母体保護法のもとでも、精神障害者などに対する強制不妊手術が行われている事実が、被害者本人からの声によって明らかになりました。
現在もなお行われている強制的不妊手術や中絶などの障害者への差別に対して無関心であり続けることは、被害者の苦しみをさらに抉り出し、被害者を救済される者とそうでない者とに分離するだけでなく、より一層被害者を生きにくくさせていきます。
こうした状況では、強制的不妊手術や中絶などの障害者への差別の実態が明らかにされないまま、形式的な「救済」で終わってしまう恐れがあります。
旧優生保護法によって蔓延した優生思想は、障害を理由とした強制不妊手術や強制手術を認める条項を削除しただけでは取り除けるはずもありません。
今もなお差別が漫然と行われている現実に目を向けて、私たちは何をするべきか、何ができるのかを、被害を受けた当事者と一緒に考えるための院内集会を開催します。
当日は、被害者の声を伝えるとともに、この問題を社会に知らせていくために「母体保護法下の不妊手術・中絶被害者と共にたたかう会(通称:ダーク不妊手術ともたた会)」の立ち上げと、活動についても報告を行います。
ぜひ議員のみなさまのご意見もいただきたいと思います。