「須賀市の一般事務(身体障害者対象)の受験資格に対する抗議文」
DPI日本会議 2008年9月16日
2008年9月16日
横須賀市長
蒲谷亮一 様
特定非営利活動法人DPI日本会議
横須賀市の一般事務(身体障害者対象)の受験資格に対する抗議
私たちDPI(障害者インターナショナル)日本会議は、国連が認めた国際的な障害者団体の日本支部として1986年に設立(現在・加盟団体59団体)、以降、障害者の人権と自立生活の確立を目指して、国連・障害者権利条約の推進や障害者差別禁止法、バリアフリー法、「障害者自立支援法」等に取り組んできた。
私たちは、貴市の一般事務(身体障害者対象)の採用試験の受験資格において「活字印刷文による出題に対応できる人(点字、拡大印刷、ワープロ使用等の対応はできません)」および「口頭による会話が可能な人」としている要件の設定に対して大きな怒りをもって抗議する。
これは、身体障害者を対象とした採用試験であるにもかかわらず、視覚、聴覚および音声・言語機能に障害のある人を明確に排除するものである。 そして、これは、昨年9月に日本政府が署名し、今年の5月に発効した、国連の障害者権利条約から検証したときには、明らかな障害者差別であり、この貴市の受験資格は、障害者全体に対する差別である。本来、民間企業に対する規範となるべき行政が、このような露骨な障害者差別をすることを、私たちは、ゆるすことができない。
ただちにこの要件を廃止し、貴市に職員として勤務する障害のある職員や、障害者団体の意見を聞いて、障害者雇用に関する姿勢を変えることを求める。
以上