内容はもりだくさん
今回の第四回大会は「挑戦し続けよう」という題名で、四月二十三〜二十五日の三日間、アラスカ州アンカレッジ市の中心にあるイーガン・コンベンションセンターで開かれました。大きなホールの全体会会場には、十八カ国から来た約千人の参加者でいっぱいでした。
大会は全体会と分科会で構成されていて、全体会では、ジュディ・ヒューマン(自立生活運動のリーダーで、現在は合衆国教育省次官。しかし欠席で、原稿を代理の人が読んでいたけれど)や、TASHという全米の障害者団体のマルシア・ロスらがスピーチし、障害種別を越えてつながろうとする運動の広がりを感じました。また、国連が大会のスポンサーとなったのですが、国連社会政策・開発局(Division for Social Policy and Development)の伊藤亜紀子さんが、基準規則(Standard Rules)についてわかりやすく説明しました。ひきつづいてのシンポジウムでは、世界の5つの地区のスピーカーがそれぞれの国の障害者の置かれている状況を訴えました。
分科会は、「地域で暮らす」「バリアをこわす」「法律を知る」「他の団体と協力する」「障害者の権利」という5つの大きなテーマの中で五十一の分科会にわかれて、さまざまな国や地域の代表たちが、それぞれに報告したり意見交換をしました。分科会の多くは地域生活や日常的な差別や権利に関することがらで、施設を閉鎖するための取り組み、仕事の探し方、介助者とのつきあいかた、自立生活について、あるいは各地のピープルファーストの活動紹介やリーダー研修、強制的な避妊手術に対する反対、といったテーマがありました。
朝からの会議の後は、毎晩、ダンスやカラオケ、アラスカの民族衣装のファッションショーなどで楽しみました。