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「ハンセン病問題の全面解決に向けて今年最後の闘い――ふたたび不誠実な国(厚生労働省)を取り囲むために」


last update: 20160125


心を込めて皆様へのお願い

〜ハンセン病問題の全面解決に向けて今年最後の闘い〜
ふたたび不誠実な国(厚生労働省)を取り囲むために


全国で闘っているハンセン病訴訟の原告や今なお差別偏見に苦しむ方々へ
みなさんと手をつないで山場を向えた全面解決への後方支援という
クリスマスプレゼントを届けたいと思っているのです。♪

インターネットって情報データの世界ですが
私はきっと温かな気持ちの通ったネットでもあると思うのです♪

このメールは
「ハンセン病回復者とふるさとをむすぶ」HP作成委員会
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/8952/
清國寿朗 kwalk@geocities.co.jp  が715名に配信しています

==

みなさまへ

私たちからの緊急メールはこれで4度目になります。
最初は5月12日の控訴断念メールを送ろう
2度目は5月末の都道府県知事への謝罪メールを送ろう
3度目は11月の第4回厚生労働省協議に向けて厚生労働省を囲もう
でした。

お願いの都度、皆様にはいつもご支援頂きとても感謝しています。
こころよりお礼申し上げます。ありがとうございます。

しかし、本日緊急掲載としてHPに緊急のお願いを掲載しました。
■伝えよう私たちの思い
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/8952/webmaga/new6.html
■5月判決後の動きと未入所者・遺族原告の思い(被害の実態)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/8952/webmaga/new6_1.html

今なぜ、こうしてお願いを書かなければいけないのか?なぜ、こうして抗議
と支援のメールを送らなければハンセン病の問題は解決しないのか、とても
腹立たしく残念な思いでいます。

答えは簡単です。
厚生労働省の官僚たちの無意味な抵抗です。メンツをかけた引き延ばしです。

私たち以上に5月11日の熊本判決、5月23日の控訴断念に涙して喜んだ
原告・元患者らの喜びも解決協議の窓口となった厚生労働省の官僚たちに
よる責任回避と他人事発言によってことごとく裏切られて来ています。

それでも原告団・弁護団・支援者による粘り強い交渉と運動によって退所者
保証など解決をしてきています。

しかし、厚生労働省は未入所者・遺族原告に対しては、「再び裁判所の判断を
仰ぎたい」という理由で和解拒否をして裁判を継続しました。
小泉首相もそれを黙認したのです。

報道では東京・岡山の原告は全員和解して終結したと伝えたれていますが
未解決者は熊本地裁に転送して裁判の進行と運動の力を結集して闘ってい
るのです。

12月7日(金)はその未解決の裁判(未入所者・遺族原告)での結審でし
た。久しぶりに傍聴した私はその被害の深刻さに再びこの問題を先送りに
してはならないと感じました。永松裁判長の和解勧告は国の対応へ怒りを
込めたような口調で和解へ向けての所見を読み上げたのです。
詳しくは   http://www5b.biglobe.ne.jp/~naoko-k/courtopinion.htm


裁判所の判断を仰ぐとした厚生労働省はこれほど明確な判断を前にしても
未入所者・遺族原告との和解に消極的です。

理由はまたも簡単です。
官僚が熊本判決・控訴断念の意味を少しでも弱めたいと思っているのです。
これは11月16日の厚生労働省協議での真相究明をめぐり紛糾したこと
であきらかになっています。

厚生労働省は約束をした真相究明の場から原告・弁護団を排除して研究班の立
上げを強行しました。研究班のメンバーには原告の代表や弁護団のオブザーバ
ー参加も承認されていたのです。それなのに、研究班の主任で検証会議の座長
(酒井シズ氏)は、弁護団の出席拒絶、さらに原告の研究班からの排除を一方
的に通知、原告・弁護団排除で研究班立上げを強行しようとしたのです。

結局、怒りに満ちた抗議によって後日原告の研究班復帰を約束させましたが、
厚生労働省は、真相究明から原告・弁護団を排除して真相究明自体を事実上
の控訴審にしようとしたのです。

真相究明の結果、
「熊本判決は誤りであった」
「国の政策は当時としては止むを得なかった」
という結論に導こうとしたのです。

というような局面が官僚たちの抵抗によりいまも続いているのです。
マスコミは補償金の問題も妥結し再び和解勧告もでたので一件落着のように報
道しています。しかし、厚生労働省の抵抗への闘いは、これからが本当の正念
場なのです。

私の感触は5分5分です。(個人的で申し訳ありません!)
勢いはこちらにあります。したたかさは向こうにあります。

「したたか」は「強か」と書きます。そうです、手ごわいのです。
国民の見えないところで勝負します。言いがかりを彼らは平気で言えます。
官僚達には謝罪や反省の気持ちはまったくありません!感情はありませんが
国民の意識が薄らいでいくのはしっかり読み取れます。

官僚が少々の批判は覚悟のうえで腹をくくれば和解拒否、敗訴判決、控訴とい
う筋書きもありえるのです。彼らは5分5分のまま突破できるのです。

5分5分の解決などありません。あと5分押し込まなければならないのです。
全てはここ10日間の交渉とみなさんの協力による盛り上がりです。
だから、いま、原告団・弁護団の闘いへの後押しが必要なのです。
押し込む先は政治家と官僚ですが優先は政治家と考えます。



「えっ、もう解決してるんじゃないの?」
「最大の山場なんていう認識はなかったよ」

という人が多いのではないかと思いますが、確かに全面解決に向けての今年
最後の山場なのです。来週早々には全国から原告・元患者らが上京するでし
ょう。決して若くはありません。元気な方々ばかりでもありません。

しかし、この闘いに勝たなければこれまでの成果が台無しになってしまうと
いう思いから、この闘いのためにふたたび力を振り絞って国会や厚生労働省
へ向かうのです。和解が拒否されれば3月29日が判決の日となります。
判決は当然所見と同様ですから和解拒否した国は控訴するでしょう。
国(厚生労働省)がその姿勢を貫けば全面解決はさらに遠のくのです。

この闘いを全国からインターネットを通じて支援しましょう!
インターネットを通じて全国から不誠実な国(厚生労働省)を取り囲んで
行きませんか?

現在のハンセン病問題は、
(1) 熊本訴訟における遺族原告・未入所原告の和解問題
(2) 在園保障、社会復帰、謝罪名誉回復、検証からなる厚生労働省協議
の2本に大きく分かれています。その二つは密接に関連しています。

18日(火)上京団行動(これは未確認です)
21日(金)14時30分が熊本地裁の和解期日
25日(火)14時〜16時の第5回厚生労働省交渉(弘済会館・萩の間)
最寄り駅:JR 総武線・中央線 四谷駅・麹町出口徒歩5分
地下鉄 丸の内線・南北線 四谷駅・共通1番出口徒歩5分
有楽町線 麹町駅・2番出口徒歩4分 (誰でも傍聴できます)

の日程を踏まえて、家庭や会社のパソコンを使って下記要請メールを送って
下さい。一人でも多くの方々にこのメールを広めてください。

==

その方法は下記のとおりです。

小泉総理大臣へ早期全面解決への思いをメールで届けてください。

関係大臣にこれ以上の引き伸ばしは許さないメールを届けて下さい。

衆参の厚生労働委員会の理事
「官僚任せにしないで下さい」メールを届けて下さい。

そしてこのメールを皆さんのアドレス帳に載っている
全ての方々に広めてください。

■首相官邸・ご意見募集フォーム (2,000字まで可能)
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
FAXは 03―3581―3883
住所: 千代田区永田町2―3―1 内閣総理大臣官邸


■厚生労働省メール先(坂口大臣宛へ)
投稿フォーム  http://www.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html
(メール投稿形式、1000字までは投稿可能)
厚生労働省トップ頁  http://www.mhlw.go.jp/index.html
FAXは 03―3595―2020
住所:千代田区霞が関1―2―2 中央合同庁舎5号館 厚生労働省


■法務省メール先 webmaster@moj.go.jp(森山大臣宛)
FAXは 03―5511―7210
住所:千代田霞が関1―1―1 法務省


文面は自由です。皆さんの感じた思いを届けて下さい。

■例えば・・・小泉総理大臣には
5月23日の小泉総理談話はとても感動した!その中で『政府としては、ハン
セン病問題の解決に向けて全力を尽くす決意であることを、ここで改めて表
明いたします。』とありましたね。今、未入所者・遺族原告の裁判所の判断を
仰ぐ姿勢によって、再び全面解決への勧告(所見)が出ましたが、どうか
あの時の決意を実行して下さい。私たちが望むのは早期、全面解決しかあり
ません。熊本判決・控訴断念から半年が経ちました。「やると言ったことはや
る」という国会での姿勢を私たちにもう一度明確に示して下さい。

■例えば・・・坂口厚生労働大臣には
全国の療養所を訪問した際に『生きていて良かったと思っていただけるような
施策を行ないます。』とお約束をして下さいましたね。12月7日の熊本地裁の
所見で未入所者・遺族問題は入所の有無、生存の有無に関わらずらい予防法に
よってもたらされた被害について明確な判断が出されています。行政では判断
できないとして和解拒否しましたが、明確な判断が示された今、拒否する理由
はどこにもありません。どうか早急に和解を受け入れ、25日に予定されてい
る協議においても原告らの望む全面解決に向けて全力を傾けてください。耳を
傾けるのは官僚たちの声ではなく、入所歴なき原告や遺族原告の思いです。一
刻も早い解決を望む原告・元患者らの声です。原告・元患者らの求める全面解
決に向けて誠実な対応を私達国民に示してください。


今後のスケジュールについてはHPに随時掲載します

なるべく早く送らないと効果が薄れます
■なお、余力がある方は衆議院厚生労働委員会の理事へ
『官僚任せではいけません!』メールを送りましょう。
委員長 鈴木俊一(自民)
理事  棚橋泰文(自民)
理事  谷畑 孝(自民) g02813@shugiin.go.jp
理事  森 英介(自民) morijimu@kdkaso.co.jp
理事  吉田幸弘(自民)
理事 鍵田節哉(民主) g01229@shugiin.go.jp
理事 釘宮 磐(民主) g05609@shugiin.go.jp
理事  福島 豊(公明)
理事  佐藤公治(自由) ksatou@urban.ne.jp
(空欄はメール非公開などにより不明)

さらに、余力がある方は参議院厚生労働委員会の理事へ
『官僚任せではいけません!』メールを送りましょう。
委員長 阿部正俊(自保) goiken@abe-masatoshi.org
理事  中島眞人(自保) mahito@nakajima-mahito.com
理事  朝日俊弘(民主) toshihiro_asahi@sangiin.go.jp
理事  柳田 稔(民主) minoru_yanagida@sangiin.go.jp
理事  松 あきら(公明)
==
(政党その他メール先はHPに掲載しています)


メールの積み重ねが国を動かす力になり
素敵なクリスマスのプレゼント(朗報)が届けられるといいなー。

既に弁護団・支援団体は要請行動を起こし始めています。
私はハンセン病の問題に深く関わっていない方々とも
この一通のメールが心の通うネットを通じて
ふるさとへの道を広げていくようなつながりとなることを願って
少し長い文章ながら思いを込めて書きました。
どうか、よろしくお願い致します。(きよくに)

(転載ここまで)

……以上……

REV: 20160125
ハンセン病  ◇ハンセン病・2001(国家賠償訴訟勝訴・確定,他)  ◇全文掲載
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