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「「生存学」創成拠点事業推進担当者より (11)」

中村 正 20110623 「生存学」創成拠点メールマガジン第15号.

last update:20110801

グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点では、事業推進担当者として教員計17人が活動しています。今回は本学産業社会学部教授、中村正のメッセージを掲載します。


はじめて登場します。臨床社会学に関心をもって参加しています。最近では社会臨床学という言い方もしています。1995年の阪神淡路大震災とオウム真理教事件のインパクトが強く、勝手に社会臨床元年と位置づけています。その時の「災害ユートピア」のような社会の空気も実感し、その後に続いた社会連帯のエネルギーを持続させたくてNPO・NGOの活動に参画し、「きょうとNPOセンター」の設立にむかいました。その後も多様なNPOの創出に関与してきました。とくにNPO法人では本邦初のFMラジオ局を実現しました。現在、「NPO法人・京都三条ラジオカフェ」は三条寺町に放送局があります。3年程そこでパーソナリティをしていました。次のサイトからそのデジタル版が視聴できます。自己紹介です。聞いてみてください。

http://happynpo.seesaa.net/article/149021216.html

研究では、暴力と虐待の、主に加害についての臨床を行いながら研究をしています。現場は、少年刑務所での性犯罪者処遇、児童相談所での虐待親面談と家族再統合実践、男性問題相談にかかわる民間団体でのDV加害男性向けグループワークです。臨床社会学・社会臨床学の分野には「法と心理」、「トラウマと文化・歴史」、「被害者学・加害者研究」、「男性性研究と臨床ジェンダー論」、「暴力のbio-psycho-socialな研究」、「治療共同体」、「修復的司法」等という異分野融合的なテーマが多く、世界的には研究も活発です。特にトラウマ研究は暴力、災害、戦争、感染症等の諸相において記憶、表象、文化、歴史とかかわる広範な主題を成しており、とてつもない広がりのなかにあります。日本での経験もずいぶんと意味のあることが多いと思います。社会の領域を扱う社会病理学と精神・心理の領域を扱う臨床諸学はいかにして交錯しうるのか、等と自問自答が続きます。本学人間科学研究所/応用人間科学研究科の関係者が多い「対人援助学会」のデジタルマガジンに「社会臨床の視界」と題した文章を連載しています。ご覧いただければと思います。

http://www.humanservices.jp/magazine/index.html

◇中村 正(なかむら・ただし)。本学産業社会学部教授。専門は社会学、社会病理学。単著『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』(2001)、『家族のゆくえ』(1998)、『「男らしさ」からの自由』(1996)、編著に『対人援助学の可能性』(2010)、『「対人援助学」キーワード集』(2009)など多数。

◇関連リンク ・個人のページ(本拠点内)
http://www.arsvi.com/w/nt02.htm
・拠点事業推進担当者の一覧
http://www.arsvi.com/a/s.htm




*作成:大谷 通高
UP: 20110801 REV: 更新した日を全て
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