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生存学 E-mail Magazine No.76

2017年09月29日
[Korean]

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立命館大学生存学研究センターでは、メールマガジンコリア語版を配信し、情報発信、研究交流に努めていきます。
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● 目次 ●

1 【 障害学国際セミナー2017:韓国・順天郷大学開催に向けて 】
2 【 障害学国際セミナー 2016 概要 】
3 【 著作紹介 】


1 【 障害学国際セミナー2017:韓国・順天郷大学開催に向けて 】
障害学国際セミナー(East Asia Disability Studies Forum 2017)は、韓国ソウル市郊外の順天郷大学(アサン市)において、2017年10月25日(水)から27日(金)まで開催されます。
全体テーマは、ポストモダニズムと障害であり、サブテーマとして、@ポストモダンにおける障害学と理論、A消費文化とポストモダン、B障害と技術、C障害学の方向性の4つが設定されています。
日韓の国際研究交流として2010年度から毎年開催されてきた本セミナーは、2014年度から中国、2016年度からは台湾が加わり、政治的、軍事的緊張に満ちた東アジア地域における障害学分野の貴重な連携、ネットワーキング場としての役割を果たしています。

これまでの開催の経緯(開催年、開催地、主テーマ)は以下の通りです。
1 2010 ソウル(韓国) 障害アイデンティティと差異の政治学
2 2011 京都(日本) 被災した障害者の避難をめぐる困難について
3 2012 ソウル(韓国) 差別禁止法
4 2013 京都(日本) 差別禁止―どこまで/どのように可能か/妥当か?
5 2014 ソウル(韓国) 障害と治療
6 2015 北京(中国) 社会サービス/障害者の権益保護
7 2016 茨木(日本) 法的能力(障害者権利条約第12条)と成年後見制度

第8回目となる今回は韓国では4回目の開催となり、初めてソウル市以外での開催となります。奮って皆様のご参加をお待ち申し上げます。ご関心のある方は、主催者である高官哲氏(szcil91@スパム対策gmail.com)までお問い合わせください。


2 【 障害学国際セミナー 2016 概要 】
昨年開催された障害学国際セミナー 2016 「法的能力(障害者権利条約第12条)と成年後見制度」の概要を以下のウェブページに掲載しています。
http://www.arsvi.com/a/20160922.htm
合わせてご覧ください。


3 【著作紹介】
▽クァク・ジョンナン『日本手話とろう教育――日本語能力主義をこえて』(生活書院、2017年)

本研究センター元専門研究員のクァク・ジョンナンによる紹介文です。

本書は、言語権の観点から、日本社会で生活しているさまざまな言語的マイノリティのうち手話言語を話す人の言語問題を取り上げたものである。ここでいう言語権とは、少数言語を話す人が、自らの言語を習得・使用する権利であり、主流言語を学習・使用する権利をさす。本書では、言語権の観点から、聞こえないという聴覚障害のある同時に、書きことばのない手話言語を話すろう者が、日本手話によるろう教育をどのように実践してきたのかに注目した。
本書は、手話言語を話すろう者の言語問題を次の3つの問題意識から検討した。第一に、聞こえないより聞こえた方がよいとされて日本社会で、ろう者はどのような位置におかれてきたか。第二に、「日本では日本語で」「学校教育は日本語で」という意識が根強くある社会で、日本手話によるろう教育はどのような位置におかれてきたか。第三に、「だれでも日本語を読み書きできるのが当然だ」という意識がある社会で、第2言語として日本語の読み書きを学ぶ教育はどのようにみられてきたか。
すなわち、本書は、日本手話と日本語の読み書きによるバイリンガルろう教育をめぐる日本社会の問題を浮きぼりにし、多言語社会の日本のありかたを問いなおしたものである。

朝日新聞の書評(日本語)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017051400010.html
出版社による紹介と目次(日本語)
http://www.seikatsushoin.com/bk/165%20nihonshuwatoroukyouiku.html


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http://www.arsvi.com/a/emk-j.htm

監修:渡辺 克典
編集担当:高 誠晩
刊行:Research Center for Ars Vivendi, Ritsumeikan University 56-1 Kitamachi, Tojiin, Kita-ku, Kyoto, Japan 603-8577

UP:20170929 REV:
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