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『精神病の病理と治療』

Griesinger,Wilhelm 1867 Die Pathologie und Therapie der psychischen Krankheiten
=20080926 小俣 和一郎・市野川 容孝 訳,東京大学出版会,640p.

last update:20110409

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■Griesinger, Wilhelm 1867 Die Pathologie und Therapie der psychischen Krankheiten, =20080926 小俣 和一郎・市野川 容孝 訳 『精神病の病理と治療』,東京大学出版会,640p. ISBN-10:4130604082 ISBN-13:978-4130604086 \12600  [amazon][kinokuniya] ※

■内容

W. Griesinger, Die Pathologie und Therapie der psychischen Krankheiten(1867)第2版の全訳。本書は成立期の近代精神医学を代表する教科書であり、日本でもベルツの東京医学校における最初の精神医学講義でも使用され、今日でもどの概説書・事典にもその名が登場する古典である。それまで「狂気」として遇された人間精神の現象を脳の器質的な病としてとらえ医学の対象としたことで、今日まで続く近代精神医学のパラダイムをうち立て、ヒューマニスティックな治療を提言した記念碑的書物でもある。脳科学がめざましい進歩をみせる現在、脳科学と精神医学の関係を再考するにあたり、また脱施設の医療の議論も盛んななか、グリージンガーが豊富な症例をもとに、実は性格論・心因論・社会因論まで備えて展開した議論は、いまこそ批判も含めて再吟味されるべき古典であろう。気鋭の精神医学者・医学史家と医療社会学者による、本邦初訳。

・(「BOOK」データベースより)
近代精神医学をリードした古典、初の完全邦訳。「精神病は脳病である」―このあまりにも有名なテーゼを、混迷する現代の精神医学はいかに読み解くべきか?19世紀ドイツで刊行され、「精神医学のマグナ・カルタ」とも称される本書は、単なる「脳病論」をこえて現代の読者を圧倒する。

■目次

はしがき(市野川容孝)
第一部 総論
 第一章 精神病の座とその研究方法について
 第二章 解剖学的予備考察
 第三章 精神生活の生理学的および病理学的予備考察
 第四章 精神病に見られる基本的障害
 第五章 精神異常全般について
第二部 精神病の病因論と病理論(パトゲニー)
 第一章 精神病の原因全般について
 第二章 精神病の素因
 第三章 精神病の原因
第三部 精神病の病型
 第一章 精神的うつ状態――うつ病またはメランコリー
 第二章 精神的昂揚状態――マニー
 第三章 精神的衰弱状態
 第四章 狂気に特有の重要な合併症
第四部 精神病の病理解剖
 第一章 脳および付属器官の病理解剖
 第二章 その他の器官の病理解剖
第五部 精神病の治療可能性と治癒
 第一章 予後
 第二章 治療
解説(小俣和一郎)

■引用

■書評・紹介

■言及


*作成:山口 真紀
UP: 20110406 REV:
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