『排出する都市パリ――泥・ごみ・汚臭と疫病の時代』
Franklin, Alfred 1890 L’hygiène : état des rues‐égouts‐voiries‐fosses d’aisances‐épidémiescimentières, Paris, Pon.
=20070410 高橋 清徳 訳,『排出する都市パリ――泥・ごみ・汚臭と疫病の時代』,悠書館,286p.
■Franklin, Alfred 1890 L’hygiène : état des rues‐égouts‐voiries‐fosses d’aisances‐épidémiescimentières, Paris, Plon. =20070410 高橋 清徳 訳,『排出する都市パリ――泥・ごみ・汚臭と疫病の時代』,悠書館,286p. ISBN-10: 4903487075 ISBN-13: 978-4903487076 \2310 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
中世から近世にかけての数百年間、パリの路上には人や動物の糞尿があふれ、腐った食品のくずが散乱し、セーヌ川には屠殺された牛や豚の臓物や血が途切れることなく流れ込んだ。うっかり道の端を歩こうものなら、頭上から容赦なく屎尿がぶちまけられた。街は悪臭に満ち、それは王宮にまで及んだ。ひとたび疫病が発生するや、あっという間にパリを席巻し、数千数万の人々の命を奪った――汚穢と汚臭に満ちていた時代のパリの生活空間を、第一次史料にもとづき、いきいきと再現。
■目次
凡例
第1章 十二世紀から十六世紀まで
リュテスおよびパリという語の語源
十二世紀における街路および建物の様子
最初の舗装
サン=ドニ年代記
パリの十字路
道路管理官とその特権
法律の無力性
一三四八年の街頭清掃に関する王令
一三五〇年一月の王令と最初の便所
汲取り人に与えられた保護
黒死病
ゴミ捨て場に関する新王令
一三八八年の町の様子
一四〇四年におけるセーヌ川の様子
一三七九から一四六六年までにパリで猛威をふるった疫病
便所と便器
《すべてを道に》と便器
最初のごみ捨て場
ボンヌ=ヌーベルの丘
メニルモンタン排水路
最初の下水道
補遺I
第2章 十六世紀
一五一〇年から一五三〇年までの疫病
ペストに関する一五三一年の王令
道路清掃・便所設置の義務
衛生に関するその他の命令
舗装に関する新しい制度
カロ、マカダム法
高級裁判権領主
公の規律行政に関する彼らの義務
「臭い穴」、下水道、井戸
下掃除の作業人
汚染された街路
町場・農村地域の衛生規範
一五三一年から一五九七年までの疫病
治療法と予防法
医師の数
埋葬
イノサン墓地と納骨所
パリの最後の道路管理者
一六世紀末の道路の様子
四輪馬車
補遺II 一六世紀
補遺III ペスト――予防法
第3章 十七世紀
街路清掃についての過去の王令
サロモン・ド・コーと水汲み場
衛生問題専門の医師
一六〇六年から一六三八年までの疫病
サン=タンヌとサン=ルイ施療院の設立
医師によって採択された予防衣
レプラ
《レプラ患者の隔離》儀式
サン=ラザールのレプラ施療院
シャトレ奉行所で宣誓した外科医によるあるレプラ患者の事例に関する報告書
レプラの変化
一六三六年における下水道とごみ捨て場の状態
汲取り人の組合
パリの美化
この機会に鋳造されたメダル
規律行政代理官による改革
一六六七年におけるごみ捨て場の状態、ごみ捨て場で糞便が盗まれること
高級裁判権領主
規律行政官の前におけるコルネイユ
パリの泥
窓から投棄される汚物
便所はなお少なかった
街路、建物、邸宅すら汚染されていた
ルーヴルの吐き気を催すような状態
街路に公衆のために便器を設置する最初の計画
《ガルド・ローブ》という語の歴史
モリエールはオロントのソネットをどんなカビネに置けと言ったか
補遺IV ビュッシィ=ラビュタンからの引用
補遺V 十七世紀の宮廷の大広間
第4章 十八世紀
街路清掃のためにとられた諸措置
窓から中味をあける夜の容器
舗装の高いところ
汲取り人によって犯される不正
汲取り人の女親方
糞便の捨て場と下水の状態
舗装工事
街路の清掃
公衆の苦情、規律行政当局の対応
雨樋
歩道
セーヌ川の状態
飲料水の希少性、シャイヨー=カイユウの導水道、火力揚水場
公道の散水
ピエール・ウトルカン
穴あき椅子
初期のウオーター・クロゼット
病院・施療院
オテル=デュウ施療院の恐怖
墓地
カデ・ド・ヴォーによるイノサン墓地についての一七八〇年の報告書
カタコンブへの骨の移送
下掃除人
補遺VI 一八世紀の穴あき椅子
補遺VII 街路上の最初の便器
資料
I 道路管理に関する王令(一三四八年)
II 道路管理に関する王令(一五三九年一一月)
III パリの市街地および城外地区に裁判所、封地および貢租地(サンシーヴ)を持つ領主 一覧。封地(をもつ領主)の名、境界およびその位置
訳者あとがき
図版出展一覧
索引
■著者紹介
- Alfred Franklin(アルフレッド・フランクリン)
- 本名・Alfred-Louis-Auguste Franklin。1830-1917。パリのコレージュ・ブルボンを卒業。1856年からパリのマザラン図書館に勤めるかたわら歴史研究に従事。イタリア戦争、パリの各種図書館、カルヴァン、パリの地図・トポグラフィ、パリの街路、行商人、ソルボンヌ、同業組合、日常生活の諸相などに関する多数の歴史書を発表。1885年以降、館長。1882年にはコレージュ・ド・フランスで講義もおこなった。とくに、著書のうち『過去の私的生活』(全27巻)は有名で、この中にはアカデミー・フランセーズ、人文・政治アカデミーから賞を授与された巻があるし、『排出する都市パリ』は医学アカデミーから賞を授与された
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治