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別府のローカル文学サークル誌を読み直す
――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に――

於:P3/BEP.lab(別府市)3F

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last update: 20151005

■トークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に」

日時:2015年9月12日(土)18:00 - 20:00
会場:P3/BEP.lab(大分県別府市北浜1-2-27)3F
参加費:1000円(1drink付き) *予約不要

報告者:村上 潔(立命館大学衣笠総合研究機構准教授〔特別招聘研究教員〕/現代女性思想・運動史)

20150912チラシ画像
[チラシ画像(クリックすると拡大)]

■趣旨

 このトークショーでは、別府のローカル文学サークル誌である『文礫』(1967年創刊)を題材にとり、その初期の段階における女性作者の生活者意識について解説したいと思います。
 1960-70年代のサークル誌文化、別府の郷土史、九州の文学運動、女性文学、女性の生活と表現活動、といったテーマに関心のあるかた、ぜひご参加ください。情報交換の場にもなれば、と考えています。

*当日は《別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」》[→外部リンク]の開催期間中です。ぜひあわせてお楽しみください。

■プログラム

17:30 開場
18:00-19:30 トーク
19:30-20:00 参加者との質疑応答/情報交換
*終了後、同会場にて交流会を行ないます。軽食あり。お好きな飲み物をご持参ください。

■報告者プロフィール

1976年、横浜市生まれ。湘南経由、町田市育ち。2002年から2005年まで、『remix』誌(アウトバーン)に、映画・音楽に関する記事を寄稿。その後、『音の力 〈ストリート〉占拠編』(インパクト出版会)、『VOL』誌(以文社)などに寄稿。2009年、立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。現在、立命館大学衣笠総合研究機構准教授(特別招聘研究教員)、神戸市外国語大学非常勤講師、立命館大学産業社会学部非常勤講師。専門は、現代女性思想・運動史。著書に『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』(洛北出版、2012年)など。現在の主たる研究テーマは、(1)「〈新日窒労組主婦の会〉の歩みの記録とその女性運動史的分析」、(2)「フェミニスト・アーカイブ活動の展開とその意義――ロンドン〈The Feminist Library〉の調査から」、(3)「母子世帯の育児の困難をめぐる重層的要因の検証――大阪府における事例調査をもとに」。ライフワークとして、ダンス批評、演劇批評、女性AOR研究、戦後新劇研究、戦後日本映画研究。
*Web Page:http://www.arsvi.com/w/mk02.htm

■出演にあたって

別府と縁もゆかりもない私ですが、今回、草本利枝さんからお声がけいただき、別府でトークをする機会に恵まれました。(なにか企画を、と)依頼を受けた当初から、せっかくなので別府ローカルな題材を取り上げようということは決めていましたが、なにぶん予備知識ゼロからのスタートなので、完全に手探りでテーマ設定に入りました。私は以前から、1970-80年代の女性運動の機関紙や、文学サークルの同人誌を収集・分析する活動を続けてきたので、ざっくりと、「別府」・「文学」・「サークル」・「女性」というキーワードで何かテーマを設定しようと思い、いろいろと情報を収集・検討した結果、「別府のローカル文学サークル誌に登場する女性作者の存在の意義、その作品の特徴」をまとめようということに落ち着きました。ここから「別府女性」の特殊性・普遍性を導き出すのはおそらく困難ですが、別府に生きた一人一人の女性たちの、小さな表現の痕跡を確認し、そこから「戦後の女性の生」が発する輝き・憂い・戸惑いといった要素の一端を見い出し、なにがしかの意味づけをできれば、と、まずは考えております。そして、参加される方々が、わずかながらもそこに自分の(女の)生を重ねることがなされれば、と期待しております。私が、別府という(自分からすれば)「異郷の女」の生に、自分なりのアプローチを試み、そこに「近しい他者」(である現在の別府に生きる方々)の感覚・意識が重なり、結果、様々な容貌を見せる「顔」がその場で浮かび上がってくれば、きっとこの企画は意義深いものになると思います。少しでも関心をもたれたみなさま、どうぞお気軽に、ふらりとお越しください。[2015/08/29 村上 潔]

■主催

P3/BEP.lab (cf. P3 art and environment

■お問い合わせ

Mail:beppuwani [at] yahoo.co.jp *[at]→@ / Tel:090-4900-1737(草本)

■企画を終えて

本企画は無事終了いたしました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
おかげさまで大変充実した企画になりました。『文礫』の主要投稿者だった池田美代子氏(1〜29号〔全号〕に作品掲載)・竹内八重子氏(12〜18号に作品掲載)のお二方にもご来場いただき、活動当時の貴重なエピソードを伺うことができました。
参加者のみなさんも、村上が選抜・紹介した池田美代子氏の詩作品の水準の高さと、『文礫』の発行母体である〈別府文学サークル〉の活動の旺盛さに驚かれていました。
この報告では、駆け足ながら、@サークル運動/サークル誌とは何か、A別府という土地に『文礫』というサークル誌が存在したことの意味、Bサークル運動/サークル誌における女性の立ち位置とその問題性、C「生活者」としての表現の特徴とその意義、といった点を伝えることができました。
とはいえ、このアプローチはまだまだ「端緒」ですので、今後じっくりと、@追加情報の収集、A作品分析、B関係者の方々への聞き取り、などを進めていきたいと思います。そして随時、今回の続編となる企画(公開の場での成果報告)も開催できればと思います。
[2015/09/13 村上 潔]
20150912交流会画像1
20150912交流会画像2
[付記]終了後の交流会は、草本さんの手料理の数々と、村上が当日作成したデザート「かぼすのレアチーズケーキ」を囲んで、終始和やかな雰囲気で進みました。

■メディア掲載

◇2015/09/28 「人間疎外状況を鋭く表現――別府文学サークルの同人誌「文礫」|池田美代子さんの詩を題材に|立命館大学の准教授がトーク」(『今日新聞』3面)


*作成:村上 潔
UP: 20150824 REV: 20150827, 0829, 0916, 1005
「女子と作文×主婦と労働」文献案内  ◇
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