HOME > 全文掲載 >

「障害者の権利活動家が落選」

ケイ・シュライナー 2001/08  "Disability World" 2001年7/8月号

last update: 20160125


■ケイ・シュライナー 200108 「障害者の権利活動家が落選」
 "Disability World" 2001年7/8月号

 障害者の権利のために活動している樋口恵子が、敗北に終わった国会への選挙戦で
立ち向かったのは政治的無関心であり、有名人候補者に夢中なメディアだった。選挙
スタッフの長瀬修によれば、今の樋口は「激しい選挙戦から回復する」ための時間を
過ごしている。
 障害者にとって重要な統合、インクルージョンといった問題を訴えた樋口が闘って
いたのは、候補者を市民にどのように伝えるかを決めるのは、有名人しか眼中にない
メディアであるという政治的環境だった。さらに樋口は障害者、障害者にとって重要
な問題への大方の無関心も相手にしなければならなかった。日本の選挙戦は酷暑の中
で密度の濃い2週間の期間行われたが、名が売れた候補者だけに人が集まった。
 情報と政治力のある全国的な組織から支援を得た候補者が当選する確率は高い。樋
口は日本の障害者権利運動に長年、取り組んできたが、選挙戦を労働組合のような強
力な組織に頼ることはできなかった。
 落選に終わったが、選挙戦は重要だった。選挙スタッフには障害者が多く、特に若
い障害者が多かった。初めての選挙活動という人も多かった。選挙スタッフは選挙戦
の何から何まで学んだ。思いやりがあり、協力的なスタッフを集めるという点では他
の政治家へ教訓とさえなると、ある関係者は述べている。
 樋口は1994年に町田市議会に初の女性障害者として当選した。日本自立生活セ
ンター協議会を設立し、厚生労働省の障害者ケアマネジメント体制整備検討委員会の
委員に任命されている。長瀬によれば、樋口は今後公職に立候補するかどうか「時間
をかけて考えている」最中である。

(長瀬修訳)

ケイ・シュライナーはアーカンソー大学のリサーチフェロー
Disability Worldはオンラインの隔月刊誌。米国政府教育省の支援を得て発行されて
いる
http://www.disabilityworld.org/07-08_01/gov/higuchi.shtml


……以上……

REV: 20160125
全文掲載
TOP HOME (http://www.arsvi.com)