HOME > >

「薬害と現代社会をめぐって――薬害の被害経験から考える」

於:関西学院大学 上ケ原キャンパス 図書館ホール

Tweet
last update:20160126


■薬害と現代社会をめぐって――薬害の被害経験から考える

日時:2016年3月1日(火) 13:30〜17:00
場所:関西学院大学 上ケ原キャンパス 図書館ホール
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
チラシ→PDF

■趣旨

現代社会では健康をめぐる多くの問題解決が医薬品によって行われているが、その一方で1960年代のサリドマイドによる被害、1970年代のキノホルムによる被害、1980年代から90年代にかけての薬害エイズ、さらに近年では抗がん剤イレッサによる副作用被害など、「医薬品による健康被害」である薬害もまた、やむことなく続いている。果たして薬害が指し示す現代社会の問題とは何か。これまでの薬害経験から私たちは何を学び、何を次世代に伝えていく必要があるのか。本シンポジウムは、薬害被害当事者の経験の語りと、薬害研究者の報告をもとに、現代社会における薬害の意味と、それが示唆する現代日本社会の問題点を考察する。

入場無料 事前申し込み不要

■プログラム

報告者
「薬害から学ぶ」増山 ゆかり氏(公益財団法人いしずえ 常務理事)
「薬害被害者になるということ」花井 十伍氏(全国薬害被害者団体連絡協議会 代表世話人)
「〈薬害〉経験の理解のために」本郷 正武氏(和歌山県立医科大学医学部 准教授)

コメンテーター
種田 博之氏(産業医科大学医学部 講師/専門は医療社会学)

司会
佐藤 哲彦(関西学院大学先端社会研究所 副所長)

報告者紹介:
増山 ゆかり氏(公益財団法人いしずえ 常務理事)
増山氏は自身がサリドマイド被害者であり、サリドマイド被害者の健康管理と福祉の増進、 薬害防止等に関する事業に取り組んでいる「公益財団法人いしずえ」の常務理事をつとめる。2015年2月にNHK・ETV特集で放映された『薬禍の歳月』(第41回放送文化基金賞)の主人公の一人。

花井 十伍氏(全国薬害被害者団体連絡協議会 代表世話人)
花井氏は血友病治療において輸入血液製剤によりHIV感染した。大阪HIV薬害訴訟原告団代表。「薬害根絶」へむけた活動をそれぞれに取り組んできた被害者8団体によって結成された、日本初の薬害被害者全国組織である全国薬害被害者団体連絡協議会の代表世話人を務める。

本郷 正武氏(和歌山県立医科大学医学部 准教授)
本郷氏はこれまで「HIV・エイズの医療社会学」を研究し、2007年に社会運動論の観点からエイズ・ボランティアの意義を論じた『HIV/AIDSをめぐる集合行為の社会学』を刊行した。 近年は、薬害HIV感染被害者の評伝を制作しながら、薬害加害企業の調査や薬害教育の研究にも従事している。

■主催

関西学院大学 先端社会研究所

■お問い合わせ

先端社会研究所事務室 Tel:0798-54-6085 / E-mail: asr@kwansei.ac.jp


*作成:安田 智博
UP: 20160126 REV:
サリドマイド 薬害エイズ  ◇薬害スモン  ◇薬/薬害  ◇
TOP HOME (http://www.arsvi.com)