HOME > 全文掲載 >

「医療生協の患者の権利章典」

日本生活協同組合連合会医療部会 19910511 

last update: 20131130


  【医療生協の患者の権利章典】
  (1991年5月11日 日本生活協同組合連合会医療部会)
 ____________________________________

  『医療における民主主義』 
  
 人間が人間として尊重され、いかなる差別も受けることなく、必要な医療を受 けられることは、私たち国民すべてが持つ基本的権利です。民主主義を求める運 動が前進し、健康で文化的に生きる権利という憲法の理念が、国民の間に根づい てきています。この視点から、医療における公開と参加が求められるようになり ました。
 しかしながら現状は、医療の場においては患者の権利が確立されておらず、決 して満足できるものではありません。
 患者の権利と責任、医療従事者と国・自治体それぞれの義務と責任について明 らかにし、運動をすすめることは、医療の利用者・従事者双方にとって避けるこ とのできない課題となっています。 

  『医療生協』

 医療生協は、地域の人々が、それぞれお健康と生活にかかわる問題を持ちより、 組織をつくり、医療機関を所有・運営し、役職員・役職員・医療従事者との協同 によって問題を解決するための運動を行う、消費生活協同組合法にもとづく住民 の自主的組織です。
 組合員は、出資、利用、運営を通じて、あらゆる活動の担い手です。保健。医 療活動においても、単なる受診者・受療者ではなく、これらの活動に主体的に取 り組むことが求められています。 
 医療生協では、班や家庭を基礎とし、地域での健康づくりの運動を進めていま す。ここでいう健康的なくらしとは、あらゆることに意欲的で、楽しく生きつづ けることを可能にするために、自分を変え、社会に働きかけ、みんなが積極的に 協力することです。これが私たちの追求する健康づくりの運動です。
 組合員一人ひとりの参加と協同の力が、今日の医療生協をつくりあげました。  人間のいのちを軽んじる動きもなくなってはいませんが、私たちは、これから も参加と協同を大切にし、歩み続けます。

  『医療生協の患者の権利章典』

 医療生協の「患者の権利章典」は、組合員自身のいのちをはぐくみ、いとおし み、そのために自らを律するものです。同時に、組合員・地域住民すべてのいの ちを、みんなで大切にし、支え合う、医療にいける民主主義と住民参加を保障す る、医療における人権宣言です。



   ーーーーー患者の権利と責任ーーーーー

  患者には、闘病の主体者として、以下の権利と責任があります。

  《知る権利》
 病名、病状(検査の結果を含む)、予後(病気の見込み)、診療計画、処置 や手術(選択の理由、その内容)、薬の名前や作用・副作用、必要な費用など について、納得できるまで説明を受ける権利。

  《自己決定権》
 納得できるまで説明をうけたのち、医療従事者の提案する診療計画など自分 で決定する権利。

  《プライバシーに関する権利》
 個人の秘密が守られる権利および私的なことに干渉されない権利。

  《学習権》
 病気やその療養方法および保健・予防等について学習する権利。

  《受療権》
 いつでも、必要かつ充分な医療サービスを、人としてふさわしいやり方で受 ける権利。医療保障の改善を国と自治体に要求する権利。

  《参加と協同》
 患者みずからが、医療従事者とともに力をあわせて、これらの権利をまもり 発展させる責任。

……

★013/057 GCH05241 土江 敏明 RE:患者の権利関係
(20) 95/10/12 22:13 008へのコメント

※以上は,NIFTY-Serve:GO FMEDSOC(<医と社会のフォーラム>)→3:電子会議 →20「長文資料など」より転載したものです。上農哲朗氏に感謝いたします。



REV: 20091016, 20131130
生命倫理  ◇全文掲載 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)