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【記事】「人間疎外状況を鋭く表現――別府文学サークルの同人誌「文礫」|池田美代子さんの詩を題材に|立命館大学の准教授がトーク」

2015/09/28 『今日新聞』3面

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last update: 20151005

■記事「人間疎外状況を鋭く表現――別府文学サークルの同人誌「文礫」|池田美代子さんの詩を題材に|立命館大学の准教授がトーク」(『今日新聞』2015年9月28日3面)

 立命館大学(京都市)の准教授、村上潔さん(現代女性思想・運動史)のトークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す―初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に」が今月12日夜、北浜通りの旧草本商店倉庫3階で開かれた。
 「文礫」は池田京二さんを中心にした別府文学サークルの同人誌で、1967年から2011年まで29号続いた。村上さんは同誌に毎号詩を掲載した池田美代子さんの作品「歩道橋」「ワンマンバス」などを鑑賞し、人間疎外の状況を衝いたシャープな表現と高く評価した。
 池田さん(74)も参加し、「50年も前の詩で、よその人の詩のように感じた。評価していただいて、恐縮」などと述べた。また、毎日曜日夜に中浜筋2丁目にあった音楽喫茶ぺるる、流川通りのパンのつるやの喫茶室などに集まって開かれていた例会について、「人生論や恋愛論も語り合った。私も若かった」と懐かしそうに振り返った。

[写真キャプション1]村上准教授(右)のトーク後に発言する池田さん(中央)
[写真キャプション2]1967年(昭和42)に創刊された同人誌「文礫」

◆関連リンク
◇2015/09/12 トークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に」(於:P3/BEP.lab〔別府市〕3F)
◇2015/10/10 第29回カライモ学校:トークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に【京都編】」(於:KARAIMO BOOKS〔京都市〕)
『今日新聞』(大分県別府市の情報を扱う地方紙)
村上 潔


*作成:村上 潔
UP: 20151005 REV:
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