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「平成8年4月19日厚生省保健医療局精神保健課念書」

厚生省保健医療局精神保健課 課長補佐 岩崎 康幸 19960419

last update:20110530

「処遇困難者専門病棟」新設阻止共闘会議 殿
1.いわゆる処遇困難者専門病棟については、病棟を建設しない
2.1の建設をおこなわないと決定するにあたり、精神障害者団体をはじめとする強い反対があったことがその理由の一つとしてあげられる。
3.道下レポートにおけるいわゆる処遇困難者概念に基づいての施策は現在のところ考えていない。
4.本日の話し合いにおいて処遇困難者専門病棟に関する施策により被を受けられた人々に対する謝罪要求があったことについて、課長に報告をおこなう。
平成8年4月19日
精神保健課
課長補佐 岩崎康幸


以下、阻止共闘の記録から抜粋
厚生省は約束を反古にし、「処遇困難者専門病棟」建設の画策で犠牲を強いられた「精神障害者」への謝罪要求を拒否する。
95年99月26日の精神保健課課長補佐の千村「念書」=「処遇困難者専門病棟」に関する記述は・・・平成8年度版『厚生白書』の作成にあたっては削除する。その上削除の経緯を明記する。担当者の移動がある場合、後任者に十分引き継ぐ」の確認を新任の岩崎課長補佐に求めたところ、岩崎は「厚生白書全体のルールがある。施策変更の経緯を明記することはなじまない」と言い、「念書」を反古にした。


*作成:桐原 尚之
UP:2010528 REV:
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