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南山大学社会倫理研究所2017年度第3回懇話会(「倫理学の可能性」研究プロジェクト+「法・制度・倫理」研究プロジェクト)
「事故はなぜ起きるのか?――スポーツの心理と倫理を考える」

於:南山大学 R棟4階R49教室

http://rci.nanzan-u.ac.jp/ISE/ja/activities/event/013142.html

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last update: 20180829


■南山大学社会倫理研究所2017年度第3回懇話会
共通テーマ:「事故はなぜ起きるのか?――スポーツの心理と倫理を考える」

日時:2018年9月22日(土)14時00分〜17時30分(13時30分開場)
会場:南山大学 R棟4階R49教室
アクセス→下記URLより
http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/navi/nagoya_main.html?16_4_1
参加費: 無料

*本研究所主催懇話会では、記録のために写真撮影と録音を行っております。

■全体趣旨

スポーツには危険が付き物である、というのは本当だろうか。確かに、スポーツの最中に事故や大怪我が発生することも少なくない。それは時に、悪意やハラスメントなどの要因に基づく「事件」として話題になることもある。私たちの関心はともするとそうした顕著な特異事例に集まりがちだが、より身近で重要な問題は、明確な事件としてではなく、結果として起こってしまった事故、あるいは、ある角度から見ると事件性を帯びるようにも見える事故にこそあると言えないだろうか。

今回の懇話会では、スポーツにおける事故とその責任、たとえば、指導者の安全配慮義務やスポーツ従事者当人の自己責任の範囲の問題などを視野に入れて、スポーツが根本的に抱え込んでいる危険性と安全性のアンビバレンスについて、お二人の専門家をお招きして考えてみたい。近藤先生にはスポーツ倫理学の観点から、村越先生にはスポーツ心理学の観点からのご提題をいただき、参加者のみなさんとともに、「粗雑な自己責任論」に陥らないスポーツ事故の理解の仕方を模索するための議論を深めると共に、授業におけるスポーツ指導の更なる向上に役立てたい。


■プログラム

演題1:見よう、見まねのスポーツ実践

報告者1:近藤良享(中京大学スポーツ科学部 教授)

趣旨:
本質的に、近代スポーツに暴力性が内在している以上、「事故」の発生は回避できない。現状でのスポーツ実践において「事故」が起こる要因はいくつかある。危険性の無知や行為の無謀もさることながら、スポーツを「見よう、見まね」で実践していることが、「事故」さらには「事件」への誘因となっている。スポーツを正しく理解し、実践することが、限りなく「事故」をゼロに近づける最善策である。スポーツの出自、近代スポーツへの変革、正しいスポーツ教育の必要性など、事例を挙げながら、本テーマについて考察してみる。

演題2:自然のリスク:魅力とのジレンマにどう向き合うか?

報告者2:村越真(静岡大学教育学領域 教授)

趣旨:
登山人口は国民の10%近い1000万人と推定されている。自然環境が余暇活動の場として最適であることは論を俟たないが、一方で年間約3000人の人が山で遭難し、その数は1990年代後半以降漸増傾向が続いている。管理されていないことが魅力であるが故に、自然の中での活動のリスクをゼロにすることを公に求めることはできない。その状況を踏まえると、単に遭難を防止すればよいのではなく、魅力と裏腹にあるリスクをどう捉えるか、そこでの活動の結果に対してステークホルダー間で、どのように責務を果たすべきかを考える必要がある。こうした視点から、魅力ある自然におけるリスクとの向き合い方について問題提起をしたい。


◇司会兼コメンテータ:奥田太郎(南山大学社会倫理研究所第一種研究所員/人文学部教授)

■報告者紹介

近藤 良享

《略歴》

1979年、筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。1999年、博士(体育科学)(筑波大学)。1982年、筑波大学助手、1982年、宇都宮大学講師、1985年、筑波大学講師、1995年、筑波大学助教授、2005年、筑波大学教授を経て、2010年より現職。

《専門領域》

スポーツ倫理学

《主要著書》

村越 真

《略歴》

1960年静岡生。筑波大学体育学系大学院修了、心理学系大学院中退。1988年より静岡大学教育学部講師等を経て、現職。1999年より自然の中での活動に伴うリスクのとらえ方や対応についての能力をテーマに研究。

《専門領域》

認知心理学、リスクマネジメント、安全教育

《主要著書》


■主催

南山大学社会倫理研究所

■お申込・お問い合わせ

下記の受付フォームより事前登録(7月26日受付開始)
https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/ISE/20180609

〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
Phone: (052)832-3111(内線3413,3414) Fax: (052)832-3703
E-mail: ise-office@スパム対策ic.nanzan-u.ac.jp
HP:http://rci.nanzan-u.ac.jp/ISE/ja/index.html

■関連ファイル

櫻井悟史安部彰「日本における体罰論の批判的精査とスポーツ体罰の倫理学的検討」『生存学』vol.8


*作成:小川 浩史
UP: 20180829 REV:
渡辺 克典 櫻井 悟史  ◇安部 彰  ◇『生存学』vol.8  ◇
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