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「生まれちゃイケナイいのちって?…」


last update: 20151221


生まれちゃイケナイいのちって?…

第13回 共育・共生を考える広島県集会

 障害をもつ赤ちゃんは「不良な子孫」なのでこの世に生まれてこないほうがいい…
こんな考え方を堂々と第1条に掲げ,国際的にもヒンシュクを買っていた法律「優
生保護法」が昨年改訂され,「母体保護法」と名前を変えました。
 これで,障害があることを理由におなかの赤ちゃんを殺してもよいという法律は
姿を消しました。しかし,医学の「進歩」は,ますます妊娠の早い段階で,赤ちゃ
んの障害の有無や,障害をもって生まれる「確率」を診断できるという技術を生み
出し,それらがサービスとして私たちに提供されつつあります。
 こうした「出生前診断」の技術開発が,「より完全な赤ちゃんがほしい」という
人々の願望をあおりたてていった時,「障害児を産んではイケナイ」という社会的
な圧力がどんどん強まり,障害をもつ人々の「生きる権利」がおびやかされていく
のではないか…私たちは,そんな不安を抱かざるをえません。
 今回は,「障害者と共に生きよう」というかけ声の陰ですすむこのような動きを
どう受け止めればよいのかを,障害者とその家族の問題も含めて考え合いたいと思
います。

 おなはし「障害者・女性・家族 ─障害者の生きる権利をめぐって─ 」
     志村哲郎さん(山口県立大学社会福祉学部助教授)
     「出生前診断をめぐって」
     石黒敬子さん(日本ダウン症協会広島支部 えんぜるふぃっしゅ)
     「障害者は『不幸』なのか?」
     田部正行さん(日本脳性マヒ者協会広島青い芝の会)

 とき  1997年11月16日(日) 10:00〜15:00
 ところ 広島県立生涯学習センター 大研修室 ※広島駅新幹線口徒歩10分
     (広島市東区光町2−1−14 082−262−2411)
     ☆駐車スペースは限られていますので,車でのご来場はご遠慮ください。
     ☆託児あります。
     ☆会場で教育相談を行いますので,ご利用ください。

 参加費 500円(資料代)

 主催: 共育・共生をすすめる広島県連絡会議
     ◎連絡先:082−505−0012(中野)
          082−294−4185(めざす会)

 後援: 広島県同和教育研究協議会 広島県高等学校同和教育推進協議会



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