東京では新規感染者数が1日4000名を越す日々が続いている。本来入院しなければならない人が自宅療養を強いられ、自宅で命を落とす人も少なくない。 自宅療養者が救急搬送され、100件以上の病院に断られ、仕方がなくようやく県外の病院に入院できた、という報道もあった。
この感染爆発は、甘い見通しによる政府の失策の積み重ねの結果である。テレビ等では「医療機関の状況は、災害級である」と、とある病院の医者は話していたが、「災害」であるならば「人災」(天災というよりも)である。
政府は誤ったメッセージを市民に出し続けてきた。“GO TOキャンペーン”感染者数が減らないうちの、“緊急事態宣言の解除”“オリパラ”の強行開催、一方で、飲食関係者をいじめ続けてきた。数え上げたらきりがない。
そんな中、重度の障害者は、日々の生活に不安を抱き暮らしている。また施設で暮らしている障害者たちは外部の人たちとの交流は断たれたままである。
今、緊急事態宣言の中身が問われている。少しでも、実効性のあるものにしていかなければ、とてもとても恐ろしいこととなる。少なくとも中等症の人たちが入院して治療受けられるようにしていかなければならない。それには人流を止めなければならない。
デパートやコンビニでのクラスターも多く報告されている。「飲食」のみではなく、商業施設一般についても、感染者数が落ち着くまで営業の制限を加えていくことも考えていくべきだ。リモートワークについても再度理解と徹底が求められる。パラリンピックについては障害者のことを知ってもらう絶好の機会だが、強く再考を求める。とても残念で悔しくもあるが、「延期」の方向も現下の状況を見る限り最大限追究してほしい。開催となった場合でも、完全で、100%の感染対策の体制を作れるか否かが、開催の絶対条件である。
感染者・重症者が増えることは、ひとりひとりのいのちに直結し、特に私たち重度障害者にとってその影響は大である。
障害連は、去る8月5日「感染爆発をさせるな!(緊急声明)」をだしているが、今日改めて危機的認識に立って、ここに声明を明らかにする。
人流を止めてほしい。