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「岡山県の回答」


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last update: 20151221


■岡山県の回答

                           平成二年一月二四日

全国障害者解放運動連絡会議
  代表幹事 楠敏雄 殿
日本脳性マヒ者協会・全国青い芝の会総連合会
  会長   中山善人

                      岡山県民生労働部更生福祉課長
                      岡山県環境保健部環境保健課長
                      岡山県環境保健部公衆衛生課長

 一九九〇年一月一〇日付けの文章による質問について、別紙のとおり回答します。

 (別紙)

一について
 大佐荘が第九回全国身体障害者療護施設研究協議大会において、全国身体障害者
療護施設協議会から、「処遇困難な事例とその対策」という題名でケース発表の依
頼を受け、その当時の職員の推測や以前入所していた施設の状況を聞く等により、
事実とは異なった内容でA子さんのケースを取りあげたその責は、誠に重大であり、
施設に対し厳重に注意したところであります。
 県としては、今後とも入所者の処遇の向上が図られるよう機会あるごとに、施設
や福祉事務所を指導してまいりたい。

二について
 優生保護法、優生思想及び障害者観についてであるが、人は障害の有無にかかわ
らず基本的人権を保障されるとともに、個人の尊厳が重んぜられる権利を有すると
いう基本的視点を十分に踏まえて対応していくことが大切と考えている。

三について
 障害者の福祉施設については、在宅において十分に福祉サービスが図り難い障害
者の方を対象に、社会復帰を図るため施設を利用し更生援護に努めているところで
あります。
 福祉施設の運営については、入所者の立場を考えて、入所者の処遇の向上が図ら
れるよう、施設や福祉事務所を指導してまいりたい。

四について
 国際障害者年のテーマである「障害者の完全参加と平等」の実現が図られるよう、
従来から取り組んでいる障害者の社会参加促進事業や社会参加の促進を図るため啓
発事業のより一層の充実に努めてまいりたい。


REV: 20151221
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