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公開研究企画「ケアと生存の哲学」



◆企画主旨/内容

 「生存学」は、いまだ固定し安定した「学」ではない。正確には、それにとどまること、そこに安住することをよしとしない。それは胎動しつつあるが、なおアモルファスな「何か」をそのうちにはらんでいる。もしかしたらそれは「生存学」を内側から食い破る「何か」であるかもしれない。いや、そのような「何か」でなければならない。「生存学」――この私たちの「生」――が、さらなる生成変化を遂げることを欲望するのであれば。
 本企画では、その「何か」の探求の試みとして、ケア――介助・保育――とその諸条件――ニーズ・愛・労働――の「いま」と「これから」を架橋する「あるべき」道筋をめぐり、縦横無尽に語り尽くす。
 銘記すべきは、穏当であることはつねに/すでに「遅れ」であるということだ。だから私たちは「飛躍」を恐れない。複雑に組みあがったこの「世界」にあって真に実質ある一歩を踏みださんとんするなら、数歩先をすでに歩んでおかねばらならないからだ。「敵」の裏をかかんとするなら、未来をいま/ここで予見できていなければならないからだ。何より、そのようにして私たちの生の可能性をパフォーマティヴに押し広げるために。

◆鼎談者
小泉義之(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
堀田義太郎(日本学術振興会ポストドクトラル・フェロー)
安部彰(立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル・フェロー)

◆参考文献・URL
小泉義之「余剰と余白の生政治」『思想』1024(2009-8):20-37.
小泉義之「性・生殖・次世代育成力」『岩波講座哲学12 性・愛の哲学』岩波書店,pp119-136.

◆主催
ケア研究会
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点

◆日時
2009年12月5日(土)
14:00-18:00

◆会場
立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402
*ご来場の際には、駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用下さい。
◇立命館大学衣笠キャンパスアクセスマップ(キャンパスマップにもリンクしています)
http://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html

◆参加自由

◆事前申込不要

◆お問い合わせ先
安部 彰(立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル・フェロー)
E-Mail:akiradical@gmail.com(@→@)


*作成:安部 彰
UP:20091125 REV:20091202
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