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国際カンファレンス「翻訳学の行方 Translation Studies in the Japanese Context」
チラシ
20100109-10
於:立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンス・ルーム
■国際カンファレンス(International Conference)
「翻訳学の行方 Translation Studies in the Japanese Context」
◆日時:2010年1月9日(土)10日(日)
◆場所:立命館大学京都衣笠キャンパス創思館1階カンファレンス・ルーム
◆招待講演者(あいうえお順):
坂井セシル氏(フランス パリ第7大学)
ヘルマンズ・テオ氏(イギリス ロンドン大学ユニヴァ―シティ・カレッジ)
真島一郎氏(日本 東京外国語大学)
水野的氏(日本 立教大学)
水野真木子氏(日本 金城学院大学)
若林ジュディ氏(アメリカ ケント州立大学)
◆目的
近年、欧米そして日本を除くアジア圏を中心に活発な広がりを見せているトランスレーション・スタディーズ(TS)を翻訳大国として知られる日本の文脈で考えるというのが本国際会議の趣旨である。
明治以降の日本の知識人は自分たちの学知が奥深く「翻訳」に影響されているという自覚をもってきた。と同時に「翻訳」という知的な作業の意味そのものは適切に主題化されてこなかった。しかし「和魂洋才」という表現やさまざまなかたちでの「日本回帰」を考える、眼にとまりにくい座標としても「翻訳」は有効である。
日本においては翻訳に関する研究は存在しても、TSという枠組みで意識されることは少なかった。本国際会議においては、欧米で誕生し、成長し続けているTSを日本の文脈で引き受けて、日本における翻訳の理論と実践、その歴史と既存の翻訳研究との相違、翻訳と権力の関係や翻訳(通訳)や翻訳家(通訳家)たちの役割を以下にあげるさまざまな領域から検証する。
1.文学=例えば、世界文学にもあげられる村上春樹などの日本現代小説は言うまでもなく多くの言語に翻訳されている。日本文学の翻訳は海外においてどのように受容され、受け入れ社会に影響を及ぼしているのか?日本の文学作品に特有な翻訳の実践と理論は存在するのか等を問う。
2.人類学=文化の翻訳を行うものとして認識されてきた人類学者が、翻訳者として明確に主題化されることは少なかった。文化の翻訳とは何か、人々の文化を目標言語に翻訳する人類学者の実践と理論は文字に書かれたテクストを翻訳することとは異なるのか否か等を問う。
3.思想と歴史=日本思想の文脈で特に明治期の翻訳語の受用について論じる者は少なからずいる。翻訳という行為とその受容が日本思想に及ぼした影響や歴史的な意味はどのようなものか。日本における翻訳の歴史は本当に特殊なのか否か等を問う。
4.ポストコロニアルと権力=かつては植民地を有した日本において、ポストコロニアルと権力と翻訳の問題を問う視座は、これまで論じられることが少なかった。韓国、沖縄、北海道他について、日本のコロニアル/ポストコロニアル状況における翻訳と権力の歴史と現在を問う。
5.オーディオヴィジュアルとメディア=日本の文脈では理解しにくい海外のドラマや映画の翻訳はどのように行われているのか。眼の不自由な者のために作られているナレーションはどのように画面の内容を翻訳しているのか。この領域の理論と実践はどのような状況か。
6.コミュニティ通訳=移民大国への道を歩んでいる日本において、医療や法廷などの場において移民の頼みとなるのはコミュニティ通訳者である。しかし、コミュニティ通訳には認定制度がなく課題も多い。他に手話等も含む、日本におけるコミュニティ通訳の現状と課題と実践を考える。
◆お問い合わせ:
メールアドレス: TSC2010-Info@Rossberg.net(@→@)
◆主催:
主催:立命館大学先端総合学術研究科:
佐藤=ロスベアグ・ナナ
、
渡辺公三
、
ポール・デュムシェル
共催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
詳細:
http://translationstudies.net/tsc2010/
*作成:
岡田 清鷹
UP:20090616 REV:
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