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ラテンアメリカ障害者自立生活オンラインセミナー

11月11日午前10時〜午後2時(コスタリカ 時間)
→11月12日午前1時〜5時(日本時間)
※日本時間では深夜開催となりますのでご注意ください。
Zoomウェビナー

[PDF: 概要・詳細]

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last update: 20210109


■ラテンアメリカ障害者自立生活オンラインセミナー概要

日時:(コスタリカ時間)2020年11月11日 午前10時〜午後2時→(日本時間)11月12日 午前1時〜5時
Zoomによるウェブセミナー

参加国: メキシコ、グァテマラ、エルサルバドール、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ、ドミニカ共和国、キューバ
目的: 国連障害者権利条約19条で定められている障害者の地域での生活をコスタリカの経験をモデルとしてラテンアメリカ全般に共有促進すること

Zoom参加受付・事前予約(スペイン語)
https://www.facebook.com/Relavin-Red-Latinoamericana-de-Vida-Independiente-113638823803624

当日はライブ配信もあります
https://www.facebook.com/Relavin-Red-Latinoamericana-de-Vida-Independiente-113638823803624

■開催経緯

井上武史氏のメール案内より抜粋

詳しくは添付した文書(※上記のPDFファイル参照)にありますが、ぼくの職場である西宮にある自立生活センターメインストリーム協会では2008年よりコスタリカと中南米の障害者が自立生活センターを作る支援を開始し、2016年5月にこれを端緒にしたJICAのプロジェクトの成果で9379号法という国連の障害者権利条約の12条と19条を反映した法律の成立に成功しました。

ぼくらがとくに深く関わった19条の部分では、中南米では他に例をみない、障害者が主体となって介助者の育成からコーディネーと派遣まで行う日本で重度訪問介護が行われているのと同じサービス法として成立し、昨年11月無事実施までこぎつけました。

ぼくは、現地のペレスセレドンという町にあるモルフォ自立生活センターで働きながら、こうしたプロセスを目の前にし、それまでお母さんお姉さんの都合で来たり来なかったりしていた女性が、嬉しそうに介助者を伴って事務所に現れるのをみたり、INAという国立の研修機関で研修を受け国家資格を持った介助者が事務所に溢れるようになっているのをみたりしていると、「こんなのはここだけで留めておいてはだめでしょう?もっと広く世界に知ってもらわないと」という思いが日毎に強まっていきました。

そんな頃今年に入ってすぐの2月に、ぼくは意思決定支援の普及を広く進めておられる弁護士の池原毅和さんらがグループが、権利条約12条にしたがってそれまで精神障害や知的障害の方に付けられていた後見人をすべて撤廃するというドラスティックな民法の改正を実行したペルーに視察に行くという機会を得ました。この改正のプロセスに関わった団体などをインタビューして回り、最後にダウン症の人たちを支援している団体にお話を伺ったときに、そこの代表の女性が「今度うちの子らを連れて国連に行くの」と言ったのを聞いて、あそういうのができるかも!と思いつき、コスタリカに帰るとすぐにまず、何かあったらちょこちょこ相談していた、カタリーナ・デバンダスさんに訊くと、モルフォの成果をとても喜んでくれ、6月の第二週に締結国委員会の会議があって関連のイベントができるからそこに出すといいと教えてくれました。

すぐにそのままコスタリカのConapdis障害者審議会の代表にメールを出すとこちらも乗ってきて、順調に準備が進み始めたところにこのコロナのパンデミックになり誰も国連行きの話などしなくなりました。

4月になって世界中の誰もがロックダウンで家にこもっているときに、あちらこちらでZoomセミナーが行われるのをみるようになり、モルフォの代表のウェンディがパラグアイの団体に招かれて話をするようなこともあて、みんなこれは使えると一瞬で思いました。ぼくらはすでに中南米の自立生活運動のリーダーにネットワークがあり、それまでWhatsappでメッセージのやり取りをしていたのですが、一度Zoomで集まろうということになり5月に第一回目のミーティングを行いました。安定した通話ができこれが盛りあがったので月一に定期的にやることにし、これを使って中南米全体向けに自立生活のセミナーをやりましょうという話もすぐまとまりました。

中南米にはJICAの帰国研修員のネットワークもあり、また障害者リーダーは国際会議で顔を合わしすでに別の国でも顔見知りであることも多いです。一瞬にして障害当事者のネットワークはメキシコからアルゼンチンまですべてのスペイン語圏の準備委員会が立ち上がりました。

これらのメンバーは日頃政府の方とも近く交渉もしているため、ここから招待できることも速やかにわかりました。あとはJICAの各国の事務所の職員の方々を招待してセミナー後の支援にまでつなげたいというのがぼくらのアイデアだったのですが、現在キューバの所長で三田村さんという方がおられ、この方はアルゼンチン所長時代にモルフォセンターへ政府の視察団を派遣するという英断を下された方で、以降ぼくらの仕事を見守ってくださっており、今回もご自分で呼びかけ文を作ってJICAの各国事務所に呼びかけをしてくださるという多大な後押しがあって今内外のJICA事務所を巻き込んでかなり大きなムーブメントにすることができました。

セミナーにはカタリーナからの推薦もあって国連高等弁務官事務所のファクンド・チャベスさん、米州機構のパメラ・モリーナさんという障害者の権利の専門家をお呼びしてお話ししてもらいます。現在最後に米州機構から地域全体で地域移行を進めるようコミュニケを出す方向で調整しています。

ぼくらは準備機関中「このセミナーの後と前ではラテンアメリカの障害者の生活はまったく違ったものになった」と言われるようにしましょうと声を掛け合って進めて来ましたが、あながち大げさな表現ではなくそれ相応のインパクトがあるものになると思っています。

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*作成:安田 智博
UP: 20201105 REV: 20210109
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