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「感染爆発をさせるな!(緊急声明)」

障害連 20210805.

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last update: 20210811


■声明本文

2021年8月5日

障害連 (障害者の生活保障を要求する連絡会議)
代表  尾上 裕亮


感染爆発をさせるな!(緊急声明)


新型コロナウイルス感染症の急拡大(感染爆発)が進行中だ。政府は、8月2日、「入院できるのは重症者や重症化するリスクの高い患者に限定する」等という方針転換(現状追認)を明らかにした。

菅総理が言う「安全・安心」が虚構であることが、さらに上塗りされた格好である。オリパラを続けていけば、指数関数的に感染者が増えていくことは明白で、深読みすれば、政府はそれを見越して「自宅療養」中心へと、あからさまに舵を切ったと考えられる。「生命の選別」が現実化していくなど、障害者等弱い立場にある人たちにしわ寄せがくるのは明らかで、医療従事者への負担が大きくなれば、通常医療も受けづらくなる。

人々(私たち)の心を開放的にさせ、緊急事態という深刻な状況を忘れさせる、オリパラは即刻中止か延期にすべきである。重症者の数は、感染者数と関係しており、まず感染者数を抑える取り組みと強い姿勢が重要である。

以上の認識に立ち私たちは下記を強く求める。



1、障害者等に必要な医療を提供すること
 症状が重症ではないという理由で、入院治療が必要な人に対して自宅療養をさせないこと。そのための必要な病床数は確保すること。特に障害者は体調の変化が多く、すぐ対応しなければならない人たちが多いことが考慮される必要がある。

2、従前の厚生労働省通知の通り、福祉サービスは中断しないこと
 例えば、2020年3月19日付の厚労省通達には「訪問系サービスについて、利用者に発熱等の症状がある場合であっても、十分な感染防止対策を前提として、必要なサービスが継続的に提供されることが重要」としている。福祉サービスは生きるために必須なので、その姿勢を変えないこと。

3、希望者にワクチン接種を
 市中感染が増えている中、現状の有効な解決策の一つとしてワクチン接種が考えられている。ただ、ワクチンの安全性や有効性が完全に立証されているとは言い難く、そういう状況の中で様々な議論もあることを念頭に置く必要性もある。ワクチンに対する理解を深める取り組みを進めながら、解決策の一つであるワクチン接種が、特に基礎疾患のある人や介護を担う人々に対して、希望者全員に早期に進められるような体制をつくること。ただしワクチンを受けない人に対する差別が起きないようにすること。


以上


【事務局】障害連(障害者の生活保障を要求する連絡会議)
E - mail: shogairen@arsvivendi.cominfoseek.jp
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8武蔵野ビル5階
(担当:太田)TEL:03-5282-0016  携帯:080-3200-3327


■声明PDFファイル

※声明PDFファイル [PDF]




*作成:岩ア 弘泰
UP: 20210811 REV:
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