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生存学 E-mail Magazine No.14

(2011年8月15日)
[Korean]



立命館大学GCOEプログラム「生存学」創成拠点では、メールマガジン韓国語版を定期的に配信し、情報発信、研究交流に努めていきます。

【1】2011年 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム

去る2011年7月8日・9日グローバル COE「生存学」創成拠点 国際プログラムの一環として京畿[キョンギ]大学ソウルキャンパスで研究セミナーが開催されました。
日本からは、本拠点リーダーの立岩真也教授のほか、PD、院生など10人ほど参加して、韓国と日本の口頭報告とポスター報告が行いました。 韓国は梅雨の時期にあたり、小雨の涼しい中で熱い議論が交わされ、とても有意義な時間となりました。このような機会を設けていただいた両国関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。
2010年から行われる「韓日研究交流」は、ますます幅広い研究交流を通じてこれからも両国の学術発展に貢献すると思われます。 今回の研究交流に関する詳しい内容は、下記のURLを御覧ください。 http://www.arsvi.com/a/20110709-k.htm


【2】研究セミナーを終えて - 権藤眞由美 , 青木千帆子 -

2011年7月9日に韓国・京畿[キョンギ]大学ソウルキャンパスにて開催された国際プログラムにおいて「被災地障がい者支援センターふくしま」の活動報告をしました。東日本大震災から5ヵ月がたとうとしていますが、いまだに障害者の地域での暮らしは危機に瀕しています。今回の報告では、被災した障害者の暮らしが先の展望が見えない状況にあることを報告し、この状況を打開する策に関し皆様から貴重なご意見を頂きました。また、国際プログラムに参加された韓国の方々の震災に関する関心は高く、福祉避難所に関するものや、震災時におかれた障害者の様子や現地の状況に関する質問がなされ、今後の支援について意見交換等も行いました。 今回の報告の元になったフィールドノートは、権藤・青木が古井正代さんという人の介助者として福島を訪問した際にとったものです。古井さんは「青い芝の会」という障害者自立生活運動に取り組んだ組織の中心人物だった人です。これからも継続して福島を訪問することから、被災した障害者のその後の動向について引き続き「生存学」創成拠点から情報発信をし、韓国の方々とも情報を共有し研究を深めていきたいと思います。

権藤眞由美(立命館大学大学院先端総合学術研究科3回生)
青木千帆子(立命館大学立命館グローバルイノベーション研究機構)


【3】 特定非営利活動法人「ある」IT事業部 「スイッチ研」 の訪韓

松原洋子教授をはじめ「スイッチ研」の院生など総勢8名が6月29 日~7月3日に韓国を訪問して、 重度障害者の意思伝達装置に関する政策的分野と民間活動に関する交流・ 調査を行いました。 韓国障害者開発院と京畿道支援技術研究支援センターを見学させていただき、障害 者雇用、バリアフリー、障害者支援技術などに関する日韓の情報交換を行いま した。 また訪韓後半には、ソウルの弘益[ホンイク]大学にて、世界的なメディア・アー ティストのジェイムズ・パウダリー教授と国際ワークショップ“Art and Assistive Technology”を開催しました。 「スイッチ研」から研究会の紹介を行い、韓国の留学生である安孝淑さんが、韓国のALS患者の意思伝達政策と現実について報告しました。そしてジェイムズ 教授と討議を行い EyeWriter(http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000796786)の作成にチャレンジしました。 またジェイムズ 教授とスイッチ研は諸国のALS患者のための意思伝達装置の必要性を確認して、重度障害者のコミュニケーション支援に実装するためのプロジェクトを立ち上げることになりました。


・その他の生存学が関わっている催しについては、下記をご覧下さい。
http://www.arsvi.com/a/e2011a-k.htm

・韓国語メールマガジンは前月の第10号から arsvi-korea@hanmail.netで発送されています。
このメールへのご意見、購読は、arsvi-korea@hanmail.net までお願いします。

・過去のメールマガジンについては、下記を御覧ください。
http://www.arsvi.com/a/emk.htm


監修: 立岩真也
編集担当: 中倉智徳・ 安孝淑・李旭
立命館大学生存学研究センター資料更新: 鄭喜慶・ クァク・ジョンナン ・ 林徳栄・ 安孝淑・李旭
刊行: 立命館大学生存学研究センター
603-8577 京都府京都市北区等持院北町56-1


UP:20110816  REV:20111103
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