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「子どもの健康が世界をかえる−いのち・開発・NGO−」
ディヴィット・ワーナー氏講演会


last update: 20151221


講演会のご案内

 このたび、Where there is no doctorの著者デイヴィッド・ワーナー氏が初めて東京にやってきます。

 デイヴィッド・ワーナー氏は、地域中心の保健活動や障害者支援の第一人者であり、開発途上国で健康問題に取り組む保健関係者、NGOスタッフなどの間で、隠れたベストセラーになっている実践的な手引書:「Where there is no doctor(医者のいないところで)」の著者です。この本は既に50か国語以上に翻訳されて、現場のワーカーに使われています。

(タイトル)
「子どもの健康が世界をかえる−いのち・開発・NGO−」
ディヴィット・ワーナー氏講演会

日時:1998年11月18日(水)午後7時〜9時
場所:東京YMCAホテル2階 学生ホール
定員:先着120名
参加費:1,000円(当日お支払いください)
通訳(英・日):若井 晋・池住義憲

主催:シェア=国際保健協力市民の会(SHARE)
    tel:03-5800-4778 fax:03-5800-4779 (本橋)
   東京YMCA国際奉仕センター
    tel:03-3292-7011 fax:03-3293-7014(真野)
   日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
    tel:03-3208-2416 fax:03-3232-6922 (斎藤)

* 申込み・問い合わせは各団体にご連絡ください。

また、同じ会場で、第三世界の保健医療活動の写真パネルも展示いたします。

公正で健康な社会づくりのために

 今、地球上では年に約300万人以上の子ども達がいのちを落としている。そのほとんどは十分に予防可能な病気による死である。医療協力が推進され、医療技術がこれほど発達しているにもかかわらず、である。本来、人々のいのちを助けるための保健医療が、貧しい国では子ども達のいのちを脅かしている。なぜか。本当に必要とされる保健医療とはどういうものなのか。
 長年にわたってメキシコ西部の山村で実際に地域保健・開発活動に関わってきたワーナー氏は「健康は、平等と社会的公正によって決定される」と明言。そして、より公正で健康な社会の建設を目指す具体的な取り組みを提案し、そのための国際的な連帯と草の根のネットワーク作りを呼びかけている。
 当講演会では、絡み合った様々な要因を分析し、参加者の皆様と講演者の対話を通して、これからの国際協力の在り方と私たちの役割を一緒に考えていきます。地球の未来を担う世界の子ども達の健康を私たちの足元から見つめ、今出来ること、やるべきことを探っていきましょう。保健医療に関わらず、国際協力、農村開発、開発経済などに関心のある方、是非ご参加ください。

デイヴィッド・ワーナー(David Werner)

 1934年、米国生まれ。生物学者。カリフォルニア州パロ・アルトにある「ヘルスライツ」代表。
 1965年より約30年間、メキシコ西部の山村で地域保健活動に関わり、プライマリー・ヘルス・ケアの概念構築に大きく影響を与えた。近年は、自由市場経済が第三世界の民衆の健康に及ぼしている影響を調査・分析し、世界50ヶ国以上の保健活動家の相談・指導に当たっている。地域中心の保健及び障害分野の第一人者で、著書には「Where There Is No Doctor」、「Helping Health Workers Learn」、「Disabled Village Children」などがあり、第三世界に関わる人たちに広く読まれている。
 近著「Questioning The Solution〜The Politics of Primary Health Care and Child Survival」の日本語訳「いのち・開発・NGO〜子どもの健康が世界をかえる」デイヴィッド・ワーナー/デイヴィッド・サンダース著 池住義憲・若井晋 監訳、新評論、1998年11月上旬出版。



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