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再度質問と要求

わたしたちの内なる優生思想を考える会→兵庫県立こども病院院長他 2017年12月12日

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2017年12月12日

兵庫県立こども病院院長 中尾秀人殿
兵庫県立こども病院名誉院長 小川恭一殿
『兵庫県立こども病院移転記念誌』編集委員会各位殿
兵庫県知事 井戸敏三殿
兵庫県健康福祉部長 山本光昭殿

「わたしたちの内なる優生思想を考える会」
連絡先:〒557-0041 大阪市西成区岸里3丁目7-1-904古井方
TEL:06-6652-6398
E-Mail:fwka2024@nifty.com

 2017年11月1日付で私たちが提出していた「抗議および質問書」に対して、11月29日付の「兵庫県立こども病院移転記念誌の記載内容等に対するご意見について(回答)」を受けとりました。ありがとうございました。
 しかしながら、残念なことに、私達が提出した「抗議および質問書」の内容をきちんと受け止めていただいたとは到底思えない内容であり、質問事項にも答えていただいていません。そこで、私たちの思いを直接お伝えするとともに、それに対する兵庫県あるいは兵庫県立こども病院のご回答をお聞かせいただけるよう、説明および話し合いの場を設定して下さいますようお願いいたします。
 以下に、改めて質問事項を記します。

 記

1. 「兵庫県立こども病院移転記念誌の記載内容等に対するご意見について 回答(2017年11月29日付)」(以下、「回答」)では、「不幸な子どもの生まれない運動」について、「障害児を不幸な子どもとしていたこと、また、精神障害者等に対する優生手術が行われていたことについては、現在では不適切であると考えています」と答えておられます。しかしながら、「先天性異常児出産防止事業」として羊水検査を県費で実施したことについては、一切、言及しておられません。行政が主導して、障害胎児をチェックし選別的中絶をすすめようとした当時の施策について、どのように考えておられるのでしょうか?
 また、障害を理由とした優生手術について「現在では不適切」と考えるのであれば、その「不適切」な手術を受け、今も苦しんでおられる県内の被害者の実態を明らかにし、救済措置を講じるべきです。どのような対応をお考えでしょうか。

2. 「回答」では、「記念誌の『ユニークな県民運動』は、当時、他県で行われていなかった兵庫県独自の施策であることを示す表現」とし、「寄稿文には、病院設立時の時代背景として当時の歴史的事実を記載していますが、その説明が不充分」だったと記しておられます。しかし、一般に「他県で行われていなかった独自の施策」とは、「他県より一歩先んじた秀でた施策」を含意する表現です。「不幸な子どもの生まれない運動」が著しい障害者差別であったとの反省に基づいた「回答」とは受け取れません。
当時、「不幸な子どもの生まれない運動」に対して障害者運動からの強い批判が投げかけられ、「不幸な子どもの生まれない対策室」は廃止され、県費での羊水検査も中止に追い込まれたことは、歴史的事実として明記されてしかるべきです。改めて、「当時の歴史的事実の記載とその充分な説明」をして下さいますようお願いします。

3. 「回答」では、「こども病院ホームページから記念誌を削除」したことで事足れりとしておられます。しかしながら、既に、1年以上ホームページに掲載され多くの人々の目に触れた後であること、冊子の形で各所に配布されたものについては、いまだに手付かずのまま残されていること等から考えても、ホームページからの『記念誌』そのものの削除は全く無意味です。
 訂正理由を明確に付して該当部分を訂正し、訂正した『記念誌』をホームページに載せるべきです。同時に、県やこども病院の責任でその「訂正文」を広く配布することで、「不幸な子どもの生まれない運動」を推進した過去の県の姿勢を改め、障害者差別解消に向けて施策を進めていくことを示して下さい。

 前述しましたように、これら質問事項についての話し合いの場を持っていただきますようお願いいたします。


□cf.
優生:2017(日本)



UP:201712 REV:
優生:2017(日本)  ◇病者障害者運動史研究 
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