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2008年12月

これからあること


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■第12回京都大学国際シンポジウム「変化する人種イメージ――表象から考える」

2002年に開催した国際シンポジウム「人種概念の普遍性を問う」では、学際的な議論をとおして人種概念の通説に挑んだ。今回は「概念」と表裏一体の関係にある「現実感」について考える。人種概念が生物学的実体をもたず、社会的構築物にすぎないと了解されても、社会のあらゆる場面で人種を実感するのはなぜか―、その課題にとりくむ鍵を、人種表象に求める。真実の歪曲として表象を論じるのではなく、さまざまなメディアや言説を通して人種の現実感を生み出す、表象の主体的役割に光を投じる。本シンポジウムでは、とくに表象の「変化」に着目したい。表象が、社会状況の変動によりどのように動くのか―その変化のプロセスを考察する。変化する人種表象のさらなる可能性について、この分野を代表する海外研究者らとともに探りたい。

会期:2008年12月5日(金)13:30-17:30/6日(土)10:00-17:30
会場:京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール
主催:京都大学
企画・実施:京都大学人文科学研究所
後援:京都大学教育研究振興財団
   科学研究費基盤(A)「人種の表現と表象をめぐる融合研究」
   日本学術会議
協力:京都大学オープンコースウェア、文学研究科、東南アジア研究所、生命科学研究科

◆参加申込:締切 11月20日
 こちらのシンポジウムHPからオンライン登録するか、
 件名に第12回京都大学国際シンポジウム「変化する人種イメージ」とご記入のうえ、
 所属・ご氏名・ご連絡先・参加希望日を明記し、ファックスで下記シンポジウム事務局まで
 ご連絡下さい。

◆連絡先:第12回京都大学国際シンポジウム「変化する人種イメージ」事務局
 〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学人文科学研究所気付 竹沢研究室
 Fax:075-753-6903  E-mail: hyosho@zinbun.kyoto-u.ac.jp(@を@に変えて使用してください)
 URL:http://kyodo.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~race/frame-symposium.html

◆会場案内:京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール
 (市バス 京大正門前又は百万遍下車)
 〒606-8501 京都市左京区吉田本町
 (URL http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/clocktower/
 交通:
  JR/近鉄→京都駅から市バス約35分(17、206系統)
  阪急→河原町駅から市バス約25分(3、17、31、201系統)
  地下鉄東西線→東山駅から市バス約20分(31、201、206系統)
  地下鉄烏丸線→烏丸今出川駅から市バス約15分(201、203系統)
  京阪→出町柳駅から市バス約10分(17、201系統) 徒歩 東へ約20分


◆プログラム

●12月5日(金) 13:00 開場 13:30〜開会

○総長挨拶
○趣旨説明:竹沢泰子(京都大学)
○基調講演:エラ・ショハット(ニューヨーク大学)
「トランスナショナルなイメージを演じる」
(司会 斎藤綾子 明治学院大学)

○第一部 日本・アジアの人種イメージを問う(司会 坂元ひろ子 一橋大学)
・黒川みどり(静岡大学)
 「〈見えない人種〉の徴表―映画「橋のない川」をめぐって―」
・李昇Y(京都大学)
 「「顔が変る」:朝鮮植民地支配と民族識別」
・キャロライン・ハウ(京都大学)
 「血と土地と改宗―独立後のフィリピンにおける「中国系」メスティソと所属の政治」

○京大若手研究者 リレートーク・ポスターセッション
エルナーニ・オダ(文学研究科博士課程)、小谷幸子(人文科学研究所 非常勤研究員)、東島仁(生命科学研究科博士課程)、山本真也(霊長類研究所博士課程)ほか
特別出演 土佐尚子(学術情報メディアセンター)

●12月6日(土) 9:30 開場 10:00〜

○第二部 科学と社会をつなぐ 
・坂野徹(日本大学)
「日本における人種研究:混血・適応能力・科学的人種主義」
・加藤和人(京都大学)
「ヒトゲノムと人種・エスニシティ」
・マーガレット・スリーブーム=フォークナー(サセックス大学)
「集団をいかに定義するか―中華人民共和国と中華民国における文化政治と集団遺伝学」

○基調講演:トロイ・ダスター(カリフォルニア大学バークレー校/ニューヨーク大学)
「人類遺伝学と人間の分類:流動性、連続性、変化」
(司会 貴堂嘉之 一橋大学)

○第三部 対抗表象を創造する
(司会 マーヴィン・スターリング 京都大学/インディアナ大学)
・石橋純(東京大学)
「「黒人」から「アフロ系子孫」へ―ベネズエラにおける人種・民族マイノリティ運動の自己表象戦略」
・竹沢泰子(京都大学)
「ポスト多文化主義におけるアジア系アメリカ人若手芸術家たちの挑戦」
・川島浩平(武蔵大学)
「「黒人」アスリート表象の再構築−近年の「氏対育ち」論争再燃の中で―」

○全体討論(司会 田辺明生 京都大学)
・コメント:松田素二(京都大学)、ジョン・ラッセル(岐阜大学)ほか
○閉会

◆会議参加費無料・同時通訳付(日・英)



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■社会文化学会第11回全国大会
日時:2008年12月6日(土)・7日(日)
会場:東京外国語大学府中キャンパス留学生日本語教育センター棟

◆プログラム
12月6日(土)
●全体シンポジウム 13:00〜16:00 於:さくらホール
テーマ:近未来社会をデザインする――社会文化の構想力
座長・コーディネーター:石井伸男(高崎経済大学)
司会:平野和弘(東洋大学)
 報告1 近未来社会のデザイン〜「責任ある投資」の可能性
    ……水口剛(高崎経済大学)
 報告2 韓国市民社会の現在と希望製作所
    ……桔川純子 (日本希望製作所)
 報告3 近過去の近未来デザイン
    ……吉田正岳(大阪学院大学)
●総会 16:00〜17:30 於:さくらホール
●懇親会 18:00〜20:00 於:大学会館ホール

12月7日(日)
●自由論題 9:30〜11:30
・セッション1 214教室
 報告1 言語と社会、人間
    ……高橋幸雄(盛岡大学)
 報告2 今日のフランスにおけるネオジャポニスム〜ユートピア・ジャポン〜
    ……紀葉子(東洋大学)
・セッション2 215教室
 報告1 教育とケアをめぐる諸問題についての萌芽的研究
    ……平野和弘(東洋大学)
 報告2 女性の「労働」と所得/保障の関係再考
    ……村上潔(立命館大学大学院)
・セッション3 216教室
 報告1 三重県桑名市嘉例川集落を取り巻く開発と環境保全の経緯について――小さなコミュニティの環境への対応
    ……藤喜一樹(愛知大学 綜合郷土研究所)
 報告2 「冬の旅」の原テキストを通して考える、「ギリシャ」及び「洋の東西」
    ……折田真樹(声楽家・メディア&コンセルヴァトワール尚美)
●課題研究 13:00〜15:00
【課題研究A 108教室】
テーマ:石原都政の社会文化的検討
司会:橋本敏夫(横浜市役所)
 報告1 歴史からみた現代都政と「市民」
    ……源川真希(首都大学東京)
 報告2 マスメディアの機能と都政新報の漫画にみられる石原都政像
    ……岡部拓哉(新聞マンガ研究家)
 報告3 石原都政下での人権抑圧の実態――学校における「日の丸・君が代」強制
    ……鈴木 毅(東京「君が代」裁判原告団・都立高校教員)
【課題研究B 103教室】
テーマ:若者生存の危機の根を考える――この息苦しい社会をどうするのか
コーディネーター・司会:小山昌宏(情報セキュリティ大学院大学大学院)
 報告1 男性おたくと負け組感覚
    ……吉本たいまつ(成蹊大学)
 報告2 格差社会と「若者」に関する一考察
    ……森元大輔(東京大学大学院)
 報告3 娯楽としての「格差社会」・家庭と「教育」をめぐる言説から
    ……小川直美(大阪経済大学)
●サブシンポジウム 15:30〜17:30 於:さくらホール
テーマ:社会文化研究の方法――「社会文化」をどう記述するか
司会:谷 和明(東京外国語大学)
 報告1 《経験―構想力―感覚・感情―身体性―行為》プロセスの再学習可能性
    ……清眞人(近畿大学)
 報告2 大衆と市民を結ぶ「社会文化」の成形に向けて
    ……小山昌宏(情報セキュリティ大学院大学大学院)
 報告3 生活記録運動の思想空間と歴史意識――1950年代社会文化論
    ……和田悠(法政大学)

◆大会参加費
会員・一般 1500円
院生・学生 1000円
1企画特別参加 500円

◆交通
・JR 中央線武蔵境駅乗換え西武多摩川線多磨駅下車 徒歩3分
・京王線飛田給駅下車、バス10分(榊原記念病院経由 多磨駅行き)、あるいは徒歩20分

◆社会文化学会事務局
e-mail:socl@japansocio-culture.com(@を@に変えて使用してください)
URL:http://japansocio-culture.com/

「混迷の時代を切り開く社会文化を!――創立10 周年記念大会へのお誘い――」
 大会実行委員会
 わたしたち社会文化学会は、来る12月6日(土)、7日(日)の両日、東京外国語大学を会場にして、第11回大会を開催いたします。
 世界でも日本でも、長く続く混迷を切り開こうとする胎動が聞こえてきています。私たちの学会もその胎動を担い、社会文化の新しい質を創り出す努力を傾注し、ますます大きな発展を果たす必要に迫られています。
 わたしたちは、創立から10年におよぶ活動―その成果も弱点も―を踏まえ、本大会では、新たな10年の飛躍を実現する場にふさわしいプログラムを企画いたしました。
 プログラムのポイントは二つあります。
 その一つは、本学会の存在意義をいっそう明確に捉えることができる討論の場を設定したことです。プログラムの幕開けになる6日は、午後1時から、「近未来社会をデザインする」と題する「全体シンポジウム」を開催し、3人の報告者からそれぞれ、企業のあり方・外国(韓国)の運動経験・近過去デザイン構想の反省にかんする問題提起をしてもらいます。今回のシンポジウムは、つねに意識されていたものの、必ずしも主題にはならずにきた大テーマを、正面切って論じる意欲的な試みと言っても過言ではありません。また、7日午後3時半からの「サブシンポジウム」は全体シンポと対になるものです。ここではテーマを「社会文化研究の方法」として、学会のこれまでの活動を総括的に振り返りつつ、今後の進むべき道をさぐります。若手会員を含めた3氏の報告を受けて討論します。
 二つめのポイントは、7日午後1時から平行して行う、課題研究AとBです。Aでは今回の開催地が東京であることも意識して、「石原都政批判」をテーマに取り上げました。10年に及ぼうとする石原都知事の権威主義的支配がどういう特徴を持ち、なぜ可能だったのか、教育現場からの報告を含めて理論・実情の両面から迫ります。課題研究Bでは、従来続けてきた若者文化研究の延長線上で、「若者生存の危機の根」を考える場を設定しました。息苦しく、若者がまともには生きていけないこの社会を「どうするのか」、まともに考えようではないかという試みです。A、Bともに、ギリギリのところまで矛盾が煮詰まってきた日本社会の問題点を根底から批判し、メスを入れようとするところで共通しています。
 7日午前9時半からは、6人の会員からそれぞれ大変興味深い多彩なテーマで「自由研究発表」が報告されます。
 以上のように今回の大会は、これまでに劣らぬ、いやこれまで以上に充実したプログラムを用意したつもりでおります。あとはどれだけたくさんの参加者が集い、熱い盛り上がりを創っていただけるかという一点にかかっております。  わたしたちの学会は非会員のみなさんにも広く開かれたフレンドリーな学会です。ご参加・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



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■日本小児科学会主催第6回日本小児科学会倫理委員会公開フォーラム
「子どものいのちの輝きを支えるために――重度障害をもった子どもの人権と尊厳をどのように守るか」

 日本小児科学会倫理委員会公開フォーラムは、平成9年7月臓器移植法が成立後、小児への臓器移植の枠を広げることが、改訂の焦点とされており、検討されていることをきっかけに開始され、平成13年5月5日、「臓器移植はいかにあるべきか」のタイトルで第1回フォーラムを開催しました。その後、ほぼ毎年フォーラムを開催し、昨年7月には、小児の脳死臓器移植法の改正議論が進行している状況を踏まえて、新生児から小児までの重い病気のこども達が生きることの大切さを如何に社会に伝えるかを一般市民の皆様とともに考え、医療者として市民としてなすべきことを考えていくことを目的に第5回フォーラムを開催しました。
 こうした経緯を踏まえ、今回は近年の著しい医療技術の進歩により、従来救命不可能であった超低出生体重児のintact survival(後遺症なき生存)が可能になると同時に、超重症児のように人工呼吸器や様々な医療的ケアを必要としながら在宅や病院、療育施設で過ごす重度障害をもった子どもが増加しています。こうした中、重度の子どもたちの「いのちの輝き」をどのように支えるか、とくに自分で意思表示のできない子どもの人権と尊厳をどのように守るかを、医療者の現場の立場だけでなく、ご家族の立場、神学・倫理学・法学の立場、マスコミの立場から発言をしていただき多面的に討論したく思います。是非医療者だけでなく、多くの一般の方々、非医療者の方々が参加して下さり、子どものいのちの輝きについて、そのTotal Careについて、子どもの人権と尊厳を守る視点からより良い医療の選択と支援システムの構築を一緒に考えていただければ幸いです。多くの方々の参加をお待ちしています。

日時:12月6日(土曜日)13時30分〜17時
会場:薬業年金会館(大阪市中央区:地下鉄「谷町6丁目」駅 C階段4番出口直結)
司会:船戸 正久(淀川キリスト教病院小児科)
    田中 英高(大阪医科大学小児科)

◆事前申し込み不要、参加費無料

◆プログラム
【発表】(各20分)13時30分〜15時
1. 「子どものいのちの輝きと小児の在宅医療支援」
 前田 浩利(あおぞら診療所新松戸)
2. 「重症障害児のいのちの輝きと尊厳ある医療の選択」
 山田美智子(前 神奈川県立こども医療センター重症心身障害児施設:現センター顧問)
3. 「家族が願う子どもと家族のTotal care」
 田中千鶴子(昭和大学保健医療学部看護学科)
4. 「英国における小児の在宅支援と緩和ケアチームの働き」
 多田羅竜平(大阪市立北市民病院小児科兼緩和医療科)

【休憩】15時〜15時10分

【コメント】(各10分)15時10分〜16時
1. 「子どもの尊厳を支えるための提言」
 松本 信愛(聖トマス大学人間文化共生学部)
2. 「生命倫理学から見た子どもの最善の利益とは?」
 掛江 直子(国立成育医療センター研究所)
3. 「自分で意思表示ができない子どもの最善の利益を誰が代弁すべきか?」
 甲斐 克則(早稲田大学大学院法務研究科)
4. 「医療の現場から思うこと」
 和田 和子(大阪大学医学部付属病院総合周産期母子医療センター)
5. 「『さよならのプリズム―終末期医療は今』の取材から見えたいのちの輝き」
 若林 久展(共同通信)

【総合討論】16時〜17時

【指定発言】
 谷澤 隆邦(兵庫医科大学小児科教授、日本小児科学会倫理委員会委員長)



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■21世紀社会デザイン研究学会 年次大会2008(第3回)

日時:2008年12月6日(土)、7日(日)
会場:立教大学池袋キャンパス 7号館・8号館
    交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
テーマ:「社会デザインと個人の役割 〜浮遊する個の現状を考える〜」
    人間関係の風化が語られるいま、新しい絆を結ぶ契機はどこにあるのか。
    個人の生きがいを社会の希望とどうつなげてゆくか、中間組織の役割を考えたい。

12月6日(土)8201(8号館2階)

【12:30〜 】 受付開始

【13:15〜 】 開会挨拶
        会長挨拶:北山晴一
        詩の朗読:ウチダゴウ(詩人)

【13:45〜14:25】 基調講演:藤田和芳(大地を守る会会長)

【14:25〜17:00】 パネルディスカッション
 コーディネーター:中村陽一(立教大学教授)
 パネリスト:五十嵐暁郎(立教大学教授)
        石川治江(ケア・センターやわらぎ代表理事)
        岩本真実((株)K2インターナショナルジャパン)
        東一邦(さいたまNPOセンター副代表理事)
        マエキタミヤコ(サステナ代表)

【17:00〜17:30】 総会

【18:00〜 】 懇親会(セントポールズ会館)

12月7日(日)(7号館)

【10:00〜12:30】
◇自由論題発表(危機管理分野/政策分野/SR分野/つながり分野/社会・文化分野)
 政策分野(会場:7号館 3階 7302教室)
  発表者:平田 賢典 / 山田 奈生子 / 子籠 敏人 / 佐藤 浩子 / 川田 虎男
  司会:中村 陽一(立教大学)
  コメンテーター:水谷 泉(豊島区議会議員)
 ※その他の各分野の発表詳細はこちら(wordファイル)

◇特別セッション7102(7号館1階)
 「セカンドステージ世代がつむぐ時代の絆〜個人の夢から社会の夢へ」
 問題提起:森良(ECOMエコ・コミュニケーション代表理事)
       「シニアの地域デビューと"まちの縁側"」
 コーディネーター:佐野淳也(立教大学准教授)
 10:30 報告@「ジェロントロジー 〜長寿社会の人間学」
        山下 由喜子(立教セカンドステージ大学受講生)
 10:45 報告A「上野原市のむらづくりと山村都市交流」
        長田喜巳夫(立教セカンドステージ大学受講生)/
        櫻井洋三(立教セカンドステージ大学受講生)
 11:00 報告B「環境学習から展開する新たな社会システムアサザプロジェクト」
        米川 久子(立教大学院生)
 11:15 報告C「シブヤ大学と若者向け生涯学習」
        工藤 建夫(立教大学院生)
 11:30 報告D「ブータンから学ぶGNH(国民総幸福)という概念」
        岩佐 静子(立教セカンドステージ大学受講生)
 全体ディスカッション
  
【13:30〜15:00】 7102(7号館1階)
 ジョイントセッション「女性が政治を変えるとき」
(URL:http://www.rikkyo.ac.jp/events/2008/12/3194/
  主催:立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科
  共催:21世紀社会デザイン研究学会・国際ジェンダー学会・市川房枝記念会
  司会:佐藤浩子(中野区区議会議員)
  報告:五十嵐暁郎(立教大学教授)
     山口みつ子(市川房枝記念会常務理事)
  コメンテーター:国広陽子(国際ジェンダー学会会長・武蔵大学教授)

 日本政治の主要な特徴の一つは政治的決定の場に女性が少ないことである。たとえば、衆議院における女性議員の比率は世界で130位以下、先進国では最低である。しかし、1980年代末頃から徐々に、しかし確実に各級議会における女性議員の比率が高まりつつあり、また女性首長も誕生するようになった。ここではなぜ日本政治において女性の参加が少ないのか、それがなぜ近年上昇しつつあるのか、さらに女性の政治参加の拡大によって日本の政治はどのように変わりつつあるのかを議論したい。

【15:30〜21:00】 7102(7号館1階)
  立教大学公開講演会
    主催:立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科
    共催:21世紀社会デザイン研究学会
  「戦争をどう裁くか――裁きと許し」
    立花隆(立教大学教授)
    野中章弘(立教大学教授)
    高橋哲哉(東京大学大学院教授)
    モデレーター:北山晴一(立教大学教授)

★ジョイントセッション以降からの参加は無料です。

◆大会参加費:一般会員(2,000円) 国際ジェンダー学会会員:(2,000円)
       院生・学生・立教セカンドステージ大学受講生:(2,000円)
◆懇親会費:3,000円
◆大会参加申込:不要 *当日、直接会場までお越しください。



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■講演会「読むことに困難のある人へのDAISYによる情報支援」

◆日時:平成20年12月7日(日) 15:45〜17:30
◆会場:東京芸術劇場中会議室(東京都豊島区)http://www.geigeki.jp/access.html
◆主催:財団法人日本障害者リハビリテーション協会
◆参加費:無料
◆定員:70名
◆パソコン要約筆記あり
◆手話通訳・点字資料・磁気ループが必要な方は申込みの際にご記入ください。
★DAISYサンプル「ごんぎつね」をもれなく差し上げます!

このセミナーでは、ディスレクシア(読字障害)の当事者で特別支援学校の教諭でもある神山忠氏から読みの困難さとDAISYによる読みの支援についてお話をいただきます。
DAISYの最近の開発状況については、DAISYコンソーシアム会長である河村宏氏(ビデオ出演)から情報提供があります。
また日本障害者リハビリテーション協会のDAISYによる読みに困難を抱える人への情報支援の全国的な環境づくりについて報告し、今後のDAISY普及活動への理解と参加を呼びかけます。

【講師】
神山 忠(岐阜県立関特別支援学校教諭)
河村 宏(DAISYコンソーシアム会長)(ビデオ出演)
野村 美佐子(財団法人日本障害者リハビリテーション協会情報センター長)

【DAISYについて】
DAISY(Digital Accessible Information System)とは、DAISYコンソーシアムが開発と維持を行っている音声と文字および画像を同期させて表示できる電子図書の国際標準規格です。視聴覚障害や学習障害のほか、知的障害あるいは自閉症,さらにはパーキンソン病や高齢に伴う複合的な障害など、読みや理解にかかわる様々な困難に対応できる情報提示技術として国内外で注目されています。
参考URL:http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/

【内閣府障害者週間セミナー連続セミナー】
URL:http://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/h20shukan/index.html#c

◆下記にご記入の上、FAX(03-5273-0615)またはメールdinf-j@dinf.ne.jpまでお申込み下さい(@を@を変えて使用してください)。

□お名前(ふりがな)
□ご所属
□ご連絡先
□〒
□住所
□Tel
□FAX
□e-mailアドレス

下記に該当します(該当するものに○を付けてください。)
1)車イス使用
2)手話通訳が必要
3)点字プログラムが必要
4)磁気ループが必要
5)その他

◆申込先・問合せ:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター内
TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615 /e-mail: dinf-j@dinf.ne.jp(@を@に)
URL:http://www.normanet.ne.jp/info/seminar081101.html
担当:有田・長田・太田・野村

詳細リンク先:http://www.normanet.ne.jp/info/seminar081207.html



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■>大阪障害者自立セミナー2008 『自立支援法の見直しと今後の課題』
日時:2008年12月7日(日)午前10時〜午後4時30分
場所:大阪府福祉人権推進センター(ヒューマインド)
   午後の分科会は、ヒューマインドと大阪人権センターに分かれて行います
   アクセス  JR環状線「芦原橋」駅より徒歩約8分
 ○シンポジウムチラシ○

■企画要旨
2006年10月より段階的に実施された「障害者自立支援法(以下「自立支援法」)。今年度は施行3年目の見直しに向けた議論が実施され年ですが、現時点、国で行われている議論は、課題が列挙されるばかりで、具体的な施策展開の方向性はなかなか打ち出されず、地域の苦しい実態や当事者の声を反映するようなものとは言えません。これまで、東京をはじめ全国各地で実施された運動等により07年1月には「補正予算」が組まれ、昨年12月には「障害者重点施策実施5カ年計画」が打ち出され、今年7月から利用料負担の軽減策も実施されてきていますが、いずれも応急的な措置にすぎず、そもそも「自立支援法」は問題だらけです。また、国連で採択され、日本が署名した「障害者権利条約」。障害者(児)が地域で生活していく為の関連法案整備を求める行動として、今年は全国各地で条約の批准に向けたフォーラムが実施されていますが、引き続き、国・自治体へ働きかけ、障害自立支援法の抜本的な見直しをさせなくてはなりません。
   今回のセミナーでは、国で議論中の「自立支援法」の見直しの状況や、自立支援法の見直しに向けた今後の運動の方向と展開について考える場としたいと思います。是非とも多くの方々のご参加をよろしくお願い致します。

■プログラム
10:00〜12:00 全体会
   講演『自立支援法の見直しと今後の課題(仮題)』
   講師 立岩 真也さん
    立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授

13:00〜16:30 分科会

@介護
介護事業全体で、今人材確保・定着は大きな課題です。分科会では、この課題に対して、国で現在検討されている施策や、来年4月から実施するとされている介護報酬改定の動向について学習と、地域介護派遣事業の実践交流を行いたいと思います。

A自立支援&グループホーム
支援センターで、グループホームで、作業所で、いろんなところで行なわれているピアサポート。目に見える形のプログラムや、日常的な積み重ねなど、当事者どうしならではの、「支援する側」「される側」を越えた結び合いが築かれていると思います。そんなピアサポートについて、いろんな現場からの報告を受けて、みんなで楽しく交流しながら考えてゆきたいと思います。

B施設
精神・知的・身体障害者のそれぞれの退院、地域移行のケース事例の報告を受け、それぞれの課題点を明らかにしていきます。また、各支援センターや地域自立支援協議会の施設取り組みの情報交換を行い、大阪全体の退院促進、地域移行の広がりを作っていきます。

C労働
橋下府知事は「教育日本一」などのスローガンの下、偏った能力主義を広めかねない施策案を打ち出しています。(学力テストの開示もその流れの中の1つの表れです。)大阪では「障害児と健常児が、ともに生き学ぶ」ことが、中心となっていましたが、今「分岐点」に立たされているとも言えます。今一度、私たちの望む教育のあり方を、議論できたらと思います。

D教育
障害者自立支援法による就労移行支援事業も、早いところでは支援期限の2年を迎える利用者が出はじめている。国も支援者の人材育成の研究会を開催、今年度中には報告書にまとめようとしている。これから就労移行支援事業や就労支援策はどうなっていくのか。現場の実践交流を通じて課題を考えていきたい。

Eピープルファースト大阪
去年は同じテーマで、「ガイドヘルパーのいい支援者と悪い支援者」をみんなで勉強しましたが、今年も同じテーマでやります。今年は「日中活動」か「グループホーム」か、どちらかの支援者のことをする予定です。作業所製品の景品があたるゲームなど、もりだくさんの予定ですので、みなさん、きてください。


■参加費など
参加費 1,000円
・午前の部(講演)に手話通訳がありますが、
分科会で手話通訳をご希望の方はお手数ですが
事前にご一報ください。

○主催 障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議(障大連)
       TEL 06−6779−8126/FAX 06−6770−8109




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■映画『こんちくしょう 障害者自立生活運動の先駆者たち』
   DVD販売記念上映会 & 講演会

日時: 12月7日(日)午後1:30〜4:30
場所: 新長田勤労市民センター大会議室
     (JR新長田駅南すぐ ジョイプラザ3F)

◆プログラム 
1:30 挨拶・上映運動報告
2:00 「こんちくしょう」上映会
3:00 杉田俊介氏 講演「自立生活運動の原点が現在に照らしかけるもの」

講師 杉田俊介氏 
  略歴)1975年生れ。障害者サポートNPO職員。ライター。
有限責任事業組合フリーターズフリー組合員。
著書『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院2005年)、
『無能力批評』(大月書店2008年)。

◆問合せ・参加費
参加費 1000円
NPO法人 障害者生活支援センター 遊び雲
〒662−0862 西宮市青木町12−5 伸光建設ビル1F
電話 0798−75−6340(栗山)
FAX 0798−75−6341
メール asobigumo1122@cocoa.plala.or.jp(@→@)



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■無年金障害者の会総会・講演会

日時  12月7日(日)午後2:00〜5:00(受付は午後1:00から)
会場  大阪市社会福祉研修・情報センター
       (大阪市西成区出城2-5-20 TEL06-4392-8200)
        最寄駅 地下鉄四つ橋線「花園町」駅(1・2号出口)から徒歩約15分
              JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅から徒歩約10分
◆案内
秋冷の候、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
学生無年金障害者訴訟を通して、無年金障害者への理解が広がってきました。
しかし、現状はどうでしょうか。加入が任意であった時期の学生・サラリーマンの妻に特別障害給付金制度が創設されましたが、推計で全国に12万人以上といわれる全ての無年金障害者の根本的解決は放置されたままで、多くは生活の不安を抱えながら日々の生活を送っています。また、非正規雇用が増える中、無年金を生み出さないよう制度の改善が急がれるところです。
そこで、障害年金の仕組みや現状などについて共通の認識を深め、今後の運動を大きく広げるために、立教大学の百瀬優先生をお招きして障害年金の現状と問題点について講演をしていただくことにしました。先生のお話をじっくりとお聞きして展望を見つけていきたいと思います。
 ご多忙の時期とは存じますが、まわりの方もお誘いの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。なお、講演会後には総会の場を開催致します。総会にはどなたでも参加できますので、引き続きご参加下さいますようお願い申し上げます。

◆プログラム 
       T部 講演会(午後2:00〜3:30)
           講師:百瀬 優先生(立教大学講師)
           演題:−障害年金の現状と問題点−
       U部 無年金障害者の会第12回総会(午後3:45〜4:45)
           ・経過報告・活動総括(案)・決算(案)、監査報告
           ・年金をめぐる動き・情勢
           ・運動方針(案)、年度予算(案)、役員(案)
             ・質疑と意見交換
             ・議案の採択
◆連絡先
無年金障害者の会
代表幹事 原静子
〒661-0033兵庫県尼崎市南武庫之荘7-18-18
TEL/FAX06-6434-2257




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■ジェトロ創立50周年記念国際シンポジウム
東アジア地域統合と日本−国家 ・ 市場 ・ 人の移動−
日時:2008年12月9日(火曜) 13時00分〜18時25分(12時15分開場
場所:ホテルニューオータニ 鶴の間(千代田区紀尾井町4-1)

◆シンポジウム趣旨
東アジア地域統合については産業集積、企業ネットワークの地域的展開などの観点を中心として様々な議論が行われています。ジェトロ・アジア経済研究所は、より広い視点からこの地域の様々な動きを捉え、東アジアが今後どのような姿になるのかを展望する国際シンポジウムを開催します。経済的変化は社会的、政治的な変化と相互に密接に連動しています。この地域における外交政策、富と力の分布の変化、都市中産階級の台頭、都市化の進展、国境を越えた人の移動の活発化など、様々な政治、社会的構造変化をも視野に入れることによりはじめて東アジア地域統合の将来像をバランス良く捉えることができるといえます。
本シンポジウムでは、東アジア地域の統合、秩序の形成はこれからどのような方向に発展するのか?経済成長著しい中国の影響と主導のもと、中国中心の秩序形成がなされていくという論調への検証を試みつつ、地域統合・協力のプロセスにおいて我が国はどのように関わるべきか?日本が取り組むべき課題は何か?について議論します。東アジア共同体がどのようなかたちで構築されていくかを考える上でよい契機となることを期待します。多くの方々のご来場を心からお待ちしております。

◆その他
主催
ジェトロ、朝日新聞社、世界銀行
使用言語
日英同時通訳あり
日本語手話通訳付き



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■ビクトール・ペストフ(Victor Pestoff) 教授招聘講演会
「対人社会サービス供給におけるサードセクター、市民参加、コ・プロダクション――スウェーデンと日本、新しいパラダイムを求めて」

日時: 2008年12月9日(火)午後1時から5時15分まで
場所: 東洋大学白山キャンパス2号館16階スカイホール

◆企画趣旨
営利企業、非営利組織・協同組合および政府の協働のあり方を研究している東洋大学の2つの科研プロジェクト合同で、ビクトール・ペストフ 教授を招聘し、講演およびワークショップを行いま す。同教授も彼の最新著 A Democratic Architecturefor the Welfare State の1章で医療の民主化の例として日本を取り上げるなど、日本における社会的企業の展開には大変興味を示しておられ、日本の研究者・実務家との交流を強く希望しておられます。 周知の通り、ペストフ教授は,最新著を含む一連の著作で、市民やサービス需要者の参加による民主的な対人社会サービス供給組織のあり方をはじめ、21世紀の福祉社会におけるガバナンスとマルチ・ステークホルダー問題の解決に重要な示唆を与え続けている研究者です。サブプライム金融危機をきっかけに市場ファンダメンタリズムへの信頼が揺らいでいる今、まさに時宜を得た機会と存じます。多くの方々のご参加をお待ち申し上げます。

◆プログラム
1時00分〜1時05分  開会の挨拶
1時05分〜1時25分  ペストフ氏の講演およびパネルの解説・解題  (生協総研 栗本昭)
1時30分〜3時00分  ビクトール・ペストフ氏講演
  「スウェーデンの対人社会サービス供給におけるサードセクター、市民参加、コ・プロダクション――新しいパラダイムに向けて」   (The Third Sector, Citizen Participation and Co-Production of Personal Social Services in Sweden towards a new paradigm)
 (逐次通訳、英文・日本文テキストつき)
  3時10分〜4時45分  パネル・ディスカッション
  「社会的企業のガバナンスとマルチ・ステークホルダー問題の解決にむけて」
   [パネリスト](モデレーター:東洋大学 今村肇)
    日本生協連医療部 藤谷恵三   
    NPO市民ユニットりぼん 大森一美
    障害者雇用支援 共同連(わっぱの会) 斉藤縣三
    めーぷるここ(横浜市:子育て支援) (報告者調整中)
4時45分〜5時 コメント ビクトール・ペストフ(逐次通訳)
  5時00分〜5時15分 閉会の挨拶


(予約不要:参加無料です)
◆連絡先:東洋大学今村肇研究室(03-3945-8045)
     e-mail:hajime.imamura@nifty.com(@→@)

◆共催:社会的企業研究会、福祉社会学会、東洋大学現代社会総合研究所
※本シンポジウムは科学研究費補助金、「民営化・市場原理導入による公的対人サービス領域の構造的変化と非営利サービス組織」(基盤研究(B)(一般)代表者:須田木綿子)および「社会経済システム設計における社会的経済・社会関係資本の貢献に関する日欧比較研究」(基盤研究(B)(一般)代表者:今村肇)の研究成果を還元し、両者に共通する学内外の研究基盤を強化するために行うものです。




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■明治学院大学社会学部付属研究所(相談・研究部門)主催 講演会
「大都市郊外の家族・コミュニティ変容と〈弱い専門システム〉――コミュニティ・カフェは何故つくられたのか」

日時:2008年12月9日(火) 午後6:30〜8:00
場所:明治学院大学 白金校舎 2号館2302教室

講師:大江守之 教授 (慶應義塾大学総合政策学部)
[大江守之教授プロフィール]
慶應義塾大学 総合政策学部教授
1975年、東京大学理学部卒業。1977年、同大学工学部卒業。
国立社会保障・人口問題研究所、人口構造研究部長を経て1997年より現職。博士(工学)。著書に『大都市郊外の変容と「協働」−〈弱い専門システム〉の構築に向けて』(編著、慶應義塾大学出版会2008年)、『総合政策学−問題発見・解決の方法と実践』(編著、慶應義塾大学出版会、2006年)などがある。

[講演要旨]
戦後日本の家族システムの変容を背景として、これまでになかった広義の当事者間の相互自立支援を中心的に組み立てられる支援システムとしての「協働」が求められている。大江教授は、「協働」の実現とは、「弱い専門システム」の構築にほかならないと指摘し、従来型の専門システムである「強い専門システム」ではなく、強い専門システムと当事者の間にあって、当事者自身による問題解決を支援する「弱い専門システム」という斬新なシステムの構築を提唱している。弱い専門システムの具体例として、「コミュニティ・カフェ」(横浜 市戸塚区ドリームハイツ「ふらっとステーション・ドリーム」)の活動をご紹介いただく予定である。

◆その他
事前受付不要。参加費無料。
興味のある方はどなたでもご参加いただけます。
問い合わせ先:明治学院大学 社会学部付属研究所 Tel: 03 (5421) 5204 (平日10:00~18:00)
Email: issw@soc.meijigakuin.ac.jp(@→@)
  主催:明治学院大学 社会学部付属研究所(調査・研究部門)




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■国際シンポジウム 「日本における生命倫理―社会的合意、行政倫理指針、キリスト 教倫理」
日時:2008年12月10日(水)14:30〜18:00(開場:14:00)
場所:上智大学2号館17階国際会議場

◆趣旨
 日本においては、生命倫理の観点からの医療・研究の規制は、基本的には法律によってではなく、医療者、研究者集団の自律的規範、そして多くの場合、行政倫理指針によって行われている。人の生命の保護についてもそうである。例えば、ヒト受精胚の保護はES指針(文部科学省)、終末期患者の生命については終末期医療ガイドライン(厚生労働省)である。日本の生命倫理は、いわば「社会的合意論に依拠した行政指導」が中心となっている。これは妥当なことなのか、その内容には問題がないかについては、かねてから議論されてきたところである。我々は、人の生命の尊厳に対してどのように考えるべきか。国は生命倫理についてどのような役割を持つべきなのか。本シンポジウムは、内外からスピーカーを招き、@キリスト教と終末期医療、A日本社会における生命保護の諸相、の2つの観点から、日本における生命保護の問題を考えようとするものである。

プログラム
T 序説
日本における生命倫理と法規制
  町野 朔(上智大学法学研究科教授)

U キリスト教生命倫理と終末期医療
1.Limiting Medical Treatment: Christian Bioethical Reflections
  H. Tristram Engelhardt (Professor, Rice University; Professor Emeritus, Baylor College of Medicine)

2.Care at the End of Life: What Orthodox Christianity has to Teach
  Joseph Thomas (Bishop, Antiochian Orthodox Church)

3.Culture Wars and End-of-Life Decision-Making:
        Why Traditional Christians Look so Strange
  Julian Anitei (Center for Culture, Ethics, and the Environment)

V 生命保護の日本の状況
報告1:生命アカデミーと日本の終末期医療のガイドラインについて
  青木清(上智大学名誉教授、教皇庁生命アカデミー会員)

報告2:日本の終末期医療の展望と課題 〜こころのケアといやし〜
  Alfons Deeken(上智大学名誉教授、東京・生と死を考える会名誉会長)

報告3:植物状態患者と高齢者の終末期医療
  石島武一(桜町病院名誉院長、日本カトリック医師会会長)

報告4:いのちのはじまりにおける生命倫理
  玉井真理子(信州大学医学部准教授、臨床心理士)

W 討論
司会:奥田純一郎(上智大学法学部教授)




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■医療的ケア実践セミナー2008 in KYOTO
日時:2008年12月13日(土)AM10:00〜PM 5:00 14日(日)AM 9:00〜PM 4:30
場所; 京都教育大学藤森キャンパス(予定) URL:http://www.kyokyo-u.ac.jp/
◆開催要項 :医療的ケアが支える命・暮らし・未来 ─障害が重くても地域で安心して暮らせるために─ 「医療的ケア 冬の京都へ行こう」

◆プログラム
【12月13日(土)】
  10時00分〜10時20分    開講式  大会委員長あいさつ
        郷間英世(京都教育大学教育学部発達障害学科教授)
10時20分〜12時00分    記念講演
       「障害の重い人の感覚性、運動性、関係性と、人格、生命」
        高谷 清(前びわこ学園医療福祉センター草津園長)
               質疑応答
休憩(昼食)(60分)

13時00分〜17時00分    医療的ケアネットワーク全国シンポジウム
    協賛/NPO法人地域ケアさぽーと研究所(東京)・「医療的ケアおーぷんねっとわーく*神奈川 
 テーマ 地域・福祉・教育・医療から「医療的ケア」を問い直す
(1) 地域・福祉分野における医療的ケア
コーディネーター:江川文誠・山田章弘(医療的ケアおーぷんねっとわーく*神奈川)
シンポジスト  :川口有美子(日本ALS協会・NPO法人さくら会)
        「当事者団体としての医療的ケアへの取り組み」
        高倉本江(NPO法人カンガルー統合保育園)
        「統合保育園の取り組みのなかの医療的ケア」
指定発言    :日浦美智江(訪問の家・十愛療育会理事長)
         地域で生きるということを肯定的にとらえることについて

(2) 教育「特別支援学校・通常学校の医療的ケア」
コーディネーター :下川和洋・飯野順子(NPO法人地域ケアさぽーと研究所)
シンポジスト
松井学洋(神戸市立垂水養護学校非常勤看護師、神戸大学院医学部保健学科博士課程)
       「特別支援学校における看護師配置の取り組みと課題」
吉田功(大阪府箕面市立第三中学校・前大阪府箕面市教育委員会学校教育課)
         「地域の小・中学校における医療的ケア支援の取り組み」
指定討論:田中総一郎(宮城県拓桃医療療育センター地域・家族支援部小児科主任医長)

(3) 医療「在宅支援・在宅療養支援診療所・訪問看護・通所施設」
コーディネーター :杉本健郎(NPO法人医療的ケアネット理事長、すぎもとボーン・クリニーク)
シンポジスト   :前田浩利(千葉県・あおぞら診療所新松戸院長)
          「主に小児に対応した在宅療養支援診療所の役割」
          岩出るり子(大阪府枚方市・訪問看護ステーションみらい所長)
   「医療的ケアが必要な重症児者に対応できる訪問看護ステーションの現状と課題」
指定討論:鈴木真知子(京都大学大学院医学研究科・人間健康科学系専攻成育看護学)
          小児訪問看護ステーションの全国調査から

17時00分「医療的ケア京都宣言」を採択 
18時30分〜20時30分 医療的ケア全国交流パーティー(京都教育大学生活協同組合食堂)

【12月14日(日)】 京都教育大学 座学=講堂 実習=1号館A棟・B棟
09時00分〜10時00分 講義1 医療的ケア入門@「安全に楽しく食べる」
               佐藤正人(財団法人田附興風会 北野病院小児外科)
10時15分〜11時00分 講義2 医療的ケア入門A「安全に楽に息をする・呼吸」
          三浦清邦(豊田市こども発達センター小児神経科)
11時15分〜12時00分 講義3 安全に楽に息をし、食べるための姿勢
          白石弘樹(特立行政法人国立病院機構 鈴鹿病院 理学療法士)
13時15分〜13時45分 実技研修説明
          渋沢奈菜(大阪府立藤井寺支援学校養護講師)
14時00分〜17時00分 実習「吸引」「注入」講義と実習 180分

■詳細の内容・参加費・申込書は以下をクリックしてアクロバットファイルをご覧ください。(生存学HP外部へ飛びます)
開催要項@よびかけ・会場アクセスpdf
開催要項A日程・参加申し込み要領・申込書pdf

◆主 催 NPO法人医療的ケアネット
◆後 援 京都市(申請中)・京都市教育委員会(申請中)・京都市社会福祉協議会
◆独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業



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■アートミーツケア学会 2008年度総会・大会
  「呼吸する〈からだ〉と〈こころ〉」

日程:2008年12月13日(土),14日(日)
会場:アートエリアB1(京阪中之島線なにわ橋駅地下1階コンコース内)
主催:アートミーツケア学会
共催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター

アートとケアの交差点にて、さまざまな人々が出会い、ともに考えるアートミーツケア学会。今回、出会いの場に相応しく、大阪に生まれたばかりの駅内のスペースにて本年度の大会を開催いたします。
「呼吸する〈からだ〉と〈こころ〉」を大会のテーマに、〈からだ〉と〈こころ〉をつなぐ創作活動や実践について、ゲストを迎え、講演とパネルディスカッションを通して考えます。
また、2日目には、会員・非会員から応募された自主企画による分科会と研究・実践発表を行い、アートとケアにまたがるさまざまな問題について、参加者全員で意見を交わします。
みなさんとともに、実りある大会をつくっていきたいと思います。

○プログラム○
第1日目 12月13日(土)
 12:30− 受付
 □13:45−14:45 基調講演「誰かとともにあるからだ」 ▽西村ユミ(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授) 他者に手を差しのべること。これを「ケア」と呼ぶのであれば、この営みは、「誰か」の苦しみや痛みなどに応じる「私」のふるまい。この差しのべられる手は、誰かを「助けるために向かってい く」ことに先だって、誰かの苦しみに「促されて」、誰かの痛みそのものを「現わして」しまっている。他者の苦しみを現わす、誰かとともにあるからだ。しかし、いつもそのことは、気づかれずに素通りされる。からだの現れの場に踏みとどまり、その現われ自体に出会いなおしてみたい。

◆西村ユミ/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授。2000年日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程修了。専門 は看護学。
□15:00−17:00 パネルディスカッション「やわらかな身体をつくるアートの力」 ▽五島智子(Dance&People代表) ▽志賀玲子(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授) ▽清田仁之(NPO法人月と風と代表) ▽コーディネーター:播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長) ◆志賀玲子/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。専門はコンテンポラリー・ダンスを中心とする舞台芸術企画製作。兵庫県伊丹市立アイホールプロデューサー、滋賀県立びわ湖ホール舞踊アドヴァイザー、びわ湖ホール夏のフェスティバルプログラムディレクター等を歴任。
◆清田仁之/NPO法人月と風と代表。劇団員、一般企業サラリーマンを経てしょうがいのある人へのヘルパー派遣の事業所をたちあげる。ヘルパー派遣だけでなく、地域の人としょうがいのある人をつなぐアートプロジェクトを実施。

 17:00−18:00 交流会

■プログラム2日目/12月14日(日)
□10:15−10:45
アートミーツケア学会総会

□10:45−12:30
プレゼンテーション
*応募者による研究発表・実践発表
*各20分の発表+10分の質疑応答
*3会場にて分科会形式で行います。

【プレゼンテーションA】
@研究発表「日本の鑑賞教育の現状と課題について」
 畔柳和江(愛知淑徳大学非常勤講師)
A研究発表「異なる身体の交換可能性─コンテンポラリー・ダンスをてがかりに(仮 題)─」
 渡邉あい子(立命館大学大学院一貫性博士課程先端総合学術研究科4年)
B研究発表「地域福祉における参加型アートプログラムの実践と評価研究に関する考 察─「市民フォーラムおおさか」を事例に─」
 中川威(大阪大学大学院人間科学研究科)

【プレゼンテーションB】
@実践報告「えびすアートプロジェクト─小規模作業所とアーティストの連携を目指 して─」
 谷口文保(神戸芸術工科大学先端芸術学部造形表現学科専任講師)
A実践報告「与えられる側と与える側の相互関係が生み出す可能性─循環プロジェク トに参加しての考察─」
 椎名保友(NPO法人日常生活支援ネットワークコーディネーター)
B実践報告「演劇のチカラ! 障害のある人もない人も共に─「かすみ荘劇団」2年 間の活動報告─」
 林真理子(かすみ荘劇団、NPO法人地域生活ネットゆっくりっくかわちながの

【プレゼンテーションC】
@実践報告「デザイン教育におけるアウトサイダーアートの有用性と社会貢献につい ての実践報告─みっくすさいだーの活動を通して─」
 柊伸江(神戸芸術工科大学・芸術工学研究所研究員)
A実践報告「知的ハンディを持つ子どもたちの作品を通して」
 三嶋真人(神奈川県藤沢市立白浜養護学校教諭)
B実践報告「蟲36活動報告」
 曽我部哲也(蟲36スタッフ、中京大学情報理工学部助手)

 12:30−13:30 休憩
 13:30−15:30 分科会

 【分科会1 他者の痛みへの共感】
他者だけでなく、自分の身体にさえ鈍くなっている私たちは、どうしたら他者の痛みにどう向き合うことができるか。混沌の社会に生きる若者をうつした写真とともに、生きることの根拠と表現のかかわりについて考える。
◆井上廣子(美術家)
◆秋田光彦(大蓮寺住職)

 【分科会2 アートが開く身体感覚と他者性をめぐってのワークショップ】
アートとケアの出会いに、他者と繋がる開かれたハートフルな身体感覚が認められる。この身体が開く気づきをテーマに、身近なものを用いたアートワークショップによる「きもち」と「かたち」と「いのち」を巡っての可能性や発展性について感じ考えてみたい。
◆水野哲雄(京都造形芸術大学こども芸術学科教授)

 【分科会3 美は心・身体・生命をつなぐ】
美が心に与える影響、変化、そこから生まれるコミュニケーションとターミナルケアとしての美の関わりを、高齢者、障害者施設での事例を通し、実際に各自が実技を体験したうえで、人間の生命、ケアの現場におけるアートの必要性を考えながら交流をふかめる。
◆及川麻衣子(山野美容芸術短期大学講師)

 【分科会4 笑いという生の技術】
自分を笑い、他人を笑わせる「笑い」という生の技術(アート)の可能性をみなさんとともに、実際に演じられるコントをまじえながら考える。主なテーマ:自分や他人の「弱さ」、病、障害を笑うことについて。
◆高橋綾(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘研究員)
◆尾崎日菜子(工場労働者)

 15:30−16:00 まとめにかえて
◆鷲田清一(大阪大学総長)


○同時開催○
井上廣子 写真彫刻展「Inside Out 2008 いのちと向き合う」 12月13日(土)-14日(日)
目を閉じた半身像は、井上さんが世界各国で出会った同じ問題を抱えている子どもたち。他者と自分との関係を探る作品を展示します。
◆井上廣子 美術家。1995年の阪神淡路大震災以後、人間の内奥に刻まれた傷について多面的にとらえた作品を制作。2005年度文化庁文化交流使としてオーストリア、ウィーンに滞在中、オットーワーグナー精神病院ユーゲンシュテール・テアターで「Inside Out」展を開催。

○関連企画○
中之島哲学コレージュ:セミナー4「からだは考える」
日時:12月12日(金) 19:00-21:00
会場:アートエリアB1(京阪電車中之島線なにわ橋駅地下1階コンコース)
定員:50名(先着順/出入り自由)
内容:ジャワ舞踊家の佐久間新さん、理学療法士の玉地雅浩さんをお招きし、みんなで実際にからだを動かしながら、 普段は気づかないからだの感覚について話し合ってみましょう。
主催:Cafe Philo、大阪大学文学研究科臨床哲学研究室、大阪大学 CSCD
お問い合わせ:Cafe philo


○参加申込方法:参加費をご入金ください。
 郵便振替 00920−4−252135
 加入者名 アートミーツケア学会
 下記の申し込みフォームにある申込事項について、学会事務局まで、EmailまたはFAXにてご連絡ください。お申し込み完了となります。当日は受付でお名前をお知らせください。
○申し込み期限 12月6日(土]) 定員120人になりしだい、締め切ります。
 *いったんご入金いただいた参加費は、原則としてご返金いたしかねますのであらかじめご了承ください。
○参加費(両日参加)
 一般:2,000円(学会員1,500円)
 学生:1,500円(学会員1,000円)
○参加申込フォーム
 お名前(ふりがな)
 所属等
 参加区分(いずれか一つ選択)
   □一般未会員 □一般会員 □学生未会員 □学生会員
 参加日程(該当するものを選択)
   □12月13日[土]プログラム第1日目に参加
   □12月14日[日]プログラム第2日目に参加
 14日午後の分科会の参加希望(いずれか一つ選択)
   □分科会1 □分科会2 □分科会3 □分科会4
 ご連絡先
   Tel/Fax/Email
 その他ご連絡事項

○お申し込み・お問い合わせ:アートミーツケア学会事務局
 〒630-8044 奈良市六条西3-25-4 財団法人たんぽぽの家内
 Tel.0742-43-7055  Fax.0742-49-5501
 art-care@popo.or.jp(@を@に変えて使用してください)



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■最首悟講演会 「ケアすることはケアされること」
日時: 12月19日19時〜
場所: 横浜市旭区東希望ヶ丘81 「いっぱい」

◆テーマ 「ケアすることはケアされること」
講師 最首 悟

◆主催 夢塾―介護・医療の担い手を育てる会
連絡 塾頭瀬崎忠雄
(横浜市旭区若葉台4-7-301)



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■東京大学 医療政策人材養成講座 公開シンポジウム
  「医療を動かす」〜いかに医療政策に寄与するか〜
日時:2008年12月20日(土)13時−17時
場所:東京国際フォーラム ホールD7 (受付6階)

◆企画趣旨: 戦後、日本の医療政策は、自民党、医師会、厚生労働省という閉じたトライアングルの中で策定、実施され、確かに成果を上げてきたといえる。 しかし、各種メディアに「医療崩壊」という言葉が躍り、医療体制のほころびが目立つようになって久しい。急性疾患から慢性疾患へと疾病構造が変化し、右肩上がりの経済成長の終焉で、財源が自然には増えない状況にあって、もはや過去のトライアングルだけに医療政策を任せて、国民が満足を得られる時代は終わりを迎えたといえる。 どのような医療を受けることを望むのか、限りある財源をどの程度医療に使うのか、を国民自らが取捨選択しなければならない今、我々は医療政策にどのように寄与できるのか。 政策立案者、医療提供者、ジャーナリスト、患者支援者という4つのステークホルダーで議論し続けた医療政策人材養成講座のこれまでをふまえ、医療政策のこれからを議論する。

<プログラム>
@はじめに(13:00-13:10) 高本 眞一氏(当講座プログラムディレクター)
A医療を動かすために必要なこと(13:10-13:50) 
〜東京大学医療政策人材養成講座がめざしてきたもの〜
 近藤 正晃ジェームス氏 (当講座 特任准教授)
 堀見 洋継氏(当講座 特任研究員)
B医療政策人材養成講座の中で生まれた動き(14:00-15:20)
(1)患者の声を医療政策に生かす
  伊藤 雅治氏  (社団法人全国社会保険協会連合会 理事長)
(2)医療過誤における民事・行政・刑事責任の線引きはどのように行われるべきか。その制度のあり方について
神谷 惠子氏 (神谷法律事務所 弁護士)
(3)メディア 
ドクター飯野 靖彦氏 (日本医科大附属病院 教授)
石川 隆氏 (東京大学保健センター 講師)
渡辺 清高氏 (国立がんセンター がん対策情報センターがん情報・統計部 がん医療情報サービス室長)

Cこれからの医療政策に求められるもの(パネル形式)(15:30-17:00)
パネリスト
伊藤 雅治氏  (社団法人全国社会保険協会連合会 理事長)
風間 直樹氏 (参議院議員)
勝村 久司氏 (医療情報の公開・開示を求める市民の会 世話人)
黒川 清氏 (日本医療政策機構代表 理事,政策研究大学院大学 教授)
広井 良典氏 (千葉大学法経学部総合政策学科 教授)
本田 麻由美氏 (読売新聞 記者)

ファシリテータ近藤 正晃ジェームス氏 (当講座 特任准教授)

◆申込:info@hsp.u-tokyo.ac.jp(@→@)
参加を希望される方は、@氏名(代表者) A参加人数 B所属・肩書き(任意)をメールにてお知らせください。
(申込に対する返信は致しませんのでご了承願います。)



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■学生運動と人類学―全共闘世代の人類学者に聞く―

【日時】2008年12月20日(土)14:00〜18:00
【場所】京都大学稲盛財団記念館3階稲盛記念ホール(京都大学東南アジア研究所内)
 会場までの道のりは、以下をご覧下さい。
  ◇京都大学東南アジア研究所へのアクセス
   http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

【共催】文化人類学会近畿地区研究会・
    京都大学東南アジア研究所G-COEプログラム
    「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」イニシアティブ4

【シンポジウムの趣旨】

全共闘運動に代表される60年代末の学生運動の時代から、既に40年が経過しようとしている。世界大の規模で生じた運動は、当時の社会状況のなかで生まれると同時に状況を動かし、人文・社会科学の学問分野における思想的な転換を導いたといわれている。しかし、日本の人類学史を振り返ってみると、この時代が人類学の研究や思想にどのような影響を及ぼしたのか、これまでほとんど検討されてこなかった。60年代末に人類学を志した人たちは、この時代をどのように生き、状況と関与したのか、そしてまた、その経験は後の思想形成にどのような影響を及ぼしたのか。本ミニ・シンポジウムでは、全共闘の時代を生きた人類学者からの報告をもとに、学生運動と人類学者との関わり、さらに日本の人類学的知の系譜を辿る。

【プログラム】
2:00 趣旨説明
2:10 菅原和孝(京都大学大学院人間.環境学研究科)
    「儀礼的暴力と自己言及の言説 ――大学闘争と人類学の現在 ――」
3:10 休憩
3:15 船曳建夫(東京大学大学院総合文化研究科)
    「全共闘のころを懐かしむ」
4:15 休憩
4:30 コメント 小田昌教(中央大学文学部)
4:50 コメント 太田心平(国立民族学博物館先端人類科学研究部)
5:10 総合討論
6:00 懇親会

【要旨】
◇菅原和孝(京都大学大学院人間.環境学研究科)
「儀礼的暴力と自己言及の言説 ――大学闘争と人類学の現在――」

この発表は、全共闘運動のクロニクルを回顧的に跡づけるものではない。私には逮捕歴もゲバルトの経験もないので、実践者の視点から運動の意味を論じる資格はない。「心情全共闘」として運動の周辺にいた青年期の自分にとって、あの歴史的出来事は何であったのか。それを私に痕跡を残した言説(と少数の逸話)を手がかりにして再考したい。出発点として、叛乱へのヴァルネラビリティの個人差を指摘する。叛乱の前夜に伏流していた吉本隆明、大江健三郎、高橋和巳といった知識人の思考にも注目する。さらに、闘争の本質は、〈儀礼的暴力の開示〉と〈知の自己言及〉にあったという論を展開する。ただし、実践者はそれを「まじめな暴力」として追求せざるをえなかったことを強調する。出来事の神話化を拒み、「始まりも終わりもない」闘いを「今ここ」の場で直示する必要がある。メルロ=ポンティの「自由」論をヒントにして、身体性に基盤を置いた「革命」の可能性を、青年期の聴衆と共に考えてみたい。

◇船曳建夫(東京大学大学院総合文化研究科)
「全共闘のころを懐かしむ」

こんなテーマ、「学生運動と人類学」が成立するのかな、と思いながらもお引き受けしたのは、無理なお題で頭をひねるのは、大喜利の落語家ならずとも、よい試練になると思ったからです。さて自分のことを語るか、他の人たちについて語るか、昔話を中心とするか、現在に焦点をおいて論ずるか、と、考え、自分の、それも昔の自慢話を披露しようと思いました。
それは、偉人たちの事跡ではなく、名もなき庶民の暮らしに目を向ける歴史学が盛んであることを思うと、私のささやかでノスタルジックな、それでいてかなり、大小の有名人が出てくる一つ話の繰り言が、本人の過剰な自意識の深いところで、無意識の証言たり得ると考えたからです。しかし、そのためには、聞き手の力量に負うところが大きいのです。鼻白むのではなく、「ふっふっふ」と余裕の態度で、「それで何?」などと言わずに、「ということは、こうでもあったとは思いませんか?」と、批判していただきたいと思います。
お願いまで。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
inq_kyojinken@yahoo.co.jp(@→@)
細田尚美(12月季節例会担当)
清水展(京都人類学研究会代表)

HP→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2008/081220_1.htm



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■生活保護問題対策全国会議・東京集会―― えっ!? 日本でも生活保護が5年で打ち切りに? 〜アメリカ・「福祉改革」の悲劇に学べ!〜

日時: 12月21日(日)午後1時〜5時
場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎204教室
  (〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 TEL 03-3264-9240)
  【JR総武線「市ケ谷駅」「飯田橋駅」、都営新宿線「市ケ谷駅」
   東京メトロ有楽町線「市ケ谷駅」「飯田橋駅」いずれも徒歩10分】
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
  ○チラシ
◆企画趣旨
悲惨な母子家庭の実態を追い、福祉改革を厳しく批判してきたUCLA准教授のエレン・リースさんをアメリカから招聘。是非とも一人でも多くの方に参加いただきたい、近年稀に見る超自信企画です!
「貧困大国」アメリカでは、1996年の「福祉改革」で5年の有期保護が導入されました。 その「成果」で保護受給者は激減し保護費は削減されましたが、母子家庭は厳しい攻撃にさらされ、多くが就職できないまま保護から締め出されました。
今日本でも、保護費の削減を目的に、知事会などから繰り返し5年の有期保護導入が提言されています。また、厳しい就労指導で保護から締め出す「硫黄島作戦」が既に広がっています。
アメリカの後ばかり追っていたらどんな「悲劇」が待ち受けているのか? そもそも、母子家庭をいじめるような国に未来はあるのか?
木下武徳氏(北星学園大学社会福祉学部准教授)が、エレンさんの講演の前に、日米の法制度の異同やアメリカ福祉改革に関する基礎知識を分かりやすく解説してくれます。
吉永純氏(花園大学社会福祉学部教授)が、日本での有期保護をめぐる動向を紹介するとともに、豪華パネリスト陣をさばきます。

赤石千衣子氏(しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事):母子家庭が置かれた現状
岩田柳一氏(精神科医、医療社団法人東迅会理事長):こころに病を持つ人に対する支援のあり方
奥森祥陽氏(京都府・生活保護ケースワーカー):あるべき自立支援ケースワーク
河添誠氏(首都圏青年ユニオン書記長):再参入を強要される労働市場の寒い現状
足を運んで絶対に損はさせません。是非ともお誘いあわせのうえ、ご参加ください!!

     生活保護は、長くても5年で十分だ。

そんな提言が全国知事会・市長会より国になされています。
アメリカでは「福祉から就労へ」をスローガンに、公的扶助の利用を生涯で5年間とする福祉"改革"が実行されました。しかしそれは本当に「改革」だったのか、利用者の減少=貧困の減少であるのか。先進国の中でもっとも貧困率の高い貧困大国アメリカの現実が、その答えと言えるでしょう。
日本では、水際作戦・硫黄島作戦により生活保護を利用できず、餓死・孤独死する事例が後を絶ちません。しかも国は、このような違法運用を放置するだけでなく、昨年、あの手この手で生活保護基準を切り下げようとしました。この上、自国民の生活を最長5年で切り捨てる、そんな制度を日本に持ち込むのはゴメンです。
この有期保護制度導入に反対の声を上げるとともに、今の日本は果たして誰もが5年で自 立を図ることができる社会なのか、生活保護利用者を取りまく環境がどういうものか、生活保護はどうあるべきかを、アメリカよりエレン・リース氏を迎え、当事者・支援者からの報告を交えて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

◆プログラム
☆当事者報告
☆基調講演 エレン・リース氏 Dr. Ellen R. Reese
カリフォルニア大学リバーサイド校 人文科学・芸術・社会科学部 准教授

専門は社会学で、福祉国家、都市政策、社会運動、特に低所得者や労働者の社会権を改善するための取組みについて研究し、「福祉から就労へ」の名の下に実施された「福祉改革」政策を厳しく批判している。主著として、『福祉の母への逆風:過去と現在(BacklashAgainst Welfare Mothers: Past and Present)』(2005年:Universityof CaliforniaPress)がある。

☆パネルディスカッション等
    吉永純氏(花園大学社会福祉学部教授)
    木下武徳氏(北星学園大学社会福祉学部准教授)
     赤石千衣子氏(しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事)
     岩田柳一氏(精神科医、医療社団法人東迅会理事長)
     奥森祥陽氏(京都府・生活保護ケースワーカー)
     河添誠氏(首都圏青年ユニオン書記長)

◆参加費 弁護士・司法書士 2,000円
     その他 500円(生活保護受給者等は無料)
◆主 催 生活保護問題対策全国会議
◆後 援 労働者福祉中央協議会、生活底上げ会議

【問い合わせ先】
  〒530-0047 大阪市北区西天満3-14-16
  西天満パークビル3号館7階あかり法律事務所
   弁護士 小久保 哲 郎(事務局長)
   TEL 06(6363)3310 FAX 06(6363)3320 
 


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■2008年度SMA学校介助研究会ワークショップ 「学校介助員の導入とその質をめぐって」

現在、SMA(脊髄性筋萎縮症)の子どもたちが学校で介助員をともなって生活を送ることは、決してめずらしいことではありません。しかし未だに、通常学級における介助員の導入に消極的、否定的な地域や学校があることも厳然たる事実です。
本ワークショップでは、当事者、家族、支援者の方々から、学校介助員の導入とその質をめぐる具体的問題を報告していただき、その問題解決に向けて、参加者の皆さんとともに積極的な議論をしていきたいと考えております。

◆日時:2008年12月21日(日)13時30分〜17時30分(13時開場)
◆場所:東京理科大学九段校舎南棟2階KS201教室
◆交通アクセス(http://www.tus.ac.jp/info/access/kudancamp.html
・東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅下車。1番出口を出て徒歩1分(右手に東京理科大学九段校舎)。
・車いすの方は、九段下駅からエレベーターで地上に。靖国神社方面へ進んでください(http://www.tokyometro.jp/rosen/eki/kudanshita/map_rittai_1.html)。
・大学には駐車場がありません。車でお越しの方は、近くの民間駐車場をご利用ください。
<お子様連れの方へ>待機室を用意しますので、お子様連れの方はSMA家族の会事務局(mail@sma.gr.jp)までご連絡ください(@→@)。12月15日締切。

◆プログラム
司会:原田慎史(SMA家族の会)
 13:30〜13:40【開会挨拶】愼蒼健(東京理科大学)
 13:40〜13:50【挨拶】ジョン・シニア(SMA家族の会)
 13:50〜14:40【講演】福島慎吾(難病のこども支援全国ネットワーク)
              「学校介助員(制度)の現状と問題点」
 14:40〜14:50【質疑応答】
 14:50〜15:10 休憩
 15:10〜16:30【報告】学校介助員の導入前とその後の問題ー現場からの報告
   大曲恵子(東京都足立区在住) 「小学校入学に向けてとその後」
   酒井友美(船橋市立芝山東小学校介助員)「学校介助員および介助の現状」他数名
 16:30〜17:30【議論】
   コメンテーター:比企弘治(元SMA家族の会事務局長)
            張香理(お茶の水女子大学大学院、認定遺伝カウンセラー)

◆主催:SMA学校介助研究会(東京理科大学工学部第一部横断プロジェクトによる研究支援、
    課題「持続可能社会における障害者と介助者の新たな関係性構築に向けて」/
    研究代表者:愼蒼健
    連絡先:東京理科大学工学部第一部愼研究室
         FAX:03-5228-8164、E-mail:cshin@rs.kagu.tus.ac.jp)(@→@に変えてください)
◆共催: SMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会(http://www.sma.gr.jp/



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■大阪市大学大学院創造都市研究科・都市共生社会研究分野主催
 シンポジウム――介護労働力「不足」問題を超えて――
 「〈明日〉を展望する〈ケア〉のあり方を求めて」
日時:2008年12月24日(水)午後6時30分〜9時30分(開場:6時15分)
会場:大阪市立大学文化交流センター(大阪駅前第二ビル6階)大ホール
 〒530-0001 大阪市北区梅田1−2−2−600

◆企画要旨
2000年、「介護の社会化」の期待を担って介護保険制度が出発しました。『小さく生んで、大きく育てる』『走りながら考え、変えていく』などといわれていたのですが、10年を経ずして、「介護労働力の欠乏」という厳しい現実に突き当たり、この制度の行き詰まりが露呈してきました。今、市場原理の行き過ぎにより、社会福祉・社会保障の崩壊現象が広がり、老後の格差拡大・貧困化を介護保険は放置し、促進すらし始めているようにも見えます。国は、介護労働者の雇用条件を改善するとして3%の介護報酬増額を検討しているのですが、この3%の報酬アップで問題が解決するとは到底考えられません。制度の行き詰りの中で、介護労働力の問題を見据えつつも、改めて原点に立ち返り、私達は、どのような<明日の>ケアを目指すべきか、さらには、どのような社会、とりわけどのような地域社会のあり方を構想することが可能なのか、目指すべき<明日の>ケアと地域社会の在り方を模索するとともに、行き詰ったケアの問題を解決していく新しいパラダイムを模索する試みを始めたいと考えています。ケア現場の事業実践者と研究者を招いての今回のシァ・・ポジウムは、そのような試みの出発点でもあります。年末の、それもクリスマスイブという慌ただしい時期でのシンポジウムですが、多くの人々、とりわけ介護・福祉・行政の現場に関わっている方々や、研究者、市民の皆様の多数の参加を願っています。

◆シンポジスト
事業の実践者:
@溝口弘さん(共生舎なんてん代表/滋賀県)
A多湖光宗さん(社会福祉法人自立共生会理事長/三重県)
ケアの研究者:
B三井さよさん(法政大学社会学部准教授)
(コーディネーター)
水野博達(当大学共生社会研究会会長・(社福)ふれあい共生会副理事長)

【講師の紹介】
@溝口弘:障がい者の雇用支援や障がい児の社会生活支援と高齢者介護の事業を結びつける実践を滋賀県湖南市石部の地で早くから手がけてきた。今年、糸賀一雄賞を受賞。
A多湖光宗:三重県津市で診療所経営と並行して。子どもと認知症高齢者との「幼老統合ケア」を開発し、ニュニークな実践を展開。『少子高齢化も安心!幼老統合ケア』(黎明書房2006年6月)を監修。
B三井さよ:「ケアの社会学」(勁草書房2004年)「ケアとサポートの社会学」(法政大学出版局2007年)、「〈生の固有性〉への支援の論理」〈東信堂〉などの共著あり。


【問合せ先・その他】
事前申し込み等は不要です
創造都市研究科・都市共生社会研究分野
E-mail: info@co-exisitng.com



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■緊急トークセッション 「高齢社会と女性の“学び直し”」
日時:2008年12月26日(金)  15時30分〜17時 (15時より受付開始)
場所:城西国際大学東京紀尾井町キャンパス ホール (千代田区紀尾井町3−26 地下鉄有楽町線麹町駅下車 1番出口徒歩3分)

◆企画要旨
城西国際大学ジェンダー・女性学研究所および福祉総合学部では、以下の内容で「高齢社会と女性の“学び直し”」をテーマにトークセッションを開催いたします。期日が迫っており恐縮ではございますが 、ご関心をお持ちのかたは是非、下記の申し込み先までご連絡ください。 【緊急トークのご案内】いま、熱く語り合う人生百年社会の教育とは北欧ノルウェー、日本で、いま何が起こっているのか介護の背景にある文化とは高齢社会を乗り切る人材づくりとは是非、共に考えましょう!皆様の参加をお待ちしています!

◆発言者
 樋口 恵子(NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)
 安倍オースタッド玲子(ノルウェーオスロ大学教授)
 井上 由美子(城西国際大学福祉総合学部学部長)
コーディネーター 和智 綏子(城西国際大学大学院人文科学研究科女性学専攻教授)
◆参加費等
定員:先着100名
参加費:無料 URL:http://www.jiu.ac.jp/newsevents/events/2008/1220.html
【申し込み・問い合わせ】
 城西国際大学大学福祉総合学事務室 Tel.0475-55-8838  Fax.0475-55-8811



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第20回認知症介護研究会
日 時:2008年12月27日(土)14:00〜18:00
場 所:立命館大学朱雀キャンパス多目的室
    http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html
検 討:認知症介護研究会編の書籍の刊行に向けての編集会議(13:00〜14:50)
報 告:「認知症について語られていないこと(仮題)」(15:00〜18:30)
     越智須美子(若年性認知症当事者の家族)
     天田城介(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
◆主催
認知症介護研究会

◆共催
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
立命館大学生存学研究センター
科学研究費補助金「「戦後日本社会における〈老い〉と〈高齢化〉をめぐる表象と記憶の政治」(代表者:天田城介)

◆お問い合わせ
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
立命館大学大学院先端総合学術研究科
認知症介護研究会事務局 天田城介
E-mail : josuke.amada@nifty.com
(@→@に変えてください)


UP 20080623 REV:随時
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