生存学 E-mail Magazine No.5 (韓国語版)
(2010年10月10日)
立命館大学GCOEプログラム「生存学」創成拠点では、メールマガジン韓国語版を 定期的に配信し、
情報発信、研究交流に努めていきます。
本号では次の三点をお知らせいたします。
(1) 生存学HPより 老い
◆老い http://www.arsvi.com/d/a06-k.htm
「生存学」創成拠点ウェブサイトには、「老い」をめぐる諸問題に関する文献・議論、組織、出来事や報道の記録などが集積されています。
「老い」に関しては、とくにプロジェクト「老い研究会」が、2008年度より定期的で活発な研究会を行っております。このプロジェクトは、
『老い衰えゆくことの社会学』の著者でもある天田城介(本学先端総合学術研究科准教授)と「老い」をめぐる政策や歴史を研究している院生を中心に活動しています。
李 旭の手により、徐々にではありますが、韓国語での情報発信も行なわれ始めています。
関連リンク
◇老い研究会http://www.arsvi.com/o/o01-k.htm
◇天田 城介http://www.arsvi.com/w/aj01k.htm
(2) 韓国からの留学生の声 (2) 李 旭
本拠点のプロジェクトには、韓国からの留学生が複数参加しています。本号以降、留学生の生の声をお届けします。
今回は、2010年度本学大学院先端総合学術研究科入学の李 旭からのメッセージを掲載します。
こんにちは。立命館大学院・先端総合学術研究科に属しているイウクと申します。
私は韓国の老人福祉施設で社会福祉士として勤めた時、何回の日本研修機会がありました。
研修が終わって韓国に帰って来て、研修で見えることは限界があると考え日本の社会福祉現場で日本の職員と一緒に働きながら勉強をしたいという考えを持っていました。
それで 2008年10月色々現場での経験と理論を兼備した社会福祉士になろうという小さな夢を持って渡日、現在、在日韓国人のための老人福祉施設・故郷の家(http://www.kokorono.or.jp)で勤めながら研究をしています。
私の研究テーマは2000年から施行された日本の「介護保険」と 2008年から施行された韓国の「長期療養保険」の政策の下、働いている施設従事者の勤務環境と満足度等に関する比較分析研究です。
また、介護保険が施行されてから色々論議と研究になっている「ユニットケア」に関しても研究を進行しています。
社会福祉の中でも老人福祉分野ではやっと歩き始めた韓国と少し先を行く日本が、智恵を集め、互いに激励しながら、共に尊厳ある人生になることができるように橋頭堡の役割をします。
李 旭(イ・ウク)
2010年度本学先端総合学術研究科に入学。日韓老人福祉施設従事者の職務環境と職務満足度に関する研究、老人福祉施設のユニットケアの導入による従事者のケア業務及びケア環境に関する研究を行っている。
(3) 拠点関連のイベント・研究会
◆2010/10/23土 在宅における医療的ケアの現状と課題
(地域生活を考える勉強会 第五回)
於:医療法人 永原診療会自在館
◇主催:地域生活を考える勉強会実行委員会
◇共催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
立命館大学生存学研究センター
医療法人 永原診療会
NPO法人「ある」
◆2010/12/25土 第28回認知症介護研究会
於:立命館大学朱雀キャンパス多目的室2
主催:認知症介護研究会 共催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点 立命館大学生存学研究センター文部科学省科学研究費補助金若手(B)
「戦後日本社会における〈老い〉と〈高齢化〉をめぐる表象と記憶の政治」(代表者:天田城介)
その他の生存学が関わっている催しについては、下記をご覧下さい。
http://www.arsvi.com/a/e2010a-k.htm
・過去のメールマガジンについては、下記を御覧ください。
http://www.arsvi.com/a/emk.htm
監修 : 立岩真也
編集担当 : 中倉 智徳
韓国語翻訳:鄭喜慶、李旭、安孝淑
刊行 : 立命館大学生存学研究センター
603-8577 京都府京都市北区等持院北町56-1