ニーズと希望をアセスし個別プランでケア
英国政府は7月16日に英国で初となるEnd of Life Care Strategy − promoting high quality care for all adults at the end of life(終末期医療戦略: 終末期のすべての成人のために質の高いケアを推進する)を発表した。対象は成人。
近年、平均寿命の延びと死因となる病気の変化から医療機関で不本意な死を迎える人が増えつつあることから、2009年からの2年間に2億8600万ポンドを当て緩和ケアと地域ケアの拡充を図る。何を「よい死」と考えるかは人によって違うが、多くの人の望みだと考えられる@個人として尊厳をもって遇されること、A苦痛その他の症状を取り除いてもらうこと、Bなじみのある場所で過ごすこと、C家族や友人と過ごすことを実現すべく、プライマリーケア・トラストと地方自治体とが共同で個別プランの立案、契約、モニタリングに責任を負う。個別ケアプラン作成時には個別ニーズと本人の希望のアセスメントが行われ、その際に終末期の延命治療拒否希望のある人には事前意思表示が作られる。介護者支援も個別プランに含まれる。また個別プランで終末期の医療と福祉がトータルにコーディネイトされるためには地域サービスの質の向上が不可欠であり、既存スタッフへの緩和医療を中心とした職員研修にも予算が振り割られている。