予定している発話者は、『ウィーンのユダヤ人ーー19世紀末からホロコースト前夜まで』(御茶の水書房、1999)や『ホロコースト後のユダヤ人 約束の土地は何処か』(世界思想社、2012)などで、東欧ユダヤ人の末路を粘り強く追いかけておられる野村真理さん(1953- )と、『中東民族問題の起源――オスマン帝国とアルメニア人』(白水社、2014)の明治大学の佐原徹哉さん(1963- )のお二人で、後半部では今後の方向性を議論し合いたいと思います。
ひとまず二つの目標をたてているのですが、そのひとつは、古代から未来まで「人類史」全体の問題として「民族浄化」と「労働力確保のための家畜化」をとらえること。
もうひとつは、2023年9月に迎えることになる関東大震災に乗じた朝鮮人・アナキスト虐殺を、正しく「民族浄化」と位置づけ、同時に、帝国日本の労働搾取や徴兵を「奴隷化」と位置づけられるような「流れ」を作ることです。
関心のある方々には、断続的にでも参加を頂き、ひとつの大きな知的な運動を形成していければと思います。また、書面でのご意見などはいつでも頂戴いたします。