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「パラリンピック選手宣誓」


last update: 20151221


宣誓、
 我々パラリンピック冬季競技大会参加の選手一同は、最高峰のレベルで競われたオ
リンピックと同じ会場で競技できることに感謝し、日々積み上げてきた練習の成果を
いかんなく発揮することを誓います。
 また、このパラリンピックを通し、「障害」を持つ者の可能性を示すと共に、世界
の人々に希望と感動が伝わる大会にすることを誓います。
                        平成10年3月5日
四戸龍英

以下Kさんより

先日パラリンピックの開会式をテレビで観ていて,選手宣誓の言葉を聞いてびっくり
してしまいました。冒頭こんな趣旨の言葉が述べられたのです。「最高のレベルの競
技者が闘ったのと同じ場所を使えることに感謝して…」。
おかしいと思いませんか。パラリンピックそのもの,ひいてはオリンピックそのもの
への評価はこの際措いておいて,パラリンピックとオリンピックとは一体のものとい
うことになっているはず。,パラリンピックの競技がオリンピックの競技会場と同じ
場所でおこなわれることは,一体の競技会なのだから,ごくあたりまえのことです。な
のになぜ,パラリンピックの選手宣誓の冒頭でまずそのことを「感謝」しなければな
らないのでしょう。いったい誰に「感謝」しているのでしょう。まったく納得いきま
せん。IOCは,準備段階でNAOCがパラリンピックについて熱心ではないという
ことで,不満を述べたといった報道も事前には読んだ記憶があります。選手宣誓の内
容というのは,選手団や宣誓をおこなう選手個人が考えるのではなく,主催者側も関与
しているはずです。IOCやNAOC(いやNAPOC?)の姿勢が問われます。



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