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「新世紀の障害者の権利に関する北京宣言」


last update: 20151223


*インクルージョン・インターナショナル、障害者インターナショナル、国際リハビリテーション協会、世界盲人連合、世界ろう連盟など、主だった障害関係のNGOが北京で開催した会合で出した宣言です。障害者の権利条約がこれで具体的に動くかもしれません。(長瀬


新世紀における障害者の権利に関する北京宣言(仮訳)
障害に関する世界NGOサミット決議
2000年3月12日、北京

1.  我々、障害者インターナショナル(DPI)、インクルージョン・インターナショナル(II)、国際リハビリテーション協会(RI)、世界盲人連合(WBU)、世界ろう連盟(WFD)並びにすべての大陸の障害をもつ当事者および障害者支援国内NGO代表は、障害をもつ人の完全参加と平等の発展のための新世紀戦略をつくるべく、2000年3月10日から12日まで北京に集まり、
2.  我々は、20世紀の最後の20年間に世界の6億人の障害をもつ人々の課題に関する認識が、国連の様々な文書も支援となり、かなり向上したことを感謝をもって認識し、
3.  我々は、しかし、そのような文書や権限が、すべての社会的弱者のグループの中でも最も目に見えにくく、周辺的な地位に追いやられている障害をもつ人びと、特に障害をもつ女性や少女の生活の向上において、未だに重要な影響を与えていないことを深く憂慮し、
4.  我々は、新しい世紀の始めにあたり、障害をもつ人がメインストリームの開発過程から除外され続けることは、基本的人権の侵害であり、人類として告発すべきことであると強調し、
5.  我々は、社会における障害をもつ人の完全包含を達成するには、障害者の機会均等化に関する標準規則の道義的権威を強化するために各国を法的に拘束する国際条約の制定に向けて、連帯する必要があることを共に確信し、
6.  我々は、新世紀の始めというのは、様々な障害をもつ人やその団体、他の市民団体、中央および地方政府、国連諸機関や他の政府間機関、民間セクターが、障害をもつ人の権利の推進や擁護、社会の主流への平等な参加の機会を増やすための国際条約の立案と採択を目指す包含的、かつ幅広い協議過程において緊密に協調するのに時宜を得ていると信じ、
7.  我々は、故に、今後予定される各種の国際会議、特に社会開発に関する国連特別総会、NGO新千年紀フォーラム、国連新千年紀総会やそれらの準備会議において、国際条約を提起することを含め、その条約制定に向けた過程を即刻開始するよう、すべての国家、政府、行政官、自治体、国連諸機関、障害をもつ人々、開発過程に関わる市民団体および社会的に責任を持つ民間セクターの首脳を促し、
8.  我々は、さらに、そのような条約―とりわけ次の優先領域に注意が向けられるべきである―の採択を積極的に促進する過程に関わるすべての人に促す。
 (a) 様々な障害をもつ人の全体的生活の質の向上や剥奪、困難、貧困からの改善。
 (b) 教育、訓練、報酬が得られる仕事、またあらゆるレベルにおける意志決定過程への参加。
 (c) 差別的態度や慣習、また情報、法律および社会基盤整備上の障壁の排除。
 (d) 障害をもつ人の平等な参加を確約する資源の分配の増加。
9.  我々は、平等と人間の尊厳に関わるすべての人々に、首都、都市、町、農村さらに国連諸会議において、すべての障害をもつ人の権利に関する国際条約の採択を確実にするために共に幅広い努力を一緒にすることをここに呼びかけ、
10.   我々は、社会におけるあらゆる障害をもつ人の完全参加と平等達成のための法的な拘束力をもつ権利条約制定のためにそれぞれの団体が努力することを約束する。

                       2000年3月12日、於北京

(訳は日本障害者リハビリテーション協会)


……以上……

REV: 20151223
英語版  ◇障害者の権利条約  ◇全文掲載
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