認知症末期患者のビデオを見せて終末期医療の選択“支援”を、と米国の研究者
米国では、認知症末期の患者の姿をビデオに撮って高齢者に見せたうえで終末期医療の選択をさせると、延命治療も身体機能維持のケアも拒否して、安楽ケアのみを望む人が多くなった、との調査結果がマサチューセッツ総合病院の医師らによって報告されている(Medical News Today, 5月30日)。ニュースのタイトルは“Video Can Help Patients Make End-Of-Life Decisions”。認知症末期の患者の姿をビデオで見せることによって、高齢患者の終末期医療の判断を”支援“してあげましょう、というわけだ。
「終末期医療の選択は複雑で抽象的になりがちだが、ビデオを見ることによって、その選択がリアルなものになる」と研究者らは言うが、この調査、認知症状のない高齢者が被験者だったというのだから恐れ入る。「手厚い緩和ケアを受ける末期がん患者のリアル映像による終末期の選択支援」よりも、「認知症末期患者のリアル映像による終末期の選択支援」の方が、そりゃ、はるかに”コスト効率“は良いのだろうけれど……。