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警察庁・道路交通法改正試案




◆臼井さんより(20001228)

こんにちは、臼井です。

27日夜のNHKニュースで流れたそうですが、
27日に警察庁から道路交通法の改正試案が出ています。

後述のように、今朝の新聞各紙にも報道があります。
一面+二面解説記事といった大きな扱いがほとんどでした。
障害者欠格条項や、「交通バリアフリー法」関連でふれた記事もみられました。
ただし、産経新聞と読売新聞は、障害者に関して記述していません。
(新聞はいずれも大阪本社版で、9時ごろ駅売りのものです)

内容はよくわからない点もありますが、
障害者欠格条項を中心にまとめると下記のようなことです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
道交法改正、違反厳罰化の方向で試案。
警察庁、パブリックコメント募集中。

障害者欠格条項については廃止する案。
現行の運転免許試験に合格すれば、すべて免許を与える。
ただし、精神分裂病者と、てんかん病者についてはその例外で、
原則として免許拒否する。基準は、政令で定める。
しかし、精神分裂病「寛解者」、てんかん「治癒者」であれば
免許拒否の対象としない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★試案を読むかぎり、政令に基準規定を盛り込んだうえで
法律上の障害者欠格条項は全廃する方向のようです。
ただしこの点は、はっきりしていません。

★警察庁は国民の意見を参考に最終的な改正案をまとめるそうです。
期限 2001年1月24日
手段 郵送、FAX、メールのいずれかで。
警察庁ホームページ http://www.npa.go.jp/police_j.htm
パブリックコメントのページに詳細があり
道交法改正試案と資料もここから読むことができます。
試案は、このメール文末に直接関係するところだけ、抜粋を掲載します。

通信方法,あて先
(1)電子メールの場合 kaisei-iken@npa.go.jp
(2)郵送の場合 警察庁交通局交通企画課法令係
   〒100-8974 東京都千代田区霞が関2−1−2
(3)FAXの場合 03−3581−9337

★以下、各報道について。
2000/12/27 〈NHK-TVニュース10〉
運転免許の改正試案/刑罰の厳罰化など
/欠格条項見直し「なお、てんかん・精神分裂病の規定は残る」

2000/12/28 〈日経新聞〉
危険運転を厳罰化 飲酒で死傷事故 懲役10年検討
道交法改正警察庁試案
「障害を理由に運転免許試験を受けさせない現行の欠格条項を廃し、試験に
合格すれば免許を交付するようにする。」「高齢者や障害者が交通機関を利
用しやすいようにする交通バリアフリー法施行を受け、横断歩道上などの駐
車違反についても厳罰化するのが特徴だ。」

2000/12/28 〈毎日新聞〉
道路交通法改正試案
 悪質運転の罰則強化飲酒死亡事故など 新たな罪検討
「これまで一定の障害がある場合、免許が取得できなかった心身障害者につ
いて、全員が免許受験資格を持てるようにし、健常者と同様の試験に合格す
れば免許が取得できる。身体障害者が運転する場合は障害者マークを車に掲
示することができ、一般ドライバーに幅寄せや割り込みなどの禁止を義務づ
ける。

2000/12/28 〈朝日新聞〉
悪質な死亡事故 7年超す懲役も警察庁 道交法改正で検討
 罰金も最大6倍に
 試案まとめ障害者に免許拡大
「警察庁が27日にまとめた道交法改正試案では、これまで運転免許を取得
できなかった障害者の一部にも、運転免許試験への門戸を開いた。現行制度
では、精神病者と知的障害者、耳が聞こえない、口がきけないという人や、
一定の身体障害者については、免許の試験を受けることができない。改正試
案は、てんかんや精神分裂病の場合を除き、運転免許試験に合格すれば免許
を与えるとした。」※文末で障害者マークについてもふれている。

★ご指摘やご意見など、よろしくお願いします。
パブリックコメントは、
障害者の立場からも積極的に出していく必要があると思います。
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臼井 久実子
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★参考  警察庁ホームページより
http://www.npa.go.jp/police_j.htm
道路交通法改正試案からの抜粋(障害者に直接関わる部分のみ)

2 運転者対策の推進

(2)障害者に係る欠格事由の見直し等
1.現行は、精神病者、知的障害者、てんかん病者、目が見えない者、耳が
聞こえない者、口がきけない者、一定の身体の障害のある者に対しては、免
許を与えず、また、これらの者は運転免許試験を受けることができないこと
とされていますが、これを改め、2.に該当する場合を除き、現行の運転免
許試験に合格すれば、すべて免許を与えることとします。

2.運転免許試験に合格した者がてんかん、精神分裂病等にかかっている者
である場合には、道路交通の安全の観点から、政令の基準に従い、原則とし
て、免許を拒否することとします。

3.免許を受けた者が、目が見えないこと等の自動車の安全な運転に支障を
及ぼすような身体の障害が生じた場合や2.に該当することとなった場合に
は、免許を取り消し、又は免許の効力を停止することとします。

4.取消し・免許の効力の停止事由に該当する疑いがあるときや事故を起こ
した場合で適性を備えていないおそれがあるときなどに臨時に行う適性検査
を受けない者は、そのことについてやむを得ない理由がある場合を除き6か
月を超えない範囲内で免許の効力を停止する等の処分を行うこととします。

5.免許の取消しや拒否の処分は、聴聞等の手続を経た上で行うこととします。

<備考>
* 障害を理由とする欠格条項については、平成11年の障害者施策推進本
部決定で、再検討し、必要性の薄いものは廃止し、真に必要と認められる制
度については、次のうちの一つ又は複数の措置を行うことにより対処するも
のとされています。
ア 欠格、制限等の対象の厳密な規定への改正
イ 絶対的欠格から相対的欠格への改正
ウ 障害者を表す規定から障害者を特定しない規定への改正
エ 資格・免許等の回復規定の明確化
* 1.について、例えば、精神分裂病であっても、寛解していて、安全な
運転に支障を及ぼすおそれがなければ、免許の拒否の対象としないものとす
ることを予定しています。また、てんかんであった方でも、その後治癒され
ていれば、免許の拒否の対象としないものとします。

4 交通の安全と円滑を図るための施策

(1)身体障害者等の通行の保護
1.身体障害者が道路を横断し、又は横断しようとしている場合に、その者
から申出があったときや必要があると認められるときは、警察官やその場に
居合わせた者は、誘導、合図等適切な措置をとることにより、その身体障害
者が安全に道路を横断することができるように努めなければならないことと
します。

2.現行では、身体障害者用の車いすが通行しているとき、目が見えない者
が白色又は黄色のつえを携えたり、一定の盲導犬を連れて通行したりすると
き等については、車両等の運転者は、一時停止し、又は徐行して、これらの
身体障害者の通行を妨げないようにすることとされていますが、これら以外
の身体障害者が通行しているときにも、車両等の運転者は、通行妨害しない
ようにしなければならないこととします。

3.大型自動車免許又は普通自動車免許を受けた者で肢体不自由であること
を理由にその運転免許に条件を付されているものは、その肢体不自由が自動
車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、普通自動車の前面及び後面に
一定のマークを付けて普通自動車を運転するように努めなければならないな
らないこととします。この肢体不自由である運転者が、マークを付けた普通
自動車を運転しているときは、他の自動車の運転者は、マークを付けた普通
自動車の側方への幅寄せや前方への割り込みをしてはならないこととします。

<備考>
* マークを付けた普通自動車の側方への幅寄せや前方への割り込みをした
他の自動車の運転者に対する制裁は、現行の初心運転者マーク(若葉マーク)
や高齢者マークと同様とします。
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このメールは以上です。


UP:200012
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