HOME > 全文掲載 >

2009年度ふらっとねやがわ男女共同参画学習講座「主婦しながら働くということ」第1回講義

「私は家事する人?それとも働く人?」

村上 潔 2010/02/02 於:寝屋川市立男女共同参画推進センター(ふらっと ねやがわ)


◆寝屋川市立男女共同参画推進センター(ふらっと ねやがわ)
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/index/soshiki/danjyo-c/danjyo-c01.html
◆企画広報
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/index/soshiki/danjyo-c/syufu.html

参加人数:約30名

1.古くて新しいおはなし――「主婦論争」
★「主婦も働くべき」?
・《働く×働かない》:その問いと対立の構図が見えなくしているものとは。

2.選んだパート?
「主婦は職業意識が低いからパートを選ぶ」/「パートは所詮主婦だから職業意識が低い」
・選んだのか、選ばされているのか。
・「選んだ」からといってその労働条件で労働者意識を求められるのか。
・労働者化しなくてよい存在としての「主婦」。(そもそも、「女性」が?)

3.働いても「主婦」
★「家庭の主婦」と「働く主婦」はべつ
 ■「主婦的状況」とは――1970年代における思考の成果

  [[ 〜〜 国立市公民館市民大学セミナー[1973]からの引用 〜〜 ]]

★「主婦的状況」を見ないことにするのではなく、その(自らが身を置く環境の)なかで考えること。制度の問題、日常の問題、意識の問題……。「自立」幻想の問題点。

4.考えてみること
★「主婦性」をどう処すか
・ビジネスに活かす?/オルタナティヴな社会のために?
★「働いていない主婦だからできること」という論点
・消費者運動・市民運動……→NPO・「ワーカーズ・コレクティブ」:"地域"・"非営利"
★パート労働の課題
■非正規雇用労働者:失職、前月比6440人増――厚労省調査
 (2010年1月30日『毎日新聞』東京夕刊)
「厚生労働省は29日、解雇されたり派遣契約期間が終了するなどして、3月までに職を失ったか失うことが決まっている非正規雇用労働者が、前月から6440人増加したとする調査結果を公表した。[……]この1カ月間の状況では、パートが大半の「パートなどその他」が最も多くなり、解雇人数も2990人で調査開始後最多になった。」
★「安心して働ける環境」を、「主婦的な労働形態」を基準につくること。→働く人全体へ

【文献】
◇国立市公民館市民大学セミナー 1973/03 『主婦とおんな――国立市公民館市民大学セミナーの記録』,未来社
◇村上潔 2009/08 「1970年代の女性当事者たちによる「主婦的状況」をめぐる問題提起――主に東京都国立市公民館における実践の記録から」,『立命館人間科学研究』19:43-57
http://www.ritsumeihuman.com/publication/files/ningen19/ningen19.html
◇村上潔 2010/03 「「主婦性」は切り捨てられない――女性の労働と生活の桎梏にあえて向き合う」,立命館大学生存学研究センター編『生存学 Vol.2』,生活書院

+α
▼参考
主婦/パート/労働(日本)
ワーク・ライフ・バランス
ワーカーズ・コレクティブ


UP:20100203 REV:
生存学創成拠点・成果  ◇女性の労働・家事労働・性別分業
TOP HOME (http://www.arsvi.com)