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公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」
シリーズ4「生きがたさのなかで−子どもと希望−」

20100130/20100227/20100313
於:立命館朱雀キャンパス 5F 大講義室(ホール)


公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ4
「生きがたさのなかで−子どもと希望−」
を開催いたします。

開講座シネマで学ぶ「人間と社会の現在」は、フィルムアートに表象された「関係性の様態」の解読をとおして現代社会の不安と希望を照らし出す、「シネマエデュケーション」(シネエデュ)の試みです。人間と社会にとってのアートの創造性、触感性、破壊性を考えながら、「学問」の本来の姿である道楽としての結論のない対話を楽しみます。これまで家族的不安の諸相とそこからの再生(シリーズ1「家族と現在」)、加害といかに向き合うか(シリーズ2「『裁き』のそのあとで」)、家族や恋人たちが持つ「秘密」(シリーズ3「親密だから見えないこと」)をテーマに映画上映と対談を企画してきました。
シリーズ4のテーマは、ままならない生の現場からの「子どもに見出される希望」と「子どもが生きるための希望」です。「障老病異」と共に暮らす世界の現実を記述し、その新たな形を構想する「生存学」の視点から、3つの作品を選びました。『ハッシュ!』はゲイの男性カップルと子どもを産むため彼らに精子提供を依頼する女性との出会いを通して、家族や親密な人々との絆を見つめます。『チョコラ』は、ケニアの地方都市のストリートで生き抜く子どもの圧倒的な存在感がスクリーンに弾けます。『海とお月さまたち』は「水俣」という言葉のでない水俣映画。不知火海の生きものたち、漁師、子どもたちのつながりが詩的に描かれます。映画上映後、監督はじめ製作関係者と研究者との対談を通して、作品とそのテーマを参加者とともに深く読み解きます。

主催:立命館大学人間科学研究所
立命館大学生存学研究センター
共催:京都シネマ
協力:シグロ、東風

企画コーディネート:神谷 雅子(京都シネマ代表・産業社会学部教授)
松原 洋子(先端総合学術研究科教授)
中村 正(産業社会学部・応用人間科学研究科教授)
篠木 涼(衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)

●日時と上映作品

司会:松原 洋子(立命館大学大学院教授)

・第11回 2010年1月30日(土) 『ハッシュ!』
対談:橋口 亮輔 監督×河口 和也(広島修道大学教授)

・第12回 2010年2月27日(土) 『チョコラ!』
対談:小林 茂 監督×林 達雄(立命館大学特別招聘教授・
アフリカ日本協議会代表)

・第13回 2010年3月13日(土) 『海とお月さまたち』
対談:土本 基子(土本 典昭監督夫人)×栗原 彬(立命館大学特別招聘教授)

*いずれも13:00開場、13:30開演、16:30終了予定

●会場:立命館朱雀キャンパス 5F 大講義室(ホール)

*ご来場の際には、駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利
用下さい。

■立命館大学朱雀キャンパス■
アクセスマップ(キャンパスマップにもリンクしています)
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html

●参加費:一般 \800
立命館大学教職員・学生・京都シネマ会員 \500
*当日13:00よりチケットの販売を開始します(事前の受付及び整理券の配布
はございません)
満席の場合、ご入場を制限させて頂くこともございますので、ご了承ください。

■お問い合わせ先■
立命館大学人間科学研究所 事務局
〒603-8577
京都市北区等持院北町56-1 TEL:075-465-8358 FAX:075-465-8245
E-Mail:ningen@st.ritsumei.ac.jp(@→@)
URL:http://ritsumeihuman.com/

●下記のURLにチラシを掲載しておりますのでご参照下さい。
http://www.ritsumeihuman.com/cinema/series4.pdf

*本企画は、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・
センター整備事業
「臨床人間科学の構築−対人援助のための人間環境研究」プロジェクトと
グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点の研究成果です。


◆新聞記事
◇2010/01/28 『京都新聞』夕刊:5
「生きがたさ」映画通じ探る

立命館大で連続講座

 映画を通じて、病気や障害、貧困など困難な状況にある人々の生きる術を探る公開講座「生きがたさのなかで――子どもと希望」が30日、立命館大朱雀キャンパス(京都市中京区)で始まる。
 3回シリーズで、ゲイやストリートチルドレン、水俣の自然を描いたドキュメンタリーを上映。各回とも、推薦した同大生存学研究センターの研究者が、映画製作者をゲストに迎え、作品やその背景を読み解く。
 30日は、ゲイのカップルや、彼らに精子提供を頼む女性たちを通じて家族のあり方を考える「ハッシュ!」を上映。橋口亮輔監督とゲイ研究専門の河口和也広島修道大教授が対談する。2月27日は「チョコラ!」(小林茂監督)、3月13日は「海とお月さまたち」(土本典昭監督)をそれぞれ取り上げる。毎回午後1時半開演、一般800円。定員500人。

◆関連文献
土本 典昭 [外部サイト]「『海とお月さまたち』について」(土本典昭の文章から)

*作成:
UP: 20091127 REV:20091208, 20100130, 0210
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