HOME > gCOE生存学・催 >

公開研究企画「介助(者)の現在」



◆企画主旨/内容

 「介助される側のリアリティ」について、もちろん我々はその全貌を知りえたと高を括るつもりはない――それは本来的に不可能性に帰属することがらだ。しかしそれなりに多くのことがこれまでいわれ、明るみのもとへと移されてきたとはいえる。
 それにたいし、「介助する側のリアリティ」はどうか。それはこれから漸次明るみに移されるべき、その意味では未来によって大いに嘱望されていることがらだといえる。
 そこで、本企画では、そうした介助者のリアリティへと迫ってみたいと思う。
 まず、自らの介助者としての経験、それにもとづく介助現場の詳細な社会学的分析を一書に結実させた好著をこのたび刊行された前田拓也さんをお招きし、そこで開示されたリアリティの内奥へとさらに肉薄したい。
 とはいえ、リアリティはつねにすでにリアリティ「たち」でもある。そのようなリアリティ「たち」は、諸条件――利用者・地域・組織、それぞれと介助者に「おける」関係――が変わればいかに異なるのか。また異なりとともにいかに重なりあっているのか。それらを知るために、本企画はさらに、それぞれの「場所」でオルタナティブなリアリティを生き/実践している介助者「たち」を「生存学」というアリーナに招聘する。そこでの介助者「たち」の知的乱取りをつうじて、そのリアリアリティを、より複雑で厄介なものとして立ちあらわせたいからである。だがそれは悲観すべきことではない。むしろ福音である。我々はそこに来るべき連帯の手がかりを見出すことができるだろう。

◆対談者
前田拓也(神戸学院大学講師)
高橋慎一(「生存学」リサーチ・アシスタント)
渡邉琢(かりん燈―万人の所得保障を目指す介助者の会)
http://www.k4.dion.ne.jp/~karintou/
堀田義太郎(日本学術振興会ポストドクトラル・フェロー)

◆司会
安部彰(立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル・フェロー)

◆参考文献・URL
前田拓也『介助現場の社会学――身体障害者の自立生活と介助者のリアリティ』生活書院

◆主催
ケア研究会
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点

◆日時
2009年11月21日(土)
15:00-18:00

◆会場
立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402
*ご来場の際には、駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用下さい。
◇立命館大学衣笠キャンパスアクセスマップ(キャンパスマップにもリンクしています)
http://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html

◆参加
興味のあるかたであればどなたでもご自由にご参加ください
ただ『介助現場の社会学』を題材にして企画は進行しますので、事前に同書をお読みのうえご参加いただけると幸いです

◆事前申込
不要

◆お問い合わせ先
安部 彰(立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル・フェロー)
E-Mail:akiradical@gmail.com(@→@)


*作成:岡田 清鷹
UP:20091105 REV:
gCOE生存学・催 

TOP HOME(http://www.arsvi.com)