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レビュー:《新春舞踏ナイト:Butoh Night vol.4》袋坂ヤスオ

村上 潔 2016/01/10

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last update: 20160110


《新春舞踏ナイト:Butoh Night vol.4》袋坂ヤスオ:前半は「ケツ能」→後半、立ち上がっての舞踏という流れ。メイン−サブもしくは二部構成という関係ではなく両方で一つの主題をなす。ケツ能は扇と神楽鈴を用いて華やか=「ハレ」、後半はミニマムでスローな動き=「ケ」にあたる。
2016.01.10 00:32

《新春舞踏ナイト:Butoh Night vol.4》袋坂ヤスオ:続>そこから、前半は「新春のことほぎ」を表していたと推察できる。一方、面・扇・神楽鈴をとり、うす暗い舞台でただ厳かに強張った肉体を捻っていく後半の展開は、けっして明るくはない日常の情勢との向き合い方を象徴していた。
2016.01.10 00:39

《新春舞踏ナイト:Butoh Night vol.4》袋坂ヤスオ:続>前半・後半ともに、衝動的・感情的な要素は一切ない。ケツ能では扇で面の頭を叩くユーモラスな動作があったが、それすら形式の妙であるように感じた。無我と思惟という二つの境地が同居しているかのように見えたヤスオの肉体。
2016.01.10 00:52


◆新春舞踏ナイト:Butoh Night vol.4
(2016/01/09 at UrBANGUILD)
・由良部正美+ryotaro(sound)
・今貂子+千馬木(art punk dr)
・袋坂ヤスオ
・照明:竹ち代毬也
http://www.urbanguild.net/event/events.html


*作成:村上 潔
UP: 20160110 REV:
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