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レビュー:《FOuR DANCERS vol.67》

村上 潔 2017/04/30+05/01

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last update: 20170501


■kiyoshi murakami(@travelinswallow)

《FOuR DANCERS vol.67》@Ur_BANGUILD:4名とも共通して音声メディアを使用。大歳・伴戸は不規則性の効果を重視したかたちで、酒井・池端は明確に曲単位で(ポップな曲を)ダンスのバックグラウンドとして活用。>続 http://www.urbanguild.net/ur_schedule/?tribe_events=430-sun-four-dancers-vol-67
[2017年4月30日23:36 https://twitter.com/travelinswallow/status/858691425617063937]

《FOuR DANCERS vol.67》続>@大歳芽里:記憶の「境界」を探り・辿る旅。自/他、過去の時間中の遠/近、空間(現地点/彼方)、現在の存在の有/無。様々な側面で入り乱れる境界の組み合わせ。演者が辿るルートを、観客はありうる可能性のパターンを想定しつつ追いかけていく。
[2017年4月30日23:45 https://twitter.com/travelinswallow/status/858693699558973441]

《FOuR DANCERS vol.67》続>A酒井エル:メディアの牢獄の囚人として生きるのか、そこから自発的に脱出するのか。その迷い・抵抗・苦悩が描かれる。その過程ではポップカルチャーに対する屈折した(せざるをえない)スタンス/アプローチも垣間見える。踊らされる/踊るの錯乱。
[2017年4月30日23:49 https://twitter.com/travelinswallow/status/858694898966421505]

《FOuR DANCERS vol.67》続>B池端美紀:片方だけのハイヒールで人工的に設定された身体のアンバランス。「自然な」身体を取り戻す過程で使われるのがAOR歌謡。性役割・身体規範のフォーマットを部分的に踏襲しつつ、そのなかで秩序を揺さぶり自律性を取り戻していく流れ。
[2017年4月30日23:58 https://twitter.com/travelinswallow/status/858696978368155649]

《FOuR DANCERS vol.67》続>C伴戸千雅子+かつふじたまこ:断片的な記号と記号に関する情報の提示。そこに徐々に「意味」(文脈)が肉付けされ、それが動作に反映されていく。しかし記号そのものは本来伴戸のものではない。そこで最終的には記号も動作も演者から手放されていく。
[2017年5月1日0:03 https://twitter.com/travelinswallow/status/858698206317694977]

《FOuR DANCERS vol.67》続>4者ともに、もたらされる音声情報と舞台上の(精神・)身体感覚の「不一致」をまず提示し、そこから自己の範疇を逸脱した主体のオートノミーを獲得していく/しようと模索する、という(実験的でありつつポップな)大枠の展開が共通していたかと思う。
[2017年5月1日0:07 https://twitter.com/travelinswallow/status/858699381645516800]

*@〜Cは当日の公演順

■FOuR DANCERS vol.67
2017/04/30 (sun) at UrBANGUILD
・伴戸千雅子+かつふじたまこ
・池端美紀
・酒井エル
・大歳芽里
照明:竹ち代毬也
http://urbanguild.net/ur_schedule/


*作成:村上 潔MURAKAMI Kiyoshi
UP: 20170501 REV:
全文掲載
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