「カンボジアの絹織物復活の軌跡、写真で紹介」
京都新聞朝刊市民版 2011/01/19
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110119000055
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last update:20110120
◇カンボジア 絹織物復活の軌跡
長い内戦ですたれたカンボジアの絹織物の技術を復興させた京友禅師の活動や、織り手の暮らしなどを紹介する写真展[*内藤順司氏写真展「甦るカンボジア――伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」:引用者注]が18日、京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアムで始まった。子連れで楽しそうに働く母親などを撮影した写真や織物の実物も並ぶ。
カンボジアの絹織物は、以前は農村の女性が乾期に営む伝統産業で、高い技術を誇っていたが、内戦によって多くの担い手が各地に散らばった。織物は分業だったため、一貫しての生産が難しい状態となっていた。
復興に携わったのは京都市下京区出身の森本喜久男さん(62)。1995年にカンボジアにクメール伝統織物研究所(IKTT)を設立し、熟練者の発掘や伝統的な柄の織物・織機の収集に取り組んでいる。2002年には、同国北部のシェムリアップ郊外に荒れ地を購入し、織だけでなく養蚕などにも挑み始めた。荒れ地は「伝統の森」と名付けられ、現在は織物を生活基盤とする約200人が暮らす村となった。
写真展を企画したのは立命館大の大学院生や研究員ら。伝統の森などでカメラマン [内藤順司氏:引用者注] が撮影した約50点の写真を並べた。昨秋、IKTTを訪れた
中倉智徳研究員(30)は「仕事場には子連れの母親が多く、とても楽しそうに働いていた。いきいきした表情を見てほしい」と話している。
23日まで。入場無料。22日午後2時からは一時帰国した森本さんの講演会もある。定員30人。 (堀田真由美)