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私たちは出口を狭くするための措置入院の見直し検討には中断を求めます!

2016年8月1日 全国「精神病」者集団

相模原市の障害者施設で入所者19人刺殺

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 私たち、全国「精神病」者集団は、精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。このたび、相模原の障害者施設で発生した連続殺人事件で亡くなったそれぞれの方の命を思いご冥福をお祈りするとともに、被害に合われた方々の順調な回復をお祈りします。
 現在、メディアは容疑者が措置入院になっていた時期があったことを報道しています。ただ、現時点では容疑者に本当に何らかの精神障害があったかどうかはよくわかりません。したがって、精神障害による犯行と決めつけることや、事件を予防できなかった原因を精神医療及び措置入院制度に求めたりするのは、時期尚早と言わなければなりません。
にもかかわらず、政府は措置入院見直しのための有識者会議の設置を決めました。私たちは、政府の方針に対してあまりに軽率な方針であると断じます。
 他方、容疑者に対する措置入院の解除、退院後の支援が不十分であったことが問題であったかのような報道がされていますが、私たちは出口を狭くするための措置入院の検討作業については中止、撤回を求めます。

  2016年8月1日

全国「精神病」者集団
〒164-0011 東京都中野区中央2―39―3絆社気付
*作成:桐原 尚之
UP:20160811 REV:
全国「精神病」者集団  ◇相模原市の障害者施設で入所者19人刺殺  ◇全文掲載
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