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「閉会のあいさつ」

佐藤 謙 2012/03/31
権藤 眞由美・野崎 泰伸 編 20120331 『医療機器と一緒に 街で暮らすために――シンポジウム報告書 震災と停電をどう生き延びたか〜福島の在宅難病患者・人工呼吸器ユーザーらを招いて〜』,生存学研究センター報告18,192p. pp.75

last update: 20131015



本文


NPO法人ゆに  佐藤 謙

 今日は、大変貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございます。緊急時の対応や今後の生活を考えていく上で、とても勉強になりました。報告の中で特に印象に残ったのは、震災時には電話が繋がらず、関係機関との連絡が取れないことや、ガソリンが不足し、訪問看護師もヘルパーも一時は来なかった、というお話です。
 日頃から、緊急時はどこに連絡したらいいのか、どこに相談するのかということを決めていても、今回のような震災が起きてしまえば、機能しなくなるということが分かりました。そういうときに大事になってくるのは、普段からの近隣者との関わり、在宅生活を支援する人達とのチームワーク、様々な人達との地域交流・支え合いの精神ではないかと思います。今日は、想いを持ちながらも会場に来られなかった重度障害者や難病患者さんもおられます。このシンポジウムをきっかけに、呼吸器ユーザーや医療度の高い方、多様な障害の方々とのつながりを、皆様と共に作っていきたいと思っています。
 また、普段から安定的な生活ができ、緊急時の対応を当事者・家族だけでなく、地域の方々と連携していけるよう、京都でのネットワークを広げていきたいと思います。そうした活動をする上で、震災で亡くなられた呼吸器ユーザーの無念さをいつまでも忘れずにしていきたいです。皆様、今後ともよろしくお願い致します。
 最後になりましたが、震災・停電の貴重な体験を聞かせていただき、本当にありがとうございます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。会場にお越し頂いた皆様、ありがとうございます。これで閉会の挨拶とさせていただきます。


UP: 20120622 REV: 20131015
シンポジウム・震災と停電をどう生き延びたか  ◇災害と障害者・病者:東日本大震災  ◇生存学創成拠点の刊行物  ◇全文掲載 
 
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