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公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ3「親密だから見えないこと――『羅生門的現実』を生きる」



■公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ3
「親密だから見えないこと――『羅生門的現実』を生きる」

 「シネマで学ぶ人間と社会」という統一テーマのもと、フィルムアートに表象された「関係性の様態」の解読をとおして現代社会の不安と希望を照らし出したいと思っています。
 2008年度には、家族を主題にした秀逸な日本映画をとりあげ、家族的不安の諸相とそこからの再生をテーマに、シリーズ1「家族と現代」を開催しました。2009年度の春には、裁判員制度が発足したこともあり、シリーズ2「『裁き』のそのあとで−加害といかに向き合うか」を開催しました。そして今回のシリーズ3です。テーマは、恋人や家族という関係にある者たちが持つ「秘密」です。
 そこから生起する策略と戦略、配慮と隠蔽、接近と遠隔という人間関係の織りなす層の厚さを考えます。相互に親しいと思っている者同士の他者性と現実の複数性を扱った映画を取りあげます。題して、「親密だから見えないこと−『羅生門的現実』を生きる−」です。黒澤明監督の作品に由来し、英語になっている「羅生門的現実」という言葉が手がかりです。臨床人間学や人間科学の観点から読み解く対談もおこない、人間と社会の今後にとってのアートの持つ創造性・触感性・破壊性等を考えていきたいと思います。
 大学の研究所が実施するこの企画映画会は、映画を活用した「シネマエデュケーション」(シネエデュ)の試みです。結論のない対話を楽しむ「道楽」としての、学問の本来の意味の追求です。

主催:立命館大学人間科学研究所
 立命館大学生存学研究センター
共催:京都シネマ
協賛:株式会社オリエントコーポレーション
協力:アスミック・エース、エンジンフィルム、ピックス

企画コーディネート:中村正(産業社会学部・応用人間科学研究科教授)
神谷雅子(京都シネマ代表・産業社会学部教授)

◆日時と上映作品

・第9回 2009年11月14日(土) 『ゆれる』
対談:斎藤真緒(産業社会学部准教授)×神谷雅子

・第10回 2009年12月19日(土) 『トウキョウソナタ』
対談:望月 昭(文学部・応用人間科学研究科教授)×中村 正

*いずれも13:00開場、13:30開演、16:30終了予定

◆会場:立命館朱雀キャンパス 5F 大講義室(ホール)

*ご来場の際には、駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用下さい。
◇立命館大学朱雀キャンパスアクセスマップ(キャンパスマップにもリンクしています)
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html

◆参加費:一般 \800
立命館大学教職員・学生・京都シネマ会員 \500
*当日13:00よりチケットの販売を開始します(事前の受付及び整理券の配布はございません)
 満席の場合、ご入場を制限させて頂くこともございますので、ご了承ください。

◆お問い合わせ先
立命館大学人間科学研究所 事務局(高須、荒堀)
〒603-8577
京都市北区等持院北町56-1 TEL:075-465-8358 FAX:075-465-8245
E-Mail:ningen@st.ritsumei.ac.jp(@→@)
URL:http://ritsumeihuman.com/

●下記のURLにチラシを掲載しておりますのでご参照下さい。
http://www.ritsumeihuman.com/cinema/series3.pdf

*本企画は、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター整備事業「臨床人間科学の構築−対人援助のための人間環境研究」プロジェクトとグローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点の研究成果として広く社会に発信するものです。


*作成:岡田 清鷹
UP: 20091020 REV:
gCOE生存学・催

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