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立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト
「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」 企画

甦るカンボジア
――伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで

於:立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール
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Last update: 20110130

内藤順司氏写真展「甦るカンボジア――伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」_写真

■内藤順司氏写真展
「甦るカンボジア――伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」

・写真展日時:2011年1月18日(火)〜1月23日(日)、10:00〜16:00
 (月曜休館)
・場所:立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール
 [外部リンク]国際平和ミュージアム アクセスマップ
 入場無料。 IKTTで織られた布も併せて展示いたします。

■内藤順司氏講演会
「私はなぜ、海外で活躍する日本人を撮るのか?」

・講演会日時:2011年1月16日(日) 14:00〜
・場所:立命館大学国際平和ミュージアム
 入場無料。
 *お越しいただいた方には極力参加できるよう努めてまいりますが、定員に限りがあり、入場できない場合がありますことをご了承ください。

■森本喜久男氏講演会
「甦るカンボジア――伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」

・講演会日時:2011年1月22日(土) 14:00〜
・場所:立命館大学国際平和ミュージアム
 入場無料。
 *お越しいただいた方には極力参加できるよう努めてまいりますが、定員に限りがあり、入場できない場合がありますことをご了承ください。


■全体企画内容

森本喜久男氏(クメール伝統織物研究所[IKTTと略記] 所長)による講演会、内藤順司氏撮影によるIKTTの伝統の森の写真展、内藤順司氏による講演会、IKTTの布の展示

■主催

立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点立命館大学生存学研究センター
「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」(立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト)
共催:クメール伝統織物研究所立命館大学先端総合学術研究科
協力:IKTT JAPAN

■内容

 クメール伝統織物研究所(以下、IKTTと略記)の伝統の森再生プロジェクトを撮影した内藤順司氏の写真を1週間程度展示する。その期間中に、IKTTの所長である森本喜久男氏の講演会、そして撮影者である内藤順司氏の講演会をおこなう。同時に、IKTTにおいて織られた布を展示する。
 IKTTは、カンボジア・シエムリアップを拠点に、長い戦乱のなかで失われつつあったカンボジア独自の伝統織物の復活をつうじて、人々の生活と、それを支える自然環境の復元を目指している。その活動は単に織物の再生にとどまることなく、女性、とりわけや障害者にディーセントな労働を提供する場ともなっている。また、近年の「伝統の森」再生プロジェクトでは、伝統的な織物を支えてきた自然環境や村の生活そのものの再生を目指して養蚕、耕作、森の再生、祭りや伝統技術ならびに生活文化の再生、教育環境の整備などの活動を通じて、単なるNPOの活動を超えたレベルで、一つの「村」と「森」とを荒地に創りだしている。このような環境に配慮したコミュニティ創出の試みは、世界的にみても稀有な例であり、「支援」および「生存」の未来のあり方を提示しているのではないだろうか。

■IKTTの紹介

IKTTのウェブサイトより転載:
「クメール伝統織物研究所は1995年にカンボジアの内戦の中で途絶えかけていた伝統の織物の復興を課題にその活動を始めました。2000年からは拠点をシェムリアップに移し、伝統的織物の保存と活性化を目指し若い世代への伝承へと行ってきています。そして、当研究所では有給の研修生を農村部の貧困層から優先的に採用し、女性の自立を支援する活動へと主題を転換してきました。それは、伝統の技術や経験、知恵が活かされた布作りがおこなわれることで収入が確保され、結果として伝統の織物が継承されていくからです。現在の研究所の総数は約300人。」

さらに2002年以降、シェムリアップ郊外の荒地を購入し、養蚕から手染め用の原料などを含めた森の再生、織物に関わる人々の労働環境生活環境の整備を目指した「伝統の森」プロジェクトを立ち上げ、現在では400名以上暮らす森と村が形成されつつある。

■森本喜久男氏の紹介

1948年京都生まれ。71年京都にて手描き友禅の工房へ弟子入り。75年独立し森本染芸を始める。83年よりラオス難民キャンプの織物学校ボランティアとして渡タイ、タイ農村の伝統織物と出会う。以来東北タイ農村での手織りものプロジェクトと関わりながら、草木染めの調査、指導を続ける。90年ワシントン織物美術館の調査に協力。92年タイのキング・モンクット工科大学の講師に。95年カンボジアでユネスコの絹織物現況調査を開始。同年カンポットの村で黄色い繭による養蚕の復活プロジェクトを単独で開始。96年プノンペン郊外にIKTT(クメール伝統織物研究所)を設立。2000年シェムリアップに移転。02年「伝統の森」再生計画に着手。03年セミナー「ホール(絣)、カンボジア染色の世界」をCKSと共催。04年ロレックス賞を受賞。カンボジア文部科学省より賞状を授与される。07年カンボジア、シハモニ国王への接見の栄誉を得る。10年、社会福祉支援財団より表彰を受ける。
著作に、『メコンにまかせ――東北タイ・カンボジアの村から』(1998年、第一書林)、 『カンボジア絹絣の世界――アンコールの森によみがえる村』(2008年、日本放送出版協会)などがある。

■内藤順司氏の紹介

 内藤順司氏のウェブサイトより
 1959年広島生まれ。浜田省吾やSPITZ、佐野元春など、ミュージシャンの写真を多数撮影。1994年以降は「ましこ みずともりの収穫祭」を主催。スーダンやカンボジアで活動している日本人の撮影も行っている。著作に、写真集『もうひとつのスーダン――日本人医師川原尚行の挑戦』などがある。

■関連リンク

・クメール伝統織物研究所 (Institute for Khmer Traditional Textiles : IKTT)
http://iktt.esprit-libre.org/
・IKTT Japan
http://ikttjapan.blogspot.com/
・内藤順司氏によるIKTT伝統の森の写真
http://www.junji-naito.com/contents-menu-Daily2008.05.html
・JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS (内藤順司氏のウェブサイト)
http://www.junji-naito.com/

カンボジア

■関連記事

関連記事:京都新聞 「カンボジアの絹織物復活の軌跡、写真で紹介」
関連記事:京都新聞 「ひとこと 復興への活気感じて」

■写真展会場の様子

写真展会場の様子1

写真展会場の様子2

写真展会場の様子3

写真展会場の様子4

写真展会場の様子5

■内藤順司氏講演会の当日の様子

内藤順司氏講演会の当日の様子1

内藤順司氏講演会の当日の様子2

内藤順司氏講演会の当日の様子3

■森本喜久男氏講演会の当日の様子

森本喜久男氏講演会の当日の様子1

森本喜久男氏講演会の当日の様子2

森本喜久男氏講演会の当日の様子3




UP:20101213  REV:20101218 20110120, 0121 0126, 0130
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