「結論と今後の課題」
中根 成寿 20010131 「『障害がある子の親』の自己変容作業――ダウン症の子をもつ親からのナラティブ・データから」,立命館大学大学院社会学研究科,修士論文
1) 石川准、「障害児の親と新しい『親性』の誕生」、井上真理子・大村英昭編、1995、『ファミリズムの再発見』世界思想社、p56.
2) 障害とかかわる人、具体的には援助する人が親や家族であることに根拠がないことは以下の人々が指摘している。立岩真也「私が決め、社会が支える、のを当事者が支える−介護システム論−」、安積純子・岡原正幸・尾中文哉・立岩真也、1995、『生の技法−家を出て施設を出て暮らす障害者の社会学増補・改訂版』、藤原書店、p231.または立岩「遠離・遭遇−介助について−」、立岩、2000、『弱くある自由へ』、青土社、p221.
3) これらの実に正直な考え方には、個別に反論することができる。障害学の主張もこうしたあり方を批判するところから始まっている。立岩真也、1997、『私的所有論』、勁草書房はこうした反論を行っている。