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「【自著紹介】立岩真也・村上潔『家族性分業論前哨』生活書院、2011年」
村上 潔
20120229 『社会文化通信』42(2012-01):18〔発行:社会文化学会〕
last update: 20120309
「資本制は近代家族を必要とするとか、性別分業の体制が資本制にとって機能的だと言われる。だがそれは本当なのか?」――
立岩真也
は、このような簡潔極まりない問いを投げかける。なぜいまこの問いであるのか。それは、この問いへの「答え」がずっと留保され続けてきたからである。
1990年代、立岩は、上野千鶴子
『家父長制と資本制――マルクス主義フェミニズムの地平』
(岩波書店、1990年)に対する「違和感」を、数編の論文に認めてきた。それらを集め、2000年代の論文3編を加えて編まれたのが本書である。
立岩がこのテーマに向き合うに至るには、80年代半ば以降、自身が「家族や介護の問題についていろいろと考えることになったという経緯」があった。そして、「そういうところも含めて、性分業や家族について言われていることについて、だいぶ言葉を足したり、しっかり組み合わせをしたりしないとだめなのではないかと思った」のだという。その中身が気になるかたは、ぜひ手にとっていただきたい。
巻末に、村上による「戦後日本の性別役割分業と女性/労働をめぐるブックガイド90」を収録。
◇立岩真也・村上潔 20111205
『家族性分業論前哨』
,生活書院,360p. ISBN-10: 4903690865 ISBN-13: 978-4903690865 2200+110
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※ w02, f04
◆社会文化学会
http://japansocio-culture.com/
*作成:
村上 潔
UP: 20120309 REV:
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