assoiates Agency =19511230 日高 六郎 訳 『自由からの逃走』,東京創元社,337p. ISBN-10:B000J9N77A ISBN-13:B000J9N77A 欠品 [amazon] ※ s, eg-naz

■内容

amazonより

商品説明

『自由からの逃走』はドイツ生まれの社会心理学者エーリッヒ・フロムによって1941年に発表された。フロムはヒトラーの全体主義に世界が震撼するその最中に、この作品を世に送り出した。このことは本書が単なる研究者向けの論文ではなく、ナチに追われてアメリカに帰化した著者自身の「時代の狂気に対する叫び」でもあったことを物語っている。

本書はナチズムに傾いていくドイツ国民とそれを先導した独裁者の心理状態を詳細に説明し、人々に「なぜ」を明らかにしている点で非常に興味深い。あの狂気を生んだ悲劇の根源は、「自由」という人類にあえられた恩恵であった。その分析に触れるとき、読者は、本書が今もなお警鐘を鳴らし続けていることに気づくだろう。

自由であることの痛烈な孤独と責任の重さを受け止め、真に人間性の実現といえる自由を希求することなくしては、人類にとって望ましい社会は生まれない。フロムは問う。幸福を追求するために選んだ自由が果たして「本当の自由」といえるだろうか。「選ばされた自由」にごまかされてはいないか。気づかぬうちに他者に対する加害者となっている自分を許してはいないか。

フロムは、個人が生きるその社会の姿を理解することなしに、自由に生きることなどありえないと語る。本書は、国家のあり方という問題に対してだけではなく、現代に生きる個人がその人生を充足させるためにはどう生きるべきかという問題に対する重要なヒントとなっている。(齋藤佐奈美)

内容紹介

 現代の「自由」の問題は、機械主義社会や全体主義の圧力によって、個人の自由がおびやかされるというばかりでなく、人々がそこから逃れたくなる呪縛となりうる点にあるという斬新な観点で自由を解明した、必読の名著。

■目次

第1章 自由ーー心理学的問題か?
第2章 個人の解放と自由の多義性
第3章 宗教改革時代の自由
第4章 近代人における自由の二面性
第5章 逃避のメカニズム
第6章 ナチズムの心理
第7章 自由とデモクラシー
付録 性格と社会過程

■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:今井 浩登
UP:20191102 REV:
社会学 sociology 優生・ナチス・ドイツ  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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