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最前線からの手紙

Letter from the Front
ギラ・シヴィルスキー
2002.4.10

last update: 20160125


◆吉田正弘さんより

緊急のお願いです!このメールを知り合いの方に広く回してください。
パレスチナ最前線からの手紙

■パレスチナの地で重大事態が−−ジェニンで大虐殺事件が起こる■
・今日の毎日新聞朝刊でも報道されたように、ヨルダン川西岸のジェニンで、イスラエル軍による大虐殺事件が発生しました!パレスチナ自治政府は「国際調査団」の派遣と真相究明を世界に向かって呼びかけています。イスラエル側は、国際調査団が組織される前に、証拠隠滅を図ろうとして、イスラエル政府による調査団を派遣すると発表しました。・米のパウエル国務長官は、この虐殺事件を無視し、逆に「自爆テロ」を非難して、アラファト議長との会談を拒否しました。不公平この上ない侮辱した対応です。・腹立たしいことに、邦字紙も、英字紙も、パウエル・シャロン会談やイスラエルで「自爆テロ」の被害が出たことなどが中心的な報道内容で、「ジェニンの虐殺」を扱った新聞も非常に小さい扱いしかしていません。自治政府が勝手に言っているだけと言う意味で大虐殺にカッコを付けている状態です。事態 は緊急を要します。このままでは大虐殺事件が闇に葬られてしまうのです。
・皆さんの友人に以下のイスラエルの女性による現地報告を大至急回覧していただけたら幸いです。ギラ・シヴィルスキーさんはイスラエルの反戦平和運動の有力な活動家で「公正な和平をめざす女性連合」の代表者です。国際支援者やパレスチナ人たちと一緒にイスラエル軍の侵攻に身体を張って立ち向かっています。
・彼女は「最前線からの手紙」という緊急レポートを世界中に発信しました。とりわけジェニンで「筆舌に尽くしがたい」深刻な事態が起こったと報告しています。
・メールで友人に送れる人は「ねずみ算式」にどんどんこの「手紙」を多くの人々に知らせてくだ さい。メールをやらない友人には、FAXでこの「手紙」を送ってください。
・世界中の人が、この大虐殺事件に注目し、非難し、監視すれば、イスラエルやアメリカとて、隠蔽することはできなくなるでしょう。この事件が世界中で非難の嵐を巻き起こせば、パレスチナ人に対する虐殺をやめさせイスラエル軍の撤退に道を切り開くでしょう。私たちも彼女の要請に最大限応えていきたいと思います。皆さんも手を貸してください!!

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最前線からの手紙
Letter from the Front
by ギラ・シヴィルスキー
2002.4.10

 友人たちへ、

 私は今ちょうど2週間の外出からイスラエルへ戻りましたが、自分が見聞きしたことを全体の脈絡の中で見通してまとめあげるのに更に2日かかりました。それを今あなたがたと分かち合いたいと思います。

 まず第一に、私たちの前に繰り広げられた人を圧するような光景は、パレスチナの諸都市においてイスラエル軍がしでかした死と破壊の光景です。とりわけてもジニンのそれは筆舌に尽くし難いものです。数百人が殺され数千人が負傷したのに加えて、イスラエル軍が救急車を阻止し死傷者の搬出を妨害したこと、大量に家屋をブルドーザーで破壊したこと(ときには家族がまだ中にいるもとで)、1週間以上にわ
たって水と電気と電話を遮断したこと、その反駁の余地のない証拠があります。自分の周囲で男たち、女たち、子供たちが血を流して死んでいこうとする時に、全く水もないという状況を、あなたがたは想像することができるでしょうか? そして、死体を数日のあいだ家に置いたのち近くの空き地にそれを埋めねばならないという状況を?

 これらの事態は、現在進行中の残虐行為、大量逮捕、破壊的蛮行、窃盗、屈辱を与える行為などをはるかに越えて進行しています。ある将校の言明が今日の「ハ・アレッツ」紙に引用されました。「我々がそこでおこなったことの映像を世界が見る時、それは我々に巨大なダメージを引き起こすだろう。」と。メディアが接近することを許されていないのも不思議ではありません。昨夜おこなわれた人権団体ベッ
ツェレムの緊急委員会合での現場からの報告に耳を傾けると、涙したのは私だけではないことがわかりました。

 今は分析をしている暇はありません。私には言うべきことが多くあるのですが。たとえば、ペレスの共犯について。イスラエルに対する正当な怒りによって国際的に解き放たれたゾッとするような反セム族主義について。イスラエルにおける恐ろしいテロリズムとアメリカにおけるいわゆる「テロとの戦争」が、現在起こりつつあることにいかに許可証をあたえたかについて。等々。ブッシュ=チェイニー=ライス=シャロン=モファズを並べれば、暴力がいっそうの暴力の原因となる処方箋は完ぺきです。今日のジェニンでの13人のイスラエル兵士の死は、イスラエルの軍事力の悲劇的な無益さということを痛感させるばかりです。

 分析するよりはむしろ、今は行動する時です。ここイスラエルでは、平和運動と人権運動は、考えうる限りのありとあらゆる戦線で疲れを知らずに活動しています。占領地での軍務を拒否している将兵たちは収監されていきます。緊急に集められた食糧と医薬品の輸送物資は配達・配送され、更に集められています。人権活動家たちは、命がけで監視行動に取り組んでいます。平和活動家は、軍検問所で対峙して、催涙ガスその他をあびせられても勇敢に立ち向かっています。外国の活動家たちは、占領地全域で人間の盾として活動しています。私の活動歴の中で、これに匹敵するような緊急事態を思い出すことができません。ここにおいては、あることの原因を徹底追求するということのために、生命も日々のパンも脇へ押しやられつつあります。私はまた、私たちイスラエル人自身が創り出した大災厄が眼前で展開されつつあるということを感じ、それに匹敵するような感覚を思い起こすことができません。

 私は、あなたがたに、あなたがた自身の行動をとるように懇請します。関係諸官庁に(いくつかの宛て先は下に示されています)働きかけて下さい。もしあなたがユダヤ人であれば、それを必ず強調して下さい。次のことを主張して下さい。
1)この恐ろしい暴力を終わらせるために、国際監視団が現地に直ちに派遣されなければならないこと。2)紛争の根本原因はイスラエルによるこの地の占領であること。占領を終わらせねばならないこと。

 限られた時間しかなくてもできる他のことは次のことです。
・1分しか時間がないなら、この手紙をあなたのメールリストに載っている人々に転送して下さい。
・10分時間が割けるなら、あなたの選ぶ組織に小切手を書いて下さい(「www.coalitionofwomen4peace.org」でリンクスを見て下さい)。
・1時間あるなら、あなたの現地の新聞社に手紙を書いて下さい(手短に、そして心を込めて)。
・もっと時間があるなら、活動に関わって下さい。「www.junity.org」の「Getinvolved - Find an Organization Near You」を見て下さい。もしあなたがアメリカ在住のユダヤ人であれば、「Tikkun Community(www.tikkun.org)」または新たにつくられた「Brit Tzedek v'Shalom - Jewish Alliance for Justice & Peace(www.jppi.org)」に参加して下さい。

 どんなことでも、あなたがたにできることはすべて価値あることです。

 最後に、私は、イスラエルは今日ホロコースト記念日を印したということを書き留めないではいられません。私たちがこのトラウマからついに自らを解放し、その真の教訓、toleranceという教訓を肝に銘じることができるのは、いつになるのでしょう
か?

Shalom(ヘブライ語の平和)/Salaam(アラビア語の平和)
エルサレムより
ギラ・シヴィルスキー(「黒衣の女性たち」の創設者の一人)


……以上……

REV: 20160125
パレスチナ  ◇全文掲載
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