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2009年度立正大学石橋湛山研究助成公開講演会

「生きる――出会いの場からの生の創造」

2009/10/03 於:立正大学 http://www.ris.ac.jp/ishibashi/yokuikiru/ishibashi/top.html


◆趣旨

 2009年度立正大学石橋湛山研究助成公開講演会「生きる―出会いの場からの生の創造―」として、2009年10月3日(土)、立命館大学文学部教授の佐藤達哉氏とALS協会千葉県支部会員(患者)の舩後靖彦氏を立正大学にお招きし、講演会を行います。立正大学石橋湛山記念基金研究の課題と目的は、「ネットワークを活用した体験授業の実現と教育効果?進行性難病者や重度身体障害者の生活現場からの知の形成ー」(研究代表者:友永昌治(文学部教授))を課題とし、大学の授業の場において自宅や施設等の大学外に生活する患者とコミュニケーションを実現するために、学内遠隔やインターネットを利用したインフラを構築することです。
 遠隔による交流授業で養ったコミュニケーションをベースに、患者との対話を中心としたワークショップを休暇期間に行い、これを大学で学んだ知と生活知とをつなぐ場としています。そして、「よく生きるとは何か」を社会に貢献する形で学生に模索させることを目的とし、この研究全体を通して患者との交流の場から「生命倫理の知」を創生する授業の実現を目指しています。この教育プログラムは、英米でボランティア体験学習と大学での学びを有機的に関連させて、社会貢献できる人材を育成するプログラムとして、英米に先駆的に試みられている「サービスラーニング」プログラムに即して実施しています。
 はじめに書物の中で対象となる物事を知り、次にネットワークを活用した通信で当事者と対面し、ワークショップ等で出会い直接交流するというプロセスを経ることで、学生にとって生きるということがより身近なものとなるでしょう。

◆趣旨

開催日時:2009年10月3日(土)12:30〜14:20
場所:立正大学1151教室 地図→http://www.ris.ac.jp/ishibashi/yokuikiru/ishibashi/map.html
 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16
 JR五反田駅、大崎駅より徒歩5分。
 東急池上線・大崎広小路駅より徒歩1分。
 ※お車でのおこしはご遠慮下さい
講演者:佐藤達哉・舩後靖彦

◆申込

一般の方で、公開講演への参加を希望される場合は、事前に、Eメールまたは葉書で、「10月3日立正大学公開講演参加希望」と明記し、氏名・住所・電話番号を添えて、お申し込み下さい。参加費は無料です。また、車椅子の方聴覚障害の方は事前にご相談ください。
Eメール宛先:yokuikiru@ris.ac.jp(@→@)
葉書宛先 : 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 立正大学政策広報課
 ※なお、参加申し込みは満席になり次第、締め切りとさせていただきます。問合せは上記Eメールにてお願いします。

◆HPhttp://www.ris.ac.jp/ishibashi/yokuikiru/ishibashi/top.html

■講演

舩後 靖彦 2009/10/03 「生きる――出会いの場からのセイの創造」,2009年度立正大学石橋湛山研究助成公開講演会「生きる――出会いの場からの生の創造」

■報道

◆「ALS患者、魂の言葉学生に」  『朝日新聞』2009-9-29 http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000909290001

◇額動かし紡ぐ/来月3日 立正大で 千葉の船後さん
 「全身がまひする原因不明の難病、筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)患者の舩後(ふなご)靖彦さん(51)=千葉市美浜区=が10月3日、品川区の立正大学で講演する。タイトルは「生きる――出会いの場からの生の創造」。手足は動かず会話もできないが、自身の体験を打ち込んだパソコンの文字を音声化。「多くの人に生の言葉を伝えたい」と語る。
(小石勝朗)
 舩後さんは商社員だった00年にALSの告知を受けた。延命措置を取らなければ発症後3、4年で多くの患者が亡くなるとされ、今は人工呼吸器を着けて療護施設で生活。額のしわの動きでパソコンを操って、講演のほか、短歌を詠んだり、同病の人に助言して支えたりしている。「時間がもったいない」と睡眠4時間で精力的に活動している。
 講演は45分間の予定。自身の生い立ちに始まり、ALSと知った時の様子や心境を告白。医師に「いつまでも過去にこだわっていると未来をつかめない」と言われて延命措置を選択した経緯に触れ、出会いの大切さを説く内容だ。2カ月前から準備し、7割方は書き下ろしだという。
 舩後さんは、友人の小館貴幸・立正大非常勤講師による文字盤を使った通訳を介し、講演で伝えたいことについて「出会いを大切にすれば生きがいをつかむことができ、ひいては生きる意欲がわいてくる。そのために『人生のフリカケ』とも言える、自分の表には出さない我流の何かを見つけてほしい」と話した。
 今回の講演会は、立正大の友永昌治教授が中心になり、「生の現場と大学での学びをつなぎたい」と企画した。ALS患者の自宅と教室を結ぶ遠隔教育システムに共同で取り組む立命館大の佐藤達哉教授も、患者との直接の交流から学んでいく手法「サービスラーニング」をテーマに話す。
 3日午後0時半からで、一般の聴講も可能(無料)。希望者は、はがきかEメールに「10月3日公開講演参加希望」と氏名、住所、電話番号を書いて、〒141・8602品川区大崎4の2の16、立正大学政策広報課(yokuikiru@ris.ac.jp)へ。定員100人。」(全文)
 写真:文字盤を使い、目で合図しながらコミュニケーションをとる舩後靖彦さん=千葉市美浜区


UP:20091014 REV:
舩後 靖彦  ◇ALS(筋萎縮性側索硬化症)  ◇佐藤達哉  ◇情報・コミュニケーション/と障害者
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